現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【懐かしの輸入車 11】アウディ オールロードクワトロに乗ると、あらゆる道を走りたくなる

ここから本文です

【懐かしの輸入車 11】アウディ オールロードクワトロに乗ると、あらゆる道を走りたくなる

掲載 更新 3
【懐かしの輸入車 11】アウディ オールロードクワトロに乗ると、あらゆる道を走りたくなる

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「アウディ オールロードクワトロ」だ。

アウディ オールロードクワトロ(2001年)
アウディ初のSUVが、今回試乗した「オールロードクワトロ」だ。試乗会のプレゼンテーションやアウディジャパン(編集部註:当時のインポーター名称)の社長であるダネイスン氏には「オールロード」と呼ばれていたので、ここではオールロードと略して紹介する。

【スーパーカー人気ランキング】第1位「ランボルギーニ カウンタック」はスタイルでもメカニズムでも世界を驚愕させた

アウディ自らが「デザインを身にまとったアスリート」と呼ぶオールロードのスタイリングは、アウディ車としてはアグレッシブではあるがアウディらしい上品さは失われていない。A6アバントがベースだが、前後アンダーガードやサイドステップ、ルーフレールなどに「光り物」を効果的に使って差別化を図っている。そしてノーマル時でA6アバントより45mm高い車高と直径が50mm大きいタイヤ、それを覆うオーバーフェンダーが、このクルマのオフロード性能を無言のうちに語っているようだ。

だが室内はA6アバントなどと同様に、本革シートにウッドパネルを多用した上質な雰囲気で、ヘビーデューティなイメージは皆無だ。センターダッシュ上に車高調整用スイッチとインジケーターが備わっているが、あまり目立つようにしていないのは、いかにもソフィスティケイトされたアウディらしいところ。まさに「適度にスポーティ、適度にプレミアム」な室内空間だ。

2.7Lの5バルブDOHCツインターボは、S4などに搭載されているものをデチューンしたとはいえ最高出力は250ps/最大トルクは35.7kgmを発揮しているから、1860kgもある車重をものともせずに加速する。しかも低速域から恐ろしくトルクフルで滑らか、かつ静かだ。

オンロードでの試乗は小雪の舞う伊豆スカイライン。路上には雪の残った部分もあるというシチュエーションなのでガンガン飛ばすというわけにはいかないが、コーナリングでも安定性は抜群。何よりもフルタイム4WDの「クワトロ」による安心感は、こうした状況では精神的にも最高のアドバンテージとな。もちろん、過信は禁物だけれど。

特設コースではオフロード性能も試すことができた。雪溶けのマッディでスリッパリーな斜面でも、ESPをONにし、ティプトロニックのシフトは1か2にマニュアルセレクトすれば、オフロード走行に慣れていない人でも問題なく走破できる。車高調整はマニュアル操作で最高208mmの最低地上高を得られるから、かなりの悪路まで走破できる。ただしハードな走行をする機会が多いのなら、よりサポート性の高いレカロ製シートをオプションで選択した方がいいかもしれない。

輸入車マーケットではクロカン系4WDの人気はサチュレート気味で、メルセデス・ベンツ Mクラス、BMW X5、ボルボ XCといったプレミアムSUVの人気が高まっている。オールロードの日本市場での最大のライバルはボルボXCだそうだが、XCは約150万円も安い。装備や性能に加えアウディのプレミアム性を付加して、この価格差を埋めることができるか注目してみたいところだ。

■アウディ オールロード クワトロ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4815×1850×1530mm
●ホイールベース:2760mm
●車両重量:1860kg
●エンジン形式:V6・5バルブDOHCツインターボ・縦置4WD
●排気量:2671cc
●最高出力:184kW(250ps)/5800rpm
●最大トルク:350Nm(35.7kgm)/1800-4500rpm
●トランスミッション:5速AT(ティプトロニック)
●タイヤ:225/55R17
●車両価格(当時):687万円

[ アルバム : アウディ オールロードクワトロ はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「マジで!?」ホコリまみれの“スクラップ車”が14億5000万円で落札!? 50年ぶりに見つかった1956年製メルセデスの“驚きの価値”とは?
「マジで!?」ホコリまみれの“スクラップ車”が14億5000万円で落札!? 50年ぶりに見つかった1956年製メルセデスの“驚きの価値”とは?
VAGUE
【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
WEB CARTOP
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
レスポンス
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
くるまのニュース
スクーターのようでスクーターではない!? シリーズ最大排気量イタルジェット「ドラッグスター700ツイン・リミテッドエディション」発表
スクーターのようでスクーターではない!? シリーズ最大排気量イタルジェット「ドラッグスター700ツイン・リミテッドエディション」発表
バイクのニュース
MINI コンバーチブル【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
MINI コンバーチブル【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
カー・アンド・ドライバー
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
くるまのニュース
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
GQ JAPAN
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
くるまのニュース
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
カー・アンド・ドライバー
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
ベストカーWeb
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
ベストカーWeb
プライベート空間重視な人におすすめ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
プライベート空間重視な人におすすめ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
熊本「交通系ICカード廃止」はむしろ良かった? “大危機”から垣間見える「地方の選択肢」と、都心で広がる可能性とは
熊本「交通系ICカード廃止」はむしろ良かった? “大危機”から垣間見える「地方の選択肢」と、都心で広がる可能性とは
Merkmal
スズキ初ってマジか!! 新型フロンクスの新アイテム採用のヒミツが衝撃
スズキ初ってマジか!! 新型フロンクスの新アイテム採用のヒミツが衝撃
ベストカーWeb
12月7日(土)京都お東さん広場(東本願寺門前広場)で「京都モビリティ会議」開催(入場無料)
12月7日(土)京都お東さん広場(東本願寺門前広場)で「京都モビリティ会議」開催(入場無料)
ベストカーWeb
ルーミー/トール受注再開! 現行は2027年まで販売ってどうよ!? 3年も生き延びるってマジか!? ビッグマイチェンは2025年!
ルーミー/トール受注再開! 現行は2027年まで販売ってどうよ!? 3年も生き延びるってマジか!? ビッグマイチェンは2025年!
ベストカーWeb

みんなのコメント

3件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

629.0861.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
オールロードクワトロの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

629.0861.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村