現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「祝! 往年の“アヴァンツァートR”がトコットベースで復活!?」第一弾は5速MT化で、ターボ仕様もスタンバイ【ManiaxCars】

ここから本文です

「祝! 往年の“アヴァンツァートR”がトコットベースで復活!?」第一弾は5速MT化で、ターボ仕様もスタンバイ【ManiaxCars】

掲載 更新 48
「祝! 往年の“アヴァンツァートR”がトコットベースで復活!?」第一弾は5速MT化で、ターボ仕様もスタンバイ【ManiaxCars】

プロバイルからクルマ好きへの提案、メーカーがやらないならオレがやる!

その名も、ミラトコットTR-XXアヴァンツァートR!

「祝! 往年の“アヴァンツァートR”がトコットベースで復活!?」第一弾は5速MT化で、ターボ仕様もスタンバイ【ManiaxCars】

トコットといえば、ちびまる子ちゃんに扮した吉岡里帆のテレビCMで知られるダイハツの軽自動車だ。

「吉岡里帆、あれはたしかにカワイイ。しかし、オッサン世代でリホと言えば“牧瀬里穂”だろう! JR東海のクリスマスエクスプレスにはキュンキュンきたし、ちゃんとちゃんとの味の素! も悪くなかったよねぇ」と、新宿三丁目のしみったれた居酒屋で、同世代の40代後半と思しきほろ酔いサラリーマンが酒の肴にするほど吉岡里帆(と、それ以上に牧瀬里穂、笑)のCM効果は絶大だったわけで、彼女が世間一般におけるトコットの認知度を高めることに大きく貢献したのは間違いない。

そもそもトコットとは、女性スタッフが女性ユーザーをターゲットに開発したクルマ。エンジンはNAのKF型で、全車CVTのみの設定とされ、こう言っちゃなんだけどスポーティな雰囲気はまるでナシ。けれど、オーソドックスな2ボックスの5ドアハッチバックボディはシンプルなデザインで嫌味がなく、イジる素材として悪くない。チューニングショップ“プロバイル”の竹田さんは、そこに目を付けた。

「ダイハツの現行軽自動車でMTが設定されてるのって実はコペンだけ。あとは軽バンや軽トラになっちゃうんです。それと、スズキにはアルトワークスがあるのに、ダイハツにはそれに該当するスポーツモデルがない。だったら、カッコよく化けてくれそうなトコットで、そういうクルマを作るしかないでしょ!って思ったんですよ」。

トコットのスポーツモデルを製作する上で竹田さんがモチーフにしたのは、90年代前半の軽スポーツ全盛期に、アルトワークスやヴィヴィオ、ミニカダンガン相手にガチで最速の座を争ったL500系ミラTR-XXアヴァンツァートRだ。

L500系ミラはFFモデルとして3気筒ターボのEF-JL型を載せるアヴァンツァートと、4気筒ターボのJB-JL型を搭載する写真のアヴァンツァートRをラインアップ。さらに、フルタイム4WDのアヴァンツァートR4、遅れて競技ベースモデルのアヴァンツァートX4も登場した。

JB型ターボを初めて搭載したモデルで、「軽なのにこんなに速いの!?って思いました。とにかく衝撃的でしたね」と、当時受けた強烈なインパクトをいまだ鮮明に覚えてる竹田さんは、トコットのスポーツモデル制作にあたって、迷うことなく『現代版アヴァンツァート』を開発コンセプトとして掲げた。

その第一歩といえるのが5速MT換装仕様だ。ミッションはL275系ミラからの移植で、同じKF型エンジンを載せてることからボルトオン装着が可能。ドライブシャフトは後にKF型ターボ、もしくはJB型ターボの搭載を見越して、現行LA400系コペン用を組み合わせている。

クラッチペダルもL275系ミラから流用。ただし、トコットには本来MT設定がないため、バルクヘッドにブラケットを製作した上でペダルが装着される。写真で見る限り、アクセル&ブレーキペダルに対して手前かつ上に装着されてるように思えるけど、試乗してみると位置も操作時の違和感も全くなし。

サイドブレーキは、足踏み式からハンドレバー式に変更。これもL275系ミラから移植される。また、センターコンソールも前端の一部をカットすることでL275系ミラ用を装着しているが、「いろいろ調べたらエッセ用の方がしっくりきそう。色もブラックなので、よりマッチングはいいと思いますよ。基本はL275系ミラを1台買ってきてパーツを移植。それに伴って各部の加工が必要になります」と竹田さん。

ノーマルエンジンはNAのKF型(52ps/6.1kgm)。今後は、LA400系現行コペンやムーヴカスタムなどに搭載されるKF型ターボ(64ps/9.1kgm)、L500系ミラやL880系初代コペンに載った4気筒のJB型ターボ(64ps/11.2kgm)の他、1.3ℓ直4のK3-VE2(110ps/12.8kgm)に換装するメニューも用意。エンジンスワップを展開していく上でも、今回の5速MT換装は必須のチューニングだったというわけだ。

ちなみに、外装はL502SミラTR-XXアヴァンツァートRのイメージカラーである、ジュリアンレッド×ブラックのツートーンボディ色をラッピングで再現。ボディサイドにはグレード名が大きく入る。ホイールは純正のスチール+フルキャップだけど、意外にも似合っている。ちなみに、ルーフスポイラーは純正アクセサリーとして用意されるモノだ。

公認車検まで取得した5速MT仕様のトコットTR-XXアヴァンツァートRにさっそく試乗。クラッチペダルやシフトレバーの位置、操作性は、「始めからMTモデルがあったんじゃないか?」と思えるくらいに自然。ノーマル=CVT仕様に乗ったことがないから比較のしようがないのだけど、たった52psのエンジンでも車重が720kgしかないだけに、マメにシフトチェンジすれば思いの他よく走ってくれるし、それ以上に楽しいのだ。

ただ現状、MT化に伴って制御系にフェイルセーフがかかり、エンジンが5000rpm以上回らない。この辺は純正ECUの解析&書き替えによって早急に対応していくという。

「最新モデルのトコットはエンジンルームの整備性が非常によく、ミッション交換時にエンジンを降ろす必要がなくなりました。また、5速MTなら純正ギヤの組み替えでクロスレシオ化もできるので楽しみが広がります。さらに、トコットには4WDモデルもあるのでFR仕様の制作も予定してますよ!」。

これまで話題作りにはコト欠かなかったプロバイル。トコットTR-XXアヴァンツァートRはターボ仕様や4WD改FR仕様など、すでに第二弾、第三弾が控えているのだから、今後の動向チェックを強く勧める次第だ!

TEXT&PHOTO:廣嶋健太郎(Kentaro HIROSHIMA)

●取材協力:プロバイル(RWD laboratory) TEL:0790-83-2238

こんな記事も読まれています

西湘バイパスの「圏央道直結」いつ実現!? 中途半端な「新湘南バイパス」の平塚延伸はどうなっているのか 「謎の橋脚」の正体とは
西湘バイパスの「圏央道直結」いつ実現!? 中途半端な「新湘南バイパス」の平塚延伸はどうなっているのか 「謎の橋脚」の正体とは
くるまのニュース
ほぼ[アルファード]と一緒じゃ…レクサスLMの6人乗りが1500万円ってマジか!!
ほぼ[アルファード]と一緒じゃ…レクサスLMの6人乗りが1500万円ってマジか!!
ベストカーWeb
「新型の登場を待つか」「モデル末期を狙うか」問題に決着! いまは「欲しければすぐに買う」が正解だった
「新型の登場を待つか」「モデル末期を狙うか」問題に決着! いまは「欲しければすぐに買う」が正解だった
WEB CARTOP
新型フリードの顔にある[4つの穴]は何? なぜAIRにあってクロスターにはないの?
新型フリードの顔にある[4つの穴]は何? なぜAIRにあってクロスターにはないの?
ベストカーWeb
[神業]クルマを直す速度が異常すぎ!! ほぼ全部壊れたクルマを1週間弱で修復! 新井大輝さんが満身創痍で挑む全日本ラリー
[神業]クルマを直す速度が異常すぎ!! ほぼ全部壊れたクルマを1週間弱で修復! 新井大輝さんが満身創痍で挑む全日本ラリー
ベストカーWeb
ホンダ新型「フリード」初公開! 新誕生「フリード“エア”」って何? 「クロスター」も大変化か!? 8年ぶり全面刷新で誕生の「2タイプ」何が違うのか
ホンダ新型「フリード」初公開! 新誕生「フリード“エア”」って何? 「クロスター」も大変化か!? 8年ぶり全面刷新で誕生の「2タイプ」何が違うのか
くるまのニュース
ドレミコレクション「Z900RS Mk.2 Style外装セット」 着せ替えシリーズ初インナータンク無し・スチールタンクを採用した理由とは?
ドレミコレクション「Z900RS Mk.2 Style外装セット」 着せ替えシリーズ初インナータンク無し・スチールタンクを採用した理由とは?
バイクのニュース
[カーオーディオ 逸品探究]世界的実力ブランド「フォーカル」の新旗艦スピーカー『Utopia M』の魅力に迫る!
[カーオーディオ 逸品探究]世界的実力ブランド「フォーカル」の新旗艦スピーカー『Utopia M』の魅力に迫る!
レスポンス
フォード Kugaの335万円からという価格設定に驚き、オンロードのドライビングダイナミクスに感心した【10年ひと昔の新車】
フォード Kugaの335万円からという価格設定に驚き、オンロードのドライビングダイナミクスに感心した【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
宮田莉朋組レクサスがFP2でクラス最速タイム。ハイパーカーは6号車ポルシェが初日トップに/WECスパ
宮田莉朋組レクサスがFP2でクラス最速タイム。ハイパーカーは6号車ポルシェが初日トップに/WECスパ
AUTOSPORT web
【SCOOP!!】販売継続? それともファイナル? ヤマハYZF-R1に“新型”の情報アリ!!
【SCOOP!!】販売継続? それともファイナル? ヤマハYZF-R1に“新型”の情報アリ!!
WEBヤングマシン
トヨタの「爆速5ドアハッチバック」何がスゴイ? 6速MT×4WDのみなのに「普段乗り」できる!? 「GRカローラ」の魅力とは?
トヨタの「爆速5ドアハッチバック」何がスゴイ? 6速MT×4WDのみなのに「普段乗り」できる!? 「GRカローラ」の魅力とは?
くるまのニュース
レクサス新型「LM」に待望の6人乗り仕様登場 全長5.1mの最上級ミニバンの価格は1500万円
レクサス新型「LM」に待望の6人乗り仕様登場 全長5.1mの最上級ミニバンの価格は1500万円
VAGUE
トヨタ新型「“ヒンジドア”ミニバン」発表! タフ顔が超カッコイイ「クリスタ」! MT設定アリ&上品仕様な「GX+」印に登場
トヨタ新型「“ヒンジドア”ミニバン」発表! タフ顔が超カッコイイ「クリスタ」! MT設定アリ&上品仕様な「GX+」印に登場
くるまのニュース
日産が新型「SUV“ミニバン”」初公開! 斬新ヘッドライト&流行りの“オシャグリーン”採用! 超シンプル内装が超カッコイイ「VX6」中国に登場
日産が新型「SUV“ミニバン”」初公開! 斬新ヘッドライト&流行りの“オシャグリーン”採用! 超シンプル内装が超カッコイイ「VX6」中国に登場
くるまのニュース
[新型フリード内装解説]シエンタにない機能がいいゾ!! バカ売れ確定の内装だけど気になる点も多々
[新型フリード内装解説]シエンタにない機能がいいゾ!! バカ売れ確定の内装だけど気になる点も多々
ベストカーWeb
カワサキ「メグロ K3」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
カワサキ「メグロ K3」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
まさかの250万円スタート!? 新型フリード爆売れ確定!? 樹脂マシマシのクロスターもヤバい!!
まさかの250万円スタート!? 新型フリード爆売れ確定!? 樹脂マシマシのクロスターもヤバい!!
ベストカーWeb

みんなのコメント

48件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

116.3138.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.0164.9万円

中古車を検索
ミラトコットの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

116.3138.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.0164.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村