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乗ったら感動必至!車内を極上のリスニングルームに変えるホンダ「シビックEX」の標準装備BOSEプレミアムサウンドシステム

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乗ったら感動必至!車内を極上のリスニングルームに変えるホンダ「シビックEX」の標準装備BOSEプレミアムサウンドシステム

BOSEプレミアムサウンドシステムの素晴らしさを新型シビックで感動体験

世界的に自動車ユーザーはもちろん、自動車の専門家からの評価も高い、新型ホンダ・シビックの上級EXグレードには、BOSEプレミアムサウンドシステムが標準搭載されている。

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BOSEプレミアムサウンドシステムの原点は1983年に遡り、その年のキャデラック・セビルに、世界初の車種専用カスタム設計のメーカーオプションサウンドシステムを搭載し、世に送り出したことから始まっている。そしてホンダとも、1988年の北米向けアキュラ・レジェンドにBOSEプレミアムサウンドシステムが用意されて以来、長きに渡る協創が行われてきている。

BOSEのスピーカーと言えば、繊細でクリアな高音、自然なボーカルを忠実再現する中音、そしてリッチでパワー感のある低音の再現性の素晴らしさで世界的に知られているが、家庭用スピーカーやTV用のサウンドバーがそうであるように、スピーカーの存在が分からないほどの自然で包まれ感ある音、そしてボリュームの大小にかかわらない豊かな低音の再現性が、なによりもBOSEらしさであると筆者は思っている(80年代から自宅リスニングルームで901シリーズ、TV用として101シリーズを愛用してきた)。大音量で聴いてもひずみなく音楽を聞かせてくれるダイナミックな再生性能もまた、BOSEならではと言っていいだろう。

そもそも、BOSEの創設者であり、マサチューセッツ工科大学(MIT)の教鞭をとりながら、1964年にBOSEコーポレーションを設立したDr.BOSEが追求するベストパフォーマンスとは、コンサートホールの最良の席でフルオーケストラを聴く体験を再現することを目指したものだ。そこで定義される3つのサウンド・フィソロフィーとは、Spatial(空間表現)、Spectral(周波数特性)、Large Signal(大音量でのパフォーマンス)であるという。それは、BOSEが設立されたわずか4年後の1968年に発表され、その後40年以上の長きに渡って世界中のオーディオファンを魅了し続けた、筆者も愛用していたロングセラースピーカー、901シリーズを知れば明らかだ。そう、901シリーズは11・5cmのフルレンジスピーカーを背面に8個、前面に1個を配置。これはコンサートホールでリスナーの耳に届く音のうち、壁面の反射などによる間接音(8)と、ダイレクトに届く直接音(1)の比率とほぼ一致するという。それは1998年10月、ボストンを訪れ、幸運にも、小澤征爾指揮ボストン交響楽団のコンサートの席につけたことからも、自ら、その意図するところを理解できたのである。

BOSEプレミアムサウンドシステムはシビックEXに標準装備される

さて、新型ホンダ・シビックEXグレードに標準搭載されるBOSEプレミアムサウンドシステムは、もちろん、コンサートホールの臨場感の再現を目標とした車種/車内ごとに異なる、BOSEの50年以上に渡る心理音響学の研究が息づくチューニングが施されたものだ。何しろ車内は左右非対称であり、音を反射するガラス、音を吸収するシートなどに囲まれるため、キャビンの音響測定、デジタル信号処理を行い、それらのデータを個々のスピーカーに施す必要がある。シビックだけでも右/左ハンドル、ファブリック/レザーシート、ハッチバック/セダンといったバリエーションによって、シビックの世界市場全体で見れば10種類を超えるチューニングがあるというのだから徹底している。

もちろん、BOSE独自のデジタル信号処理アルゴリズムによって、各スピーカーのイコライジングが最適に調整され、前後席各席にベストなパフォーマンスを実現しているのである。

試聴する前に、新型ホンダ・シビックEXのBOSEサウンドシステムの内容を紹介しよう。スピーカーは全12個。ダッシュボードセンターに8cmミッドレンジスピーカー、左右Aピラーにツィーター、左右フロントドアに17cmワイドレンジスピーカー、左右ドア上部にツィーター、左右リアドアに13cmワイドレンジスピーカー、左右リアクォーターに8cmミッドレンジサラウンドスピーカー、そしてトランクルーム右後方側面にクラス最大級の10Lボックスの20cmサブウーファースピーカーが配置されている。

システムエレクトロニクスとしては、12チャンネルデジタルアンプ カスタムイコライザー、およびBOSE独自のデジタル信号技術が搭載されているのだ。

試聴は、BOSEサウンドシステムの醍醐味を120%満喫するため、まずは運転席に座り、停車状態で行った(エンジンはOFF)。試聴ソースはポップス、クラシック、ジャズ、ゴスペルなど多種に及んだのだが、繊細でクリアな高音、自然なボーカルを忠実再現する中音、そしてリッチでパワー感のある低音の再現性の素晴らしさは当然として、まるで目の前に歌手、演者がいるような臨場感に感動できる。しかも、クラシックであれば、舞台における各楽器の配置が想像でき(例えば右端に管楽器がいるな、とか)、ゴスペルであれば、歌手が大きく体を動かし踊るように歌う躍動感、何列にも並ぶ歌手の奥行き感まで伝わってくるように感じられたほどだった。ボーカルや楽器演奏の経験がある人であれば(筆者は若かりし頃、プロのギタリストでもあった)、歌唱の合間の息遣い/ブレス、ギターやベースの指が弦をなぞるリアルな臨場感までが再現されていることに気づくに違いない。

最後に試聴したのは、筆者がホームオーディオ、カーオーディオの試聴用に長年用いている、リッキー・ピーターソンの「SMILE BLUE」というアルバムの1曲、「What You Won't Do For Love」。これは、かつて某、日本のトップシンガーのコンサート会場で、大物プロデューサーが音響を確認するために使われていたトラックでもあり、使われている楽器の多さ、こだわりあるステレオ感、ワイドレンジ、強いアタックなど、コンサート会場の音場を創り上げるのに最適な曲だったそうだ(と、プロデューサー本人に聞いた)。実は、その曲、下手なカーオーディオでは、録音されているすべての楽器が聴こえてきにくい、あるいはステレオ感が伝わりにくいという意地悪な曲でもあって、だから筆者自身の基準試聴曲として重宝しているのである。

大音量での音のひずみのなさ、空間表現、臨場感の崩れのなさと低音の切れは感動もの

もちろん、新型ホンダ・シビックのBOSEサウンドシステムは合格であり、臨場感、ステレオ感、ワイドレンジ、強いアタックを余すことなく見事に再現。改めてその曲を惚れ直したぐらいである。大音量での音のひずみのなさ、空間表現、臨場感の崩れのなさは当然として、カーオーディオでなかなか再現しにくい重低音の切れ味もまた素晴らしく、なるほど、クラス最大級の10Lボックスの20cmサブウーファースピーカーの威力と言っていい(車体側とスピーカーの取り付け部の剛性もハイレベルなのだろう)。そして左右2チャンネルのステレオ音声を多チャンネルにアップミックスし、サラウンド音声が楽しめるBOSEのCenterpointサラウンド・アンプミックスの効果も絶大だと思えた。

では、そろそろ新型ホンダ・シビックを走らせ、走行中のBOSEサウンドシステムを体験したみたい。基本的なパフォーマンスに変わるところはあるはずもないのだが、ここでのポイントは速度を増していくと、風切り音やロードノイズ、パワーユニットのノイズによって音楽が聴きとりにくくなり、オーディオのボリュームを上げたくなるシーンである。BOSEのサウンドシステムにはDynamic Speed Compensationという車速連動ボリュームが備わっていて、聴いている音楽の音量と車速から換算したノイズレベル予測をもとに、周波数帯域ごとのブースト量を自動的に調整してくれる機能だ。つまり、走行環境の変化に左右されにくいリスニング空間を維持、提供してくれるのである。その車速連動ボリューム機能は実に自然で、車速が上がっても聴こえやすさが変わらないだけでなく、車速と連動したボリュームの調整が極めて自然で、違和感がまったくないことだった。

そうそう、停車中であれば、周囲に迷惑にならない場所で車内をリスニングルームに見立て、大音量でBOSEサウンドシステムを満喫することができるのだが、走行中は運転に支障のないボリュームで聴くことになる。そこでいつもBOSEサウンドシステムに感動できるのが、ボリュームを落としても、低音の豊かさが変わらないこと。ここについてはBOSEの面目躍如といったところで、ボリュームの大小にかかわらず、車内を最高のリスニングルームにしてくれるBOSEサウンドシステムの素晴らしさと言っていい。

後席でも最高のリスニングルームとしての環境が約束される

昨今、自宅に防音設備を施したオーディオリスニングルームを持つことは極めて難しい。筆者もかつて、ミュージシャン時代には自宅スタジオを持っていたが、今ではそれは敵わず、聴きたい音楽はHi-Res AudioのPCスピーカーやスマホ+イヤフォンというのが現実だ。今後はサウンドバーを使った、場所を取らないリスニング環境の構築を考えているところなのだが、新型ホンダ・シビックにBOSEサウンドシステムが標準装備されるEXグレードを所有すれば、車内が移動するコンサートホール、スタジオ録音であればスタジオのミキシングルームにいるかのような、最高のマイ・リスニングルームが手に入ることになる。ちなみに大切なゲストを後席に招き入れた際も、左右リアドアにもツィーター、左右リアクォーターに8cmミッドレンジサラウンドスピーカーを配置した12スピーカーシステムを持つだけに、後席も前席と変わらない最上級のリスニングルームになるということを確認している。自宅でこれほどまでのリスニング空間を構築するには、どれほどの費用がかかるのか。そう考えると、BOSEサウンドシステムが標準装備される、走りの面でもスポーティーでありながら洗練度を極めた新型ホンダ・シビックEXがとてつもなく魅力的に思えたのも本当である。

文/青山尚暉

写真/BOSE・青山尚暉

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みんなのコメント

1件
  • 大衆車が高級車に進化してしまった。FCVとEVに種類分けた方が良さそうです。種類多すぎる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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