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【トヨタセンチュリーの御料車も登場】 11月10日(日)は祝賀御列(おんれつ)の儀

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【トヨタセンチュリーの御料車も登場】 11月10日(日)は祝賀御列(おんれつ)の儀

 台風19号による甚大な被害を受ける形で当初の10月23日(火・祝)から11月10日(日)へと延期された「祝賀御列の儀(パレード)」。

 特別に用意されたセンチュリーのオープンカーも使用されるこの祝賀パレード。沿道でご即位のお祝いをするなら、どこへ行けばいいか!? パレードコースとともにセンチュリーオープンを解説しよう。

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●【画像ギャラリー】先代ロールスの画像も! 御料車やコースの画像をギャラリーで!

※本稿は2019年10月のものです
文・写真:工藤直通
初出:『ベストカー』 2019年11月10日号


■センチュリーオープンカー公開

 天皇陛下の御即位を広く内外に宣明する「即位礼正殿の儀」。

 御即位式は、この儀式を含め3つの国事行為(行事)で構成され、その中でも「オープンカー御料車」を使用した「祝賀御列(おんれつ)の儀」=祝賀パレードは、国民がより身近に感じられる行事として注目を集めている。

「祝賀パレード」が行われるようになったのは上皇・上皇后両陛下の御成婚(昭和34年)が最初で、それまでの慶祝行事では馬車や自動車による「御列」はあったものの、今のようなパレードという位置づけではなかった。

 皇室の重要儀式には馬車を使用する習わしがあり、戦後初となった平成即位式の時も馬車によるパレードが検討されたが、警備上の理由から自動車を使用することに至ったという経緯がある。

平成の即位の礼ではロールスロイスオープンを使用。同5年の御成婚と合わせて2度しか使用されず除籍。総理府(当時)が購入し、宮内庁に譲渡という経緯を持つ

 このときに登場し、近年もその去就が話題になったのがロールスロイス社製のオープンカーだ。

●【参考】2回しか使われず廃車に 4000万円の御料車 皇室用ロールスの真相

 今回は新たに国産のオープンカーとして新型のトヨタ・センチュリーを改造した「特注車」を使用する。

シートは前、後席ともに本革、御料車の証である菊花御紋章はセダンタイプの御料車と同様に前後のナンバープレート位置と左右の後部ドアの4か所に、ボンネットには「天皇旗」等を立てる旗竿取り付け金具を装着する

 内閣府が購入し、宮内庁に管理換え(転籍)をした上で皇室用ナンバープレートを取り付け、晴れて御料車としてパレードに使用されるという流れだ。

 車体は屋根部分と後部ピラーをカットしただけの構造とした。皇室仕様の装備は一連の行事が終了すると取り外され、車両は内閣府へ返還される。

■パレード開始は午後3時から

 11月10日日曜日、お車列は皇居・宮殿南車寄を午後3時に出発し、約4.6kmの道筋を約30分かけて赤坂御所までパレードする予定。平成の御代替わりの時に比べ0.1km短い。

「祝賀御列の儀」のコース

 車列には秋篠宮皇嗣同妃両殿下が供奉(ぐぶ)されるほか、内閣総理大臣らのクルマも加わる。

 沿道には相当数の人出が見込まれ、皇居前広場への入場は制限され、沿道を含めて手荷物検査が実施されるなど厳戒態勢が敷かれる。

 全国から集まる奉迎者数は、平成の時は11万7000人にも及んだ。沿道は直線道路となる内堀通りや青山通りを中心に、右左折する交差点付近なども人気となりそうだ。

 オープンカーはパレード終了後、東京と京都それぞれの迎賓館で一般公開され、来年以降は内閣府所管の公用車として東京五輪をはじめとする公的行事で使用される。


新型センチュリーを使用した御料車は、現在1台が在籍。「第9号御料車(皇9)」と名付けられ、令和元年9月から供用を開始している

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 平成の30年間の記録とともに、経緯や歴史などを解りやすく解説。御料車とは何か、皇室に自動車が導入されたのはいつの時代なのか……? 普段知ることの少ない皇室の乗り物(自動車、馬車、鉄道、航空機、船舶)の集大成として1冊の本に取りまとめたのは、この本だけです。定価5000円・税別。

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