昨年2020年は、花粉の飛散量が劇的に少ない年でした。新型コロナウイルスによる影響が始まっていたこともあり、それどころではありませんでしたが、毎年、花粉症で苦しんでいる方にとっては、(花粉の面では)過ごしやすい春だったことでしょう。
今年2021年はどうかというと、関東甲信の場合、例年比で60%と今年も少なめ。ただ、昨年比では180%(関東甲信)と、倍近い花粉の飛散が予想されています。
また花粉が飛散する時期は、同時に黄砂やPM2.5にも注意が必要な時期でもあります。これら花粉や黄砂、PM2.5といった物質は、人にとって過酷なものであるのはもちろん、クルマにとっても過酷。花粉や黄砂がボディに付着したままにしておくと、取り返しがつかない事態にもなりかねないのです。
今回は、花粉や黄砂、PM2.5の効果的な除去方法をご紹介。コツを知らないで落とそうとすると、かえってクルマにダメージを与えてしまうことにも!?
文:吉川賢一
写真:写真AC、Adobe Stock(トビラ写真:カワハギ@写真AC)
【画像ギャラリー】3月~5月はご用心!! 花粉や黄砂の効果的な除去方法をクイックチェック!!
花粉や黄砂がクルマに与える影響
3月~5月にかけて、屋外に駐車したクルマのボディや窓ガラスがうっすら黄色っぽくなっていたら、それは「花粉」です。花粉はやっかいなことに、雨や夜露で濡れると、ペクチンというネバネバ物質が排出され、塗装やコーティング被膜に吸着してしまいます。
人にとってもやっかいな花粉は、クルマにとってもやっかい 放置は禁物だ(PHOTO/hinacco@写真AC)
同じ時期に、ボディが粉っぽく真っ白になっていたら、それは「黄砂」によるもの。ピークは4月で、西日本や日本海側で多い黄砂は、放置するとザラザラとこすれて、キズつきの原因にもなるばかりでなく、雨などで濡れることで固まり、ボディにシミをつくってしまいます。
慌てて拭くのはNG!!
ただ、焦ってタオル等でゴシゴシ拭いてしまうのはNG!! 擦ることで、花粉や黄砂がボディに傷をつけてしまいます。
この3月~5月は、できるだけこまめに洗車をすることが望ましいですが、どうしても時間がとれない、という方は、この時期だけでもボディカバーなどを使用して、花粉や黄砂をボディにできるだけつけないようにすることも、ひとつの手です。
この状態で、いきなりタオルで拭くのはNG!! 付着している花粉や黄砂によって、ボディに細かな傷をつけてしまうことに(PHOTO/kamadokesi@写真AC)
最初にボディにたっぷり水をかける
花粉、黄砂の除去で一番重要なポイントは「最初にボディにたっぷり水をかける」ことです。水をかけることでボディについた花粉や黄砂を、ある程度浮かび上がらせるのです。高圧洗浄機を使用して水をかけるのがベストではありますが、ホースでも代用可能。とにかくたっぷりの水で洗い流すことが重要です。
まずはたっぷり水をかけて「ふやかす」イメージ 時間をかけてとにかくたくさん水をかけよう
(PHOTO/beauty-box@写真AC)
次にカーシャンプーをしっかり泡を立てて細かい泡を作ります。カーシャンプーは、スポンジでも泡立ててもいいですが、バケツにシャンプーをいれたあとに水圧の高い水をいれることで、あっという間に泡立てることができます。
例えば、水の出し方を切り替えることができる散水ノズルを使う場合など、なるべく勢いよく出るパターンで水をいれると、泡立てる手間が省けます。
そして、水気たっぷりのボディを、たっぷりの泡を付けたスポンジでそっと優しくなでるように洗います。この状態で落ちる様子がなければ、「少しだけ強めに」スポンジを当てましょう。最初の段階でたくさんの水をかけていれば、多少強めに洗っても傷がつくことはありません。
たっぷりの泡で、できるだけやさしく洗う 落ちないようだったら、すこしだけ強めに(PHOTO/pingpao@Adobe Stock)
ボンネットなどクルマの前面、運転席側側面、後ろ面、助手席側側面、といった流れで、ボディ一面を洗うごとにすすぐのもポイントです。このとき、同時に、ボディ全体にも水をかけてください。一面洗い終わってそこだけ水をかける、を繰り返していると、最初に洗ったところは拭く前に乾いてしまいます。
そして、全体が洗い終わったら、セームタオル等で一気に水滴を拭きとりましょう。
この方法でもシミが落ち切らない、という場合は、80度程度のお湯をかけ、マイクロファイバータオルなどで擦ってみてください。花粉に含まれるペクチンは熱に弱いため、お湯をかけることで除去できる可能性があります。
一面洗ったらすぐにすすぎ、同時にボディ全体にも水をかけよう(PHOTO/takamint.com@写真AC)
手間を惜しまず愛情をかけて
花粉と黄砂には、とにかくこまめな洗車が効果的。「またすぐに汚れるからなぁ」と放置してしまうと、取れないシミとなってしまう可能性があります。そうなってしまうと、気分も下取り額もダダ下がり。この時期だけでも、できるだけこまめな洗車を心がければ、より長く、キレイな愛車を維持することができます。
また、汚れる前に、ボディにはコーティングを、フロントガラスには撥水加工をしておくと、花粉や黄砂がこびりつくことを防ぐことができます。毎年、この季節が来る前に、コーティングや撥水加工をして備えておくと、安心です。
できれば、飛来シーズンまえに、ボディコーティングやガラス撥水加工をしておこう(PHOTO/maho@Adobe Stock)
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みんなのコメント
何か画期的な方法でもあるのかと思ったらクソ当たり前すぎて笑える。