■リアの「Tエンブレム」がめちゃ小さい! その理由は?
トヨタは2023年10月6日、新型SUV「クラウンスポーツ」を発表しました。HEV(ハイブリッド)モデルが11月頃、PHEVモデル(プラグインハイブリッド)が12月頃の発売を予定しています。
シリーズの中でもスタイリッシュなデザインが目を引くクラウンスポーツですが、リアに極めて小さいタイプのトヨタエンブレムが採用されている点も注目されます。
【画像】「えっ…」 これが「極小トヨタエンブレム」です! 画像で見る(94枚)
1955年に登場したクラウンは新型で16代目となり、2022年7月に発表されました。
16代目では、従来から踏襲されてきた「クラウンセダン」のほかに、セダンとSUVを融合した「クラウンクロスオーバー」、ミドルサイズSUVの「クラウンスポーツ」、大型SUV「クラウンエステート」の合計4つのボディタイプを展開することになりました。
また、これまでクラウンは歴代の一部モデルが輸出されていたことを除いて国内専用モデルとなっていましが、新型では初めて海外展開されるワールドワイドなモデルとなりました。
今回発表された新型クラウンスポーツは、9月に登場したクラウンクロスオーバーに次ぐ第2弾モデルで、5ドアのクロスオーバーSUVスタイルを持ちます。
トヨタはクラウンスポーツについて「エモーショナルで創造的な雰囲気を持ち、乗り降りや運転のしやすいパッケージと共に、俊敏でスポーティな走りが楽しめる、新しいカタチのスポーツSUV」だと説明します。
スポーツと冠する通り、シリーズ中でも走りに特化したモデルとして、専用チューニングサスペンションや走行性能の高さを感じさせる抑揚のあるエクステリアデザインが採用されました。
リアのデザインはほかのクラウンシリーズが真一文字に光るテールランプを採用しているのに対し、クラウンスポーツではブラックガーニッシュを配したうえで、左右2灯ずつの4灯タイプを採用するなど、スポーティな印象を高めています。
さらに、テールゲートに装備されているリアのエンブレム類にも特徴があります。
テールゲート中央には横いっぱいに広がり強いイメージを与える「CROWN」エンブレムが採用された一方で、1989年以後に制定された後、ほとんどのトヨタ車に採用されている「T」を模したトヨタエンブレムはごく小さなものが装着されています。
クラウンクロスオーバーや「プリウス」もそれぞれ車名を強調した同様の車名エンブレムが採用されていますが、トヨタエンブレムは通常のサイズです。
厳密なサイズは不明ですが、10円硬貨と並べてみると高さはほぼ同じ、幅は10円硬貨2枚分ほどとなっています。
エンブレムのカラーもグレーとなっており、ブラックガーニッシュと一体化し目立たない存在です。
この小さなサイズのトヨタエンブレムを採用した理由として、クラウンスポーツの担当デザイナーは過去の取材で以下のように話します。
「左右のリアコンビネーションランプをつなげるブラックのガーニッシュ内にトヨタエンブレムを収めることになり、エンブレムを小さくする必要があったのです」
なお、中国などの市場では「クラウンブランド」として多彩な車種が展開されており、「クラウンヴェルファイア」や「クラウンクルーガー」など、ミニバンや大型SUVもラインナップされています。
新型クラウンスポーツでも、エンブレムはワイドで目立つように配置した一方、トヨタエンブレムは小さくなっており、16代目で大きなイメージチェンジを図った新世代の「クラウン」ブランドを強調したいという考えがあるのかもしれません。
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みんなのコメント
読者の気を引こうとあの手この手ですね。