■ホンダの新型「インテグラ」SEMAに登場
ホンダの海外向け高級車ブランドACURA(アキュラ)は、米国ラスベガスで2024年11月5日から開幕した米国自動車用品工業会主催「SEMA SHOW 2024(以下SEMAショー)」で、新型「インテグラ タイプS HRC プロトタイプ」を実車公開しました。
【画像】超カッコイイ!? これがホンダ新型「“2人乗り”インテグラ」の全貌です
インテグラは、初代モデルが1985年に登場。セダン・クーペ・ハッチバックとさまざまなボディタイプが存在します。
日本では2001年に登場した4代目で販売終了となりましたが、海外市場では現在も同車名のクルマが販売されています。北米での現行モデルは、2022年に誕生した5ドアハッチバックの5代目です。
インテグラにはノーマルモデルのほか、内外装やエンジンを強化し、スポーティなモデルとした「タイプS」が展開されています。
パワートレインには、インテグラ史上最もパワフルな最高出力320馬力・最大トルク422Nmを発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。これに6速MTが組み合わされます。
外観は大型ダイヤモンドペンタゴングリルやセンター3本出しのマフラーなどスポーティな印象を極限まで高めたデザインが特徴的で、インテリアにも専用フロントスポーツシート(ウルトラスエード素材)を採用するなど、スポーティさに加え質感も高められています。
さて、今回SEMA2024に登場したのは、そんなタイプSをベースにパフォーマンスパーツを装着した新型インテグラ タイプS HRC プロトタイプです。発表はアメリカ・カリフォルニア州で8月16日に行われた「モントレー・カー・ウィーク2024」でした。
新型インテグラ タイプS HRC プロトタイプは、レーシング界で優勝経験のあるエンジニアの専門知識と技術が活用されており、大幅な軽量化や空力性能、エンジン、ブレーキ性能など総合的にパフォーマンスが強化されたといいます。
エクステリアには「インテグラ タイプ S TCX レースカー」の空力開発から得た技術的経験を適用したエアロパーツを配し、ダウンフォースを増大させ、高速安定性を向上させています。
広範囲に渡ってカーボンファイバーコンポーネントを使用することで、全体の重量はインテグラ タイプ Sからさらに約200ポンド(約90キロ)も軽量化されています。
また空力性能も向上し、大型のフロントスプリッターと冷却ダクトを備えた新しいフロントフェイス、大型のボンネットベント、サイドスプリッター、アルミニウムアップライトを備えた角度調整機能付きカーボンファイバーリアウィングなどが新設定。
ほかにも、優れたブレーキ性能を実現するために、大型の15インチ2ピースフロントローター(標準のインテグラより+1.4インチ)とBrembo製6ピストンアルミキャリパーが採用されています。
ボディカラーは、2代目「NSX」に用いられた鮮やかでスポーティな「インディイエローパール」塗装が特徴的。
インテリアにも、黒のアルカンターラと色を合わせた黄色のシートベルト、ステッチ、トリムによってさらにスポーティな印象になっています。
パワートレインでは、レースカー用に独自開発された大型インタークーラー、ツインオイルクーラー、軽量エキゾーストシステムによってさらに性能向上を図っています。
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