現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「技術の日産」全開! 超“最先端”コンパクトカーがスゴい! その場で「くるくる」回って「会話」もできる!? 約20年前から「AI」も搭載してた驚愕のコンセプトモデル「PIVO」シリーズとは

ここから本文です

「技術の日産」全開! 超“最先端”コンパクトカーがスゴい! その場で「くるくる」回って「会話」もできる!? 約20年前から「AI」も搭載してた驚愕のコンセプトモデル「PIVO」シリーズとは

掲載 14
「技術の日産」全開! 超“最先端”コンパクトカーがスゴい! その場で「くるくる」回って「会話」もできる!? 約20年前から「AI」も搭載してた驚愕のコンセプトモデル「PIVO」シリーズとは

■時代に先駆けすぎてて当時は「理解できる人」も少なかった!?

 かつて日産が東京モーターショーで公開した電動コンセプトカー「PIVO(ピボ)」シリーズは、「AI」も活用した新しい時代のシティコミューターでした。

【画像】超カッコいい! これが日産の「超“最先端”コンパクトカー」シリーズです! 画像で見る(30枚以上)

 時代を先取りし過ぎた仕上がりは、今あらためて見ると「技術の日産」を実感させられる驚きの内容となっています。

 日産が提案する次世代EV(電気自動車)のコンセプトカーとして、2005年の「東京モーターショー」で発表した初代PIVOは、動力源を電気に置き換え、「バイワイヤ技術」によってエンジンやトランスミッション、機械的なリンク機構を廃し、車両パッケージングに革新をもたらしたコンセプトカーです。

 最大の特徴である「回転するキャビン」は、後退操作を不要にし、自由度の高い車両デザインを可能にするなど、EVのもつ可能性を提示。都市生活における実用性を訴えた初代PIVOは、当時大きな反響を呼びました。

 大きな反響を得たことによって、日産はPIVOプロジェクトを進め、2007年の東京モーターショーで「PIVO2」を発表。

 PIVO2では、バイワイヤ技術をさらに進化させるとともに、より高容量のコンパクトリチウムイオンバッテリーの採用や、4つの車輪それぞれに高出力の3Dモーターを組み込んだ「インホイールモーター(IWM)」を搭載することで、タイヤが個別に制御可能となり、自在な進行方向の制御を実現しました。

 初代PIVOと同じく回転キャビンも備えており、真横への移動も可能できました。

 これにより多くのドライバーが苦手とする縦列駐車も、前を向いたままスムーズに行うことを可能にしています。

 フロント部には電動ドアハッチを設け、狭い場所でも乗り降りしやすい設計とするなど、シティコミューターとしての利便性も大幅に向上させています。

 ただこのPIVO2で特筆すべきは、AI技術を活用した「ロボティック・エージェント」の搭載です。

 このロボティック・エージェントとは、表情や音声からドライバーの状態を推定し、適切な言葉や仕草で、前向きな心理状態に誘導することで、まるでパーソナルアシスタントや友人のような役目をはたしてくれるもの。

 事故リスクの低減だけでなく、運転の楽しさや快適性にも寄与する新しい提案でした。

 ユニークで愛らしいデザインや、くるくると回転するキャビンといった視覚的、機能的なインパクトに目を奪われがちですが、PIVO2が提案していたのは、ドライバーとクルマとのコミュニケーションという、極めて先進的な視点でした。

 このPIVO2の発想は、今後の超高齢化社会の救世主にもなりえます。

 2007年当時にこの発想ができていたことには、当時の日産の開発者たちの卓越した先見性が表れているように思います。

 その後PIVOシリーズはさらに進化を遂げ、2011年の東京モーターショーでは、「PIVO3」として新たな姿に変わりました。

 都市とクルマが対話するというコンセプトのもと、スマートフォン操作でPIVO3がマンションのエントランスまで自動で迎えに来たり、降車後には自動で駐車エリアへ移動する、そんな未来的なアイディアが盛り込まれています。

※ ※ ※

 日産はこのPIVOシリーズのように、「未来を予想して提案する」という先見の明があるメーカーのように感じます。

 2025年11月9日に閉幕した「ジャパンモビリティショー2025」では、新型「エルグランド」が話題を呼びました。

 その一方で、生成AIを活用した車載エージェントシステムを搭載した自動運転モビリティサービスの実証実験車で未来を提示しています。

 PIVOシリーズの斬新さとは真逆で、ミニバン「セレナ」を改造したいかにも実験車両然とした見た目が損をしていた気もしますが、その不器用さすら往年の「技術の日産」風だと感じたのは、筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)のひいき目に過ぎるでしょうか。(吉川 賢一)

文:くるまのニュース 吉川 賢一
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

トヨタ最新「“3列7人/8人乗り”ミニバン」が凄いッ! 世界初「画期的ドア」&メーカー初の”安全機能”や運転支援技術がもり沢山! 人気トップ10にもランクインしている大人気「ノア」の革新的技術って?
トヨタ最新「“3列7人/8人乗り”ミニバン」が凄いッ! 世界初「画期的ドア」&メーカー初の”安全機能”や運転支援技術がもり沢山! 人気トップ10にもランクインしている大人気「ノア」の革新的技術って?
くるまのニュース
スズキ斬新「“3列”観音開きミニバン」に反響殺到! 全長4.2m×全幅1.7mの“ちょうどいい仕様”に「絶対に欲しい」「需要にドンピシャ」の声も! “めちゃ広ッ車内空間”もイイ「エアトライサー」に熱視線!
スズキ斬新「“3列”観音開きミニバン」に反響殺到! 全長4.2m×全幅1.7mの“ちょうどいい仕様”に「絶対に欲しい」「需要にドンピシャ」の声も! “めちゃ広ッ車内空間”もイイ「エアトライサー」に熱視線!
くるまのニュース
1リッターで“40km”走る「ホンダ車」に反響殺到!「このサイズで700kgは衝撃…」「まるで未来のクルマ!」の声も! 斬新すぎる“ワイド&ロー”なボディ採用した「超軽量スポーツカー」IMASがスゴイ!
1リッターで“40km”走る「ホンダ車」に反響殺到!「このサイズで700kgは衝撃…」「まるで未来のクルマ!」の声も! 斬新すぎる“ワイド&ロー”なボディ採用した「超軽量スポーツカー」IMASがスゴイ!
くるまのニュース
「リッター約50km」走れる“トヨタ車”に反響殺到!「まさかの2気筒エンジン!」「トヨタ凄すぎる…」の声も! めちゃ低燃費な「“4人乗り”コンパクトカー」! 瑞西公開の「FT-Bh」とは!
「リッター約50km」走れる“トヨタ車”に反響殺到!「まさかの2気筒エンジン!」「トヨタ凄すぎる…」の声も! めちゃ低燃費な「“4人乗り”コンパクトカー」! 瑞西公開の「FT-Bh」とは!
くるまのニュース
“16年ぶり全面刷新”の日産「新型エルグランド」公開! 斬新ツブツブ顔&1.5L「直3」搭載! 元祖「高級ミニバン」の“4代目”登場
“16年ぶり全面刷新”の日産「新型エルグランド」公開! 斬新ツブツブ顔&1.5L「直3」搭載! 元祖「高級ミニバン」の“4代目”登場
くるまのニュース
日産新型「ティアナ」登場、発売前に最速試乗! ロングボディ化で何が変わった? スタイリッシュセダン、中国に投入【試乗記】
日産新型「ティアナ」登場、発売前に最速試乗! ロングボディ化で何が変わった? スタイリッシュセダン、中国に投入【試乗記】
くるまのニュース
1.2リッターエンジン搭載で「400馬力オーバー」! 日産の斬新「MRスポーツカー」に反響殺到! 「本当に美しい」「元祖e-POWER!?」の声も! 全長4.4m軽量ボディのインフィニティ「エマージ」米国モデルに熱視線!
1.2リッターエンジン搭載で「400馬力オーバー」! 日産の斬新「MRスポーツカー」に反響殺到! 「本当に美しい」「元祖e-POWER!?」の声も! 全長4.4m軽量ボディのインフィニティ「エマージ」米国モデルに熱視線!
くるまのニュース
7年以上ぶり全面刷新!? “4ドアクーペ”のトヨタ新「カローラ」! “ガソリンエンジン”搭載もアリ&スポーティスタイル採用のコンセプトとは
7年以上ぶり全面刷新!? “4ドアクーペ”のトヨタ新「カローラ」! “ガソリンエンジン”搭載もアリ&スポーティスタイル採用のコンセプトとは
くるまのニュース
マツダ「“4人乗り”ロータリースポーツカー」に大注目! 低燃費な「ハイブリッド」搭載&“斬新ドア”採用! ファンの“熱視線”集めた「マツダ先駆」とは!
マツダ「“4人乗り”ロータリースポーツカー」に大注目! 低燃費な「ハイブリッド」搭載&“斬新ドア”採用! ファンの“熱視線”集めた「マツダ先駆」とは!
くるまのニュース
ダイハツ「“新”ちいさい四輪車」が話題に! 「1+2」の3人乗り×ガバっと開く斬新“前開きドア”搭載! 街乗りにちょうど良すぎる「ミゼットX」どんなモデル?
ダイハツ「“新”ちいさい四輪車」が話題に! 「1+2」の3人乗り×ガバっと開く斬新“前開きドア”搭載! 街乗りにちょうど良すぎる「ミゼットX」どんなモデル?
くるまのニュース
斬新「観音開きスライドドア」ミニバンが凄い! 全長4.6mボディに「量産初の凄いドア」&「めちゃ広ッ」車内空間が魅力! “まもなく日本上陸”のジーカーが展開する「MIX」中国仕様って?
斬新「観音開きスライドドア」ミニバンが凄い! 全長4.6mボディに「量産初の凄いドア」&「めちゃ広ッ」車内空間が魅力! “まもなく日本上陸”のジーカーが展開する「MIX」中国仕様って?
くるまのニュース
15年ぶり復活! レクサス新「LFA」世界初公開! ガソリンエンジン搭載…じゃない「2人乗り“和製スーパーカー”」!? 美しすぎるロングノーズもイイ「コンセプト」どんなモデル?
15年ぶり復活! レクサス新「LFA」世界初公開! ガソリンエンジン搭載…じゃない「2人乗り“和製スーパーカー”」!? 美しすぎるロングノーズもイイ「コンセプト」どんなモデル?
くるまのニュース
ダイハツの「“6人乗り”コンパクトミニバン」! クーペボディ&1.5リッター「直4」採用! 大開口も実現な便利モデル「DNマルチシックス」とは
ダイハツの「“6人乗り”コンパクトミニバン」! クーペボディ&1.5リッター「直4」採用! 大開口も実現な便利モデル「DNマルチシックス」とは
くるまのニュース
4年ぶり復活! ホンダ新型「“5人乗り”SUV」発表! “アコード”エンジン&高性能4WD搭載! “2列目”が広すぎる「6代目CR-V」どんなクルマ?
4年ぶり復活! ホンダ新型「“5人乗り”SUV」発表! “アコード”エンジン&高性能4WD搭載! “2列目”が広すぎる「6代目CR-V」どんなクルマ?
くるまのニュース
新車98万円! 「3人乗りトライク」公開に反響殺到! 「需要ある」「十分でしょう」 「普通免許」で公道OKな「丸目2灯顔マシン」! 高齢者にも良いEVジェネシス「スリールオータ」に注目
新車98万円! 「3人乗りトライク」公開に反響殺到! 「需要ある」「十分でしょう」 「普通免許」で公道OKな「丸目2灯顔マシン」! 高齢者にも良いEVジェネシス「スリールオータ」に注目
くるまのニュース
8年ぶり全面刷新! 日産新型「流麗クロスオーバー」に問合せ“殺到”!? 全長4.4m“ボリューミーボディ”に「700km超え航続」も実現! 新時代の“日産の要”「リーフ」が販売店でも話題に
8年ぶり全面刷新! 日産新型「流麗クロスオーバー」に問合せ“殺到”!? 全長4.4m“ボリューミーボディ”に「700km超え航続」も実現! 新時代の“日産の要”「リーフ」が販売店でも話題に
くるまのニュース
日産が「次世代プロパイロット」で英スタートアップWayve社とタッグ! 「走行を重ねるごとに賢くなるAI技術」を採用したクルマが27年度に登場
日産が「次世代プロパイロット」で英スタートアップWayve社とタッグ! 「走行を重ねるごとに賢くなるAI技術」を採用したクルマが27年度に登場
くるまのニュース
スズキ新型「コンパクトSUV」まもなく発売! 今なら「87万円オトク」な“4WD仕様”がイイ! 全長4.3mボディに「ガラスルーフ」など装備充実! “メーカー初パワーユニット”搭載の「eビターラ」最高級モデルって?
スズキ新型「コンパクトSUV」まもなく発売! 今なら「87万円オトク」な“4WD仕様”がイイ! 全長4.3mボディに「ガラスルーフ」など装備充実! “メーカー初パワーユニット”搭載の「eビターラ」最高級モデルって?
くるまのニュース

みんなのコメント

14件
  • tsucchy.17
    昔の話はニュースではない
  • pit********
    経営側もくるくる回ってますからね。
    冷静な会話もできないんでしょう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

408 . 2万円 837 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

17 . 0万円 699 . 0万円

中古車を検索
日産 エルグランドの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

408 . 2万円 837 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

17 . 0万円 699 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村