この記事をまとめると
■世界中の有名なサーキットに存在する「コーナー」を紹介
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■モータースポーツファンなら1度は実際に目にしたい場所として認知されている
■有名サーキットのコーナーでは名勝負も数多く生まれた
数々の名勝負はコーナーで生まれるといっても過言ではない
F1やWECなど世界選手権は、常設のサーキット、特設の市街地コースを含めて開催国を代表する名物コースで開催。レースファンにとっては“聖地”とも呼べる存在だが、なかでも、そのコースを代表する“名物コーナー”は憧れのスポットと言えるだろう。
たとえば、最も有名な名物コーナーと言えば、F1のモナコGPの舞台「モンテカルロ市街地コース」に設定されている“フェアモント・ヘアピン”だと言えるだろう。ホテル前に設定されている同コーナーは、かつて“ロウズ・ヘアピン”の名称で親しまれていたが、ホテルの改名に合わせて名称が変更。もっとも半径の小さなコーナーで、マシンの接触がたびたび起こるスポットだ。そのほか、オーバーテイクのポイントとなっている“ヌーベル・シケイン”やマリーナ沿いの“プール”などもモンテカルロ市街地コースの名物コーナーといえる。
またF1のベルギーGPの舞台となっている「スパ-フランコルシャン・サーキット」もシリーズを代表するコースのひとつ。1ラップの平均速度は240km/hと高速サーキットとして知られているが、なかでも、名物の“オー・ルージュ”は下り坂の終点にあり、そこから“ラディオン”と呼ばれる連続コーナーへ向けて、最大勾配18%、約80mの高低差を全開で駆け抜ける高速セクションは300km/hに近い速度に達することから、そのアクションは迫力満点だ。
当然ながらドライバーにとっては強烈な“G”がかかるほか、フォーミュラカーのコクピットからは前面に壁が広がっているように見えることから、メンタル面においてもチャレンジングなスポットといえるだろう。
日本にも世界に誇る有名なコーナーがあった!
一方、WECの名物ラウンド、ル・マン24時間レースが開催される「サルト・サーキット」もフランスを代表するコースのひとつで、なかでも右コーナーの“テルトル・ルージュ”、その直後に待ち受けるロングストレートの“ユノディエール”、ユノディエール直後の右コーナー“ミュルサンヌ”などは同コースの名物スポットで、これまでさまざまなドラマが誕生してきた。
また北米のサーキットに目を向けるとアメリカの人気シリーズ、ウェザーテック・スポーツカー選手権の1戦が開催されている「ラグナ・セカ」もアメリカを代表するロードコースのひとつで、なかでも“コークスクリュー”と呼ばれるダウンヒル区間は同コースの最大の名物にあたる。下りの急勾配のなか、ターン8からターン9まで左、右、左コーナーが連続することから、まさにジェットコースターのような感覚で、度胸と正確なドライビングが求められるセクションだと言えるだろう。
そのほか、ニュルブルクリンク24時間レースの舞台、「ニュルブルクリンク」は全長20kmのノルドシェライフェと全長5kmのGPコースを組み合わせたロングコースで、なかでも、イン側がコンクリートで舗装されたバンク上の低速コーナー“カルーセル”が名物コーナーとして定着している。
さらにマカオGPの舞台となっている市街地サーキット「ギア・サーキット」もアジアのモータースポーツシーンを代表するコースで、カジノホテル前の“リスボア・ベンド”や超低速コーナーの“メルコ・ヘアピン”が同コースの名物コーナーだ。
もちろん、最も身近な日本のサーキットにも名物コーナーが設定されており、F1の日本GPの舞台となっている「鈴鹿サーキット」であれば超高速コーナーの“130R”、WECの日本ランド、富士6時間レースの舞台となっている「富士スピードウェイ」では最大のオーバーテイクポイントである“TGRコーナー”(第1コーナー)が名物コーナーにあたる。
世界の各サーキットの名物コーナーは、景観が良かったり、迫力があったり、タイムアップを左右したり、オーバーテイクがみられたりと判断基準は様々で、ファンの見方によっても変わってくるが、いずれもレースファンなら名物コーナーを思い浮かべることが可能で、一度は訪れたいスポットになっている。
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