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F1第10戦が6月30日開幕、今季2度目のスプリントフォーマットが波乱を呼ぶか【オーストリアGPプレビュー】

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F1第10戦が6月30日開幕、今季2度目のスプリントフォーマットが波乱を呼ぶか【オーストリアGPプレビュー】

2022年6月30日、F1第10戦オーストリアGPがシュピールベルクのレッドブルリンクで開幕する。今季2度目のスプリントフォーマットとなるため、30日金曜日にフリー走行と決勝レースのグリッドを決める予選、7月1日土曜日はスプリントのための予選「スプリントシュートアウト」とスプリント、2日日曜日に決勝レースが行われる。

昨年はフェラーリのシャルル・ルクレールが優勝
レッドブルの開幕から負けなし8連勝、フェルスタッペンの4連勝で迎えるオーストリアGPはどんなレースになるのだろうか。オーストリアGPはレッドブルの地元、その名もレッドブルリンクで行われるだけにレッドブル有利といわれているが、ライバルとしてもなんとか連勝を止めたいところだろう。

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2023年F1ドライバーズランキング(第9戦終了時)
1位 M.フェルスタッペン(レッドブル)195
2位 S.ペレス(レッドブル)126
3位 F.アロンソ(アストンマーティン)117
4位 L.ハミルトン(メルセデス)102
5位 C.サインツ(フェラーリ)68
6位 G.ラッセル(メルセデス)65
7位 C.ルクレール(フェラーリ)54

2023年F1コンストラクターズランキング(第9戦終了時)
1位 レッドブル 321
2位 メルセデス 167
3位 アストンマーティン 154
4位 フェラーリ 122
5位 アルピーヌ 44
6位 マクラーレン 17

オーストリアGPでポイントとなるのは、スプリントフォーマットで行われること。フリー走行は金曜日の1回のみで、土曜日のスプリントシュートアウトとスプリントをとおして、マシンをいかに仕上げるかが問題となってくる。土曜日をセッティングの時間と割り切るチームも出てくるだろう。

昨年のオーストリアGPもスプリントフォーマットで開催されたが、フェラーリのシャルル・ルクレールが優勝を飾っている。

金曜日の予選、土曜日のスプリントはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが制したが、決勝では、タイヤがタレ始めたフェルスタッペンをルクレールがオーバーテイク。その後、1回目のタイヤ交換、2回目のタイヤ交換ともに、ルクレールがスティントを伸ばしてレースを優位に展開。そのまま完璧なレース運びでチェッカーに飛び込んだ。

【参考】2022年F1第11戦オーストリアGP決勝 結果
1位 16 C.ルクレール(フェラーリ)71周 
2位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)+1.532s
3位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+41.217s
4位 63 G.ラッセル(メルセデス)+58.972s
5位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー) +68.436s
6位 47 M.シューマッハー(ハース・フェラーリ) +1周
7位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) +1周
8位 20 K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ) +1周
9位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス) +1周
10位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー) +1周
・・・・・・・・・・・・・
15位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル)+1周
16位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル +1周
リタイア 11 S.ペレス(レッドブル)
ファステストラップ: 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)

高低差の大きい起伏に富んだコースレイアウト
では、オーストラリアGPが行われるレッドブルリンクはどんなサーキットだろうか。

レッドブルリンクは、オーストリアのシュタイアーマルク州の、緑あふれるのどかな丘の中にあるサーキットで、起伏に富んだ高低差の大きいコースとなっている。かつてはエステルライヒリンク、A1リンクなどと呼ばれたが、コース改修に伴い、レッドブルリンクという名称となった。

標高が高いため酸素濃度が低いのも特徴で、マシンにとってはエアロダイナミクス、冷却、過給効率が課題となる。また、エンジン全開率が高くブレーキング時間が短いので運動エネルギー回生(MGU-K)は大きくないのも悩ましい。

全長は4318mと短く、F1マシンはターン2・5・8をエンジン全開で駆け抜けるため、1分ちょっとでラップする。

タイヤ戦略は摩耗や劣化が比較的低小さいため1ストップも可能だが、変わりやすい天候次第で戦略は大きく変わってくる。ちなみに昨年は3ストップが勝利戦略となった。

タイヤの熱管理にはとくに注意を払う必要がある
タイヤを供給するピレリは、オーストリアGP につて「レッドブルリンクはタイヤが休むことのないサーキットです。10のコーナーを1分強のラップタイムで駆け抜けますが、ストレートが少ないためタイヤが休む時間はほとんどなく、タイヤの熱管理にはとくに注意を払う必要があります。タイヤは最も柔らかい 3 つのコンパウンドを供給します。決勝ではミディアムコンパウンドとハードコンパウンドが使用されることになると思われます。また、セーフティカーや天候次第で変わりますが、通常の展開になれば2ストップが主流になると予想されます。なお、スプリントシュートアウトでは、Q1とQ2で新品のミディアムコンパウンド、 Q3では新品のソフトコンパウンドを使用するルールとなっています」と分析している。

レッドブルリンクはレッドブルのホームコースということもあって、伝統的にレッドブルが得意としているが、はたして今年はどうだろう。オーストリアGPは、日本時間6月30日20時30分(現地時間13時30分)のフリー走行で幕を開ける。

2023年F1第10戦オーストリアGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:6月30日13時30分~14時30分(日本時間20時30分~21時30分)
予選:6月30日17時~18時(日本時間24時~25時)
スプリント・シュートアウト:7月1日12時00分~12時44分(日本時間19時~19時44分)
スプリント(24周):7月1日16時30分~17時(日本時間23時30分~24時)
決勝(71周):7月2日15時~(日本時間22時~)

[ アルバム : F1第10戦オーストリアGPプレビュー はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

2件
  • 書いている通り 標高が高く、気温も高いため
    空気密度が低く エアロが効き難い、そのためレッドブルのロードラッグは 武器にはならず、ドラッギーなマシンが 有利になる
    去年は フェラーリだった、つまりドラッグダウンフォースが強く ここではいいが、他のコースではロードラッグで ストレートを稼ぐしかなく、コーナーで無理をし タイヤが垂れる事になった
    今は改善はしているが、レッドブルは勿論他チームもその ロードラッグハイダウンフォースを目指しているので、ここでレッドブルに圧勝する事は いい事とは言えない
    わずかに負ける位が、この先 見こみがある
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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