現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > なぜトヨタが販売上位を独占? 「トヨタ車同士の比較」が好調のカギだった?

ここから本文です

なぜトヨタが販売上位を独占? 「トヨタ車同士の比較」が好調のカギだった?

掲載 更新 35
なぜトヨタが販売上位を独占? 「トヨタ車同士の比較」が好調のカギだった?

■「どれか1台でも知っていてくれれば…」が好調のカギ?

 2021年に入り、登録車販売台数ランキングの上位を見ると、トヨタ車の売れ行きが極めて好調に推移しています。いったいなぜ好調なのでしょうか。

新型「ハリアー」にそっくり!? トヨタ新型「ヴェンザ」発表

 日本自動車販売協会連合会が発表した2021年2月の登録車販売台数ランキングにおいて、首位を獲得したのはトヨタ「ヤリス」です。販売台数は2万559台を記録し、2020年7月から続く8か月間連続首位を達成しました。

 2位には、1万1954台を販売したトヨタ「ルーミー」がランクイン。3位には、トヨタのフラッグシップミニバン「アルファード」が販売台数1万107台でランクインしています。

 そして4位にはトヨタ「カローラ」(8766台)、5位には「ハリアー」(8006台)、6位には「ライズ」(7901台)がランクイン。7位でトヨタ車以外となる日産「ノート」(7246台)がランクインします。

 ヤリスやカローラは複数車種が同一シリーズとして合算された記録ではあるものの、トヨタ車が優勢であることは間違いないといえるでしょう。

 その後のランキングを見ると、8位はトヨタ「ヴォクシー」(7094台)、9位はトヨタ「シエンタ」(6360台)、そして10位がトヨタ車以外の日産「セレナ」(6305台)となります。

 2021年に発売されたヤリスシリーズやハリアーといった新型車だけでなく、さまざまな車種がトップ10にランクインしているということになりました。

 こうした好調ぶりについて、販売現場であるトヨタの販売店スタッフに話を聞いたところ、トヨタ車同士の比較で来店するユーザーが多くいることが要因のひとつではないかと複数のスタッフが回答しています。

 例えば、トップ10にランクインした車種のなかで、ミドルクラスミニバンのヴォクシーとコンパクトミニバンのシエンタの販売状況について、首都圏のトヨタ販売店スタッフに話を聞くと、次のように説明します。

「比較的手頃なミニバンを検討されるお客さまのニーズをみると、じつはシエンタとヴォクシー、そしてノア(ヴォクシー姉妹車、2021年2月販売台数4357台)の3台を比較検討されるお客さまがいらっしゃいます。

 3台とも、基本的には5ナンバー枠で開発されたミニバンなので(2021年現在ヴォクシーはエアロボディなので3ナンバーのみ)、全幅方向の取り回しやすさは同等です。

 そのため全長の差に起因する視界や取り回しやすさの違い、3列目の居住性について、実車を見ながら販売店で比較いただいています」

 どれとも知名度のある車種ということで、ユーザーが3台のうちどれかひとつでも気になったら、店舗でほかの2台とサイズやデザインを比較できるのは、販売店スタッフにとっては有利といえるでしょう。

 もちろん、ヴォクシー/ノアのほうが価格帯は高めではあるものの、値引きも「決算時期ということもあり、期待に応えられるよう頑張っております」(販売店スタッフ)ということです。

 なお、ヴォクシー/ノアにはもう一台別の姉妹車として「エスクァイア」が存在。ヴォクシー/ノアより価格帯が高めで上級志向な内外装が特徴。トヨタのミニバンラインナップの幅を広げています。

■コンパクトSUVもトヨタ車同士で比較される?

 こうした動きは、ミニバンだけでなくSUVでも見られるといいます。

 前出のランキングで首位となったヤリスシリーズは、コンパクトカーのヤリス(2020年2月発売)とコンパクトSUVのヤリスクロス(2020年8月発売)、そしてホットハッチのGRヤリス(2020年9月発売)の3車種で構成されます。

 一方、同じコンパクトSUVでは6位にライズがランクイン。そのうえで前出とは別の販売店スタッフは、トヨタでコンパクトSUVを検討するユーザーについて次のように話します。

「ヤリスクロスとライズは、搭載されるエンジンや価格などで大きな違いがあるものの、トヨタのSUVラインナップのなかではボディサイズが近いので、悩まれるお客さまは相当います。

 最初にヤリスクロスを認知して来店されたお客さまが最終的にライズを選んだり、またその逆でライズを最初に検討していた方がヤリスクロスを購入するパターンも見受けられる状況です」

※ ※ ※

 2020年5月から全国で始まったトヨタの全店全車種併売化も、トヨタ車のなかでの比較検討に大きく貢献していると考えられ、店舗の賑わいを前出の販売店スタッフに聞くと「新型コロナ禍だが、土日になれば前と比べても客足は落ちていない印象」と話します。

 近年トヨタは車種整理を進めているものの、それでも他メーカーと比べて車種数が比較的豊富であることから、トヨタ車同士の比較の結果トヨタ車を契約するという傾向は今後も続くと見られます。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
WEB CARTOP
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
くるくら
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
AUTOSPORT web
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
WEB CARTOP
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
motorsport.com 日本版
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
日刊自動車新聞
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
くるまのニュース
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
レスポンス
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
LE VOLANT CARSMEET WEB
平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
バイクのニュース
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
AUTOSPORT web
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
THE EV TIMES
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
レスポンス
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
バイクブロス
インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
motorsport.com 日本版
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
LE VOLANT CARSMEET WEB
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
くるまのニュース
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
VAGUE

みんなのコメント

35件
  • クルマだけでなく営業マンの質もかなりあるよ。

  • 販売店が統一になったからね。
    車種の選択肢が多い。
    価格帯もそれぞれ。

    これが他社は及ばない事実。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.92199.0万円

中古車を検索
アルファードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.92199.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村