1970年~1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。今回取り上げるのは、多くの人が復活を望む三菱自動車(以下、三菱)の「ランサーエボリューション」だ!
憧れの日本車
社会の民意を汲みとる高級車──新型メルセデス・ベンツS580 4マティック ロング試乗記
少年I 今回、調査したのは、永遠のスポーツセダン、三菱のランサーエボリューションです。
探偵 30代の私たちにとって、憧れの日本車ですね。
少年O 1992年に初代が出た、通称ランエボ。世界ラリー選手権のためのホモロゲーションモデルとして開発され、最終的には「X(テン)」まで発売されました。簡単に説明しておくと、ランエボはランサーのモデルライフとともにモデルチェンジをしていて、第1世代が「I」「II」「III」、第2世代が「IV」「V」「VI」、第3世代が「VII」「VIII」「IX」。最後に第4世代「X」が2007年に出ました。
少年I ホモロゲーションモデルってなんですか?
探偵 モータースポーツでは、グループ分けがされていて、あるカテゴリーに競技車を参加させるためには、国際自動車連盟が定めた最低生産台数をクリアしなくてはならないんです。それがホモロゲーション(認定)。最初に競技への参戦があって、そのために市販車を出すというとき、市販車はホロモゲーション・モデルと呼ばれます。
少年O とくに、1970年代から1980年代にかけて、世界ラリー選手権に“モンスターマシン”と呼ばれるとてつもない高性能モデルが投入されて、しのぎを削っていたときはすごかったです。これで公道走るのか! というモデルが続々出てきました。ランエボも、シリーズごとに2500台程度の限定で販売されましたが、モンスターというほどはカリカリでなく、それでいて、ドライブがじつに楽しい。よく出来たスポーツセダンです。
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俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.13─日産・フェアレディZ(2代目)1970年~1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。今回取り上げるのは、2代目の日産フェアレディZ。なんと、日本では希少な北米仕様だ。俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.18─いすゞ・ピアッツァ(初代)1970年~1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。今回取り上げるのは、いすゞの流麗な2プラス2モデル、初代「ピアッツァ」だ。俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.12─トヨタ・セルシオ(初代)「ボ、ボ、ボクらは少年探偵団・ヤングタイマー探訪記第2部」のはじまりです。1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。取り上げるのは、世界の高級車を変えたとも言われる[トヨタ](https://toyota.jp/index.html){: rel="nofollow" target="_blank"}の初代「セルシオ」だ。26歳、憧れのランエボを購入
少年I 今回は、解説が長いですね。ここで探偵団が採り上げるのは、自動車整備を仕事としてやっていらっしゃる小嶋鹿乃音(かのん)さん(26歳)のクルマです。「IX」の「GSR」。
少年O IXは2005年に発表されたモデルで、1997ccの「4G63」型エンジンは継承してますが、「MIVEC(マイベック)」と名づけられた連続可変バルブ機構の初採用が注目点。さらに、ターボチャージャーはマグネシウム合金のコンプレッサーなどで軽量化をはかるとともに、形状変更で低中回転域でのレスポンスを上げています。最大トルクが41.5kgmもあって、6段マニュアル変速機では、大トルクに慣れていないと扱いにくいぐらいのパワーを誇っていました。
少年I また解説が長いです。
少年O それが“ランエボ”というクルマなんですよ。ランエボは初代から、装備充実のGSRと、競技車のベースとなるRSとが設定されていましたね。GSRをWRCのグループN用ホモロゲーションモデルとして「GT」グレード新設もIXの特徴です。GSRはアクティブセンターディファンレンシャルとAYC(アクティブヨーコントロール)装備で、高い旋回性能を与えられていました。
探偵 そういうところが、ファンには魅力でしょうね。身体で感じて、口で語れるクルマ。ところで、どうして26歳の小嶋さんは、ランエボIXの購入を決心したんでしょうか。
少年I ずっと憧れていたそうです。「4G(4G63=エンジン)にとても興味あったので、ランエボに乗ってみたかった」ということです。究極の憧れがIXで、でも、いきなりそこには行けないかもしれないから、まずはVIぐらいから入ってと思っていたら、なんと、IXのいい個体が見つかったので即決で購入したといいます。
探偵 このIX、かなり手が入っていますね。
少年I 購入したときは、ホイールを含めてフルノーマルだったとのこと。よくそんな個体が見つかったものです。
探偵 目利きぶりを発揮されたということですね。
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俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.19─ポルシェ911(タイプ964)1970年~1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。今回取り上げるのは、近年、中古車市場での高騰が止まらないポルシェ911のタイプ964だ。俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.15─メルセデス・ベンツ560SEC1970年~1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。今回取り上げるのは、探偵が以前より気になっていたメルセデス・ベンツのラグジュアリークーペ「560SEC」だ。Cars俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.5──シトロエンCX「ボ、ボ、ボクらは少年探偵団・ヤングタイマー探訪記第2部」のはじまりです。1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。取り上げるのは、[シトロエンのCX](https://web.citroen.jp/brand/gallery/catalog/pdf/cx/citroen_cx_series.pdf){: rel="nofollow" target="_blank"}だ。レスポンスの良さにビックリ!
少年I 憧れだったIXを手にいれた小嶋さん。自分のものにしてからは、徹底的にチューンナップをしているようです。足まわりには、HKSの車高調整キットを組み込み、ブレーキパッドを替え、タイヤもホイールも高性能なものに。エンジンは、ターボチャージャーやインタークーラーをチューンしたことをはじめ、インダクションパイプ、エグゾーストマニフォルド、マフラーも交換。クラッチも強化型にしているようです。驚くのは、内装材を剥がしたうえ、後席をとっぱらってしまっていること。100kgの軽量化が達成できたと小嶋さんは言います。
探偵 リアシートまで取り外してしまったというのがスゴい! 自分のクルマも取り外そうかなぁ……。
少年O 興味があるひとなら、各チューンナップパーツのブランドとか仕様とか知りたいでしょうが、媒体の特性上、このあたりでガマンしていたくことをお許しください。
探偵 じっさいに運転させていただきました。びっくりしました。レスポンスのよさには驚きます。この良さは、私の趣味です。そういえば10代のころ、興味のあった1台が、まさにランエボなんです。なので、探偵団としてもずっと気になっていました。一見、ノーマルにも見えますが、じつはすごい。小嶋さん、さすがです。
少年I 小嶋さんにとって、IXをはじめとするランエボの魅力は、速さを追求していったらこうなったという、技術者の理想の帰結点として存在していることだとか。IXならではのよさは、市街地でも乗れるオールマイティなところだといいます。
少年O 三菱の意地のようなクルマ。おなじようなクルマは、いまはもう開発できないでしょうが、駆動力制御が比較的容易なEVでも、こんなふうに走りに特化したモデル、出てくるとおもしろいですね。
【プロフィール】
俳優・永山絢斗(ながやまけんと)
1989年3月7日生まれ。東京都出身。2007年『おじいさん先生』(日本テレビ系列)で俳優デビュー。連続テレビ小説『おひさま』や『べっぴんさん』(NHK総合)、『ドクターX~外科医・大門未知子~ 第5シリーズ』(テレビ朝日系列)、そして2021年には『俺の家の話』(TBS系列)に出演。映画では2010年の『ソフトボーイ』で第34回日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。
出演情報
・映画『冬薔薇』2022年6月3日(金)全国ロードショー
・ドラマ『WOWOWオリジナルドラマ ダブル』6月4日(土)22時30分より放送・配信スタート
・映画『峠 最後のサムライ』2022年6月17日(金)全国ロードショー
・映画『LOVE LIFE』2022年秋 全国ロードショー
【俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記】
メルセデス・ベンツ500E
ランチア・デルタHFインテグラーレ
マセラティ・ギブリ(2代目)
メルセデス・ベンツGクラス(2代目)
アルファロメオ・スパイダー(初代)
日産PAO
スバル・レガシィ・ツーリングワゴン(初代)
ユーノス・ロードスター(初代)
ホンダ・NSX(初代)
シトロエンCX
メルセデス・ベンツSクラス(W126)
ローバー・ミニ
フェラーリ360モデナ
フォードRS200
フォード・エスコート(マーク1)
マツダRX-8
トヨタ・セルシオ(初代)
日産・フェアレディZ(2代目)
フォルクスワーゲン・ビートル(タイプ1)
メルセデス・ベンツ560SEC
フォルクスワーゲン・コラード
アストンマーティンDB5
いすゞ・ピアッツァ(初代)
ポルシェ911(タイプ964)
まとめ・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) スタイリスト・Babymix ヘア&メイク・新宮利彦
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みんなのコメント
良く読んでたのに残念ですね。
一切手を加えていないものに対して「フル」を使うのってすごくおかしな感じがするんだよなぁ。
「マニュアル・トランスミッション」のことを「ミッション」と略す人たちとほぼ同時期に現れたように思うんだけど。