日産は4月25日、新型フェアレディZの価格や装備、スペックを公開した。ここで公開されたのはいわゆるカタログモデル。グレードは4種類あり、その詳細に関しては下記の記事でご確認いただきたい。
さて、2月7日に予約申し込みを開始し、3月24日に締め切った新型フェアレディZの「プロトスペック」。限定240台の特別仕様車で、その価格は696万6300円。カタログモデルの最上級グレード「バージョンST」の装備にプラスして、専用カラーのシートやレイズ製19インチ鍛造アルミホイール、さらに4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキなども専用色になるモデルだ。
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販売店からの情報によれば、限定240台に対して1万件を超える応募があった模様。その倍率はじつに40倍を超える人気ぶり! すでに当選者に対して販売店から連絡が入り、商談がスタートしている。
そして先日、読者から「当たったよ!」という連絡をいただいた。「おめでとうございます!」と返すと、「まさか当たると思っていなかったので」と興奮していた。すでに販売店に向かい、商談してきたとのこと。その場で、「こんな紙を渡されました」とA4サイズ1枚のプリントを見せてくれた。
そこには、「新型フェアレディZ Proto Spec 注文に関する同意書」とのタイトルが。その内容を要約すると、注文した車両に関して輸出することを目的とした購入でないこと、さらに登録から半年以内に転売しないこと、以上について同意するよう求める書面だった。
昨今、問題視されている転売・輸出目的の発注。注目度が高く、高値で取引される人気車種は、購入者本人が愛車として使う以外の注文が多くなってしまう。直近で思い出すのはトヨタ ランドクルーザー。ランドクルーザーに限定台数はないが、注文が殺到して納期が長期化。トヨタの各販売店は、転売や輸出目的の購入を防ぐために、異例の誓約書を作成している。
新型フェアレディZのプロトスペックの「同意書」にはさらに、同意した内容に違反した場合やその恐れがあると販売会社が判断した場合、販売会社が注文をキャンセルできること、さらに日産すべての販売店から今後の取引(サービスメンテナンスも含む)を断られる可能性がある、といった記載もあった。
今回話を伺ったプロトスペック当選者(読者)は、上記内容を理解して同意書にサイン。「『今後の取引(サービスメンテナンスを含む)』の部分には正直驚きました。でも、このぐらいの対応をしていても、転売目的の購入すべてがなくなるわけではないと思います。ただ、メーカーとしても販売店としてもちゃんと乗ってくれる人、愛してくれる人に購入してほしいという強いメッセージにはなるかと思います」
特別仕様車プロトスペックを含めた新型フェアレディZの納車スタートは今夏を予定。「いち早く商談したので、納車が楽しみです」(前述のプロトスペック当選者)
日産最後の純内燃機関スポーツカーとウワサされる7代目フェアレディZ。公道を走り出すまで、あと少しだ。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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みんなのコメント
中古車屋のやってることも転売なの?
違うと思うけど。