英国でクラス最安値の小型クロスオーバー
ハッチバックのシトロエンC3が、お手頃な4代目へモデルチェンジしたことはご存知の通り。そして、そのお兄ちゃん的存在といえる、C3 エアクロスも刷新された。ディーラーへ見に行きたくなるお値段を受け継ぎつつ、商談を進めたくなる実用性も得ている。
【画像】7シーターで4.4mの新クロスオーバー シトロエンC3 エアクロス HV サイズの近い競合は? 全151枚
新しいC3 エアクロスの英国価格は、実に2万ポンド(約390万円)を僅かに上回るだけ。日本では馴染みが薄いが、ベーシックなダチア・ダスターは更に2000ポンド(約39万円)ほど下回るものの、これを除いてクラス最安値といっていい。
試乗車だった充実装備のマックス・グレードでも、2万6625ポンド(約519万円)。恐らく、これが英国では主力になるだろう。
このお値段を実現させたのが、ステランティス・グループがローコストを前提に開発した、スマートカー・アーキテクチャ。内燃エンジンと電気モーター、両方のパワートレインに対応することが強みで、前者を積むC3と後者のe-C3、2種類のエアクロスがある。
7シーターも選択可 加速はおっとり気味
C3 エアクロスの主な動力源は、ステランティスグループで幅広く活躍している、1.2L 3気筒ガソリンターボのピュアテック・ユニット。これは、通常のC3とも共有する。
最高出力は2段階あり、6速MTが組まれる非ハイブリッドの100psと、駆動用モーターを内蔵した6速デュアルクラッチATが組まれる、ハイブリッドの135psから選べる。定員は前者で5名だが、後者では7名も選べる。
低速域では、短距離なら電気だけで走行可能。更にパワーを求めると、駆動用モーターからガソリンエンジンへ主役は交代する。シームレスとはいえないが、気になるほどではなかった。ドライブモードの選択肢はなく、回生ブレーキの強さは変えられない。
動力性能は、このクラスのクロスオーバーとしては充分。アクセルレスポンスはおっとり気味で、ギア比がロングなため、活発な印象は得にくい。キックダウンの反応は、もう少し素早くてもいいだろう。0-100km/h加速は、10.1秒がうたわれる。
もっともシトロエンは、このクラスのクロスオーバーを検討するユーザーは、パワフルさよりファッション性を重視すると話す。確かに、先代から大幅にイメチェン。デザインをまとめたピエール・ルクレール氏は、従来とは異なる潮流をもたらしたと話す。
見やすいメーター用モニター 内装は価格なり
インテリアも新しい。中心に10.25インチのタッチモニターが据えられたダッシュボードは、上下2段に分割された大胆な造形。ステアリングホイールのリムは、かなり四角形に近い。
メーター用モニターは、ドライバー正面の上段。スリムなエリアへ、スピードなどがシンプルに表示される。かつてのC4ピカソにも通じるデザインで、運転中の視線移動を小さく抑えられ、プジョーのi-コクピット・レイアウトより見やすいと感じた。
一方で、デジタル技術的には最新感が薄いかも。ラジオの音量を調整するのにも、タッチモニターへ触れる必要があるのは、望ましいとはいいにくいだろう。
エアコンや制限速度警告機能などには、実際に押せるハードスイッチが与えられている。オーディオにも、ボリュームノブくらいは残せたのではないだろうか。
お手頃価格を少し実感させるのが、内装の質感。プラスティック製であることを隠さない。それでも、ダッシュボードにはクロスが張られ、アンビエントライトも仕込まれている。 「be cool」「have fun」といったキーワードが、各部に散りばめられてもいる。
シートは、C3と同じアドバンスド・コンフォートと呼ばれる新アイテム。長距離移動でも疲れは少なそうだが、上位グレードでも助手席側は座面高を変更できない。
乗り心地は良好 多くの人の検討候補に?
発進させてみると、最近のシトロエンが重視する、乗り心地の良さを体感できる。油圧バンプストッパーが組まれたサスペンションはソフトで、ボディロールは大きめだ。アスファルトの穴が多い、英国の道ではどんな処理能力を見せるのだろうか。
ステアリングホイールには、適度な重みがあり好印象。ただし、高速域での精度はもう少し高めたいところ。
前述のとおり、C3 エアクロスの切り札といえるのが、7シーターも選べること。全長4395mm、全幅1850mm、全高1660mmというサイズでありながら、3列シートを実現している。ちなみに、オペル・フロンテラとは親戚関係にある。
3列目のシートは、1.2L 3気筒ハイブリッドのマックス・グレードのオプションで、英国では765ポンド(約15万円)。荷室容量は2列仕様の460Lから330Lへ削られるが、それでもハッチバックのC3より20L広い。
最後列は流石に広くはなく、シートは簡易的なものではある。とはいえ、USB-Cソケットとカップホルダーは用意されている。
広々とした車内で使い勝手に優れ、お財布に優しいファミリー・クロスオーバー、C3 エアクロス。個性的なスタイリングで、装備は充実している。これで7シーターも選べるのだから、検討候補に加えたいという人は少なくないはず。
◯:充実装備でお手頃価格 7シーターも選択できる
△:やや質感がチープな内装 高速域での操舵感
シトロエンC3 エアクロス・ハイブリッド136PS マックス(欧州仕様)のスペック
英国価格:2万6625ポンド(約519万円)
全長:4395mm
全幅:1850mm
全高:1660mm
最高速度:193km/h
0-100km/h加速:10.1秒
燃費:−km/L
CO2排出量:107g/km
車両重量:1389kg
パワートレイン:直列3気筒1199cc ターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:136ps
最大トルク:23.4kg-m
ギアボックス:6速デュアルクラッチ・オートマティック(前輪駆動)
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