あえて先代の新車を在庫！ 関係者でも詳細不明！ コロナによる影響大のトヨタ新型ハリアーとディーラーの現状

　コロナの影響で関係者であっても詳細を把握できていない

　2020年4月13日に新型ハリアーが正式発表となった。ただ同時発売ではなく、発売日はいまのところ6月17日が予定されているようだ。そこで、正式発売前にトヨタ系ディーラーを訪れてみると……。

　受付の女性に「ハリアーを見に来ました」と伝えると、「まだ発売になっておりませんので、展示車もありません」とのことであったので、「何かチラシのようなものはありますか？」と聞くと、簡単なリーフレットを渡され、「セールスマンを呼びましょうか？」と案内されたので、呼んでもらうことにした。

　発表と発売日が異なるケースはよくあるのだが、たいていは発表のタイミングで予約受注がスタートするので、価格も判明しているはず。そのあたりを聞いてみると、正式な価格などは明らかにされておらず、正式な発注もまだできないそうだ。

　さらに「このような世の中の状況（新型コロナウイルス問題）なので、いつもなら発売前に各地区で各店舗のセールスマンが一カ所に集められ、実車の試乗や商品説明をメーカーから受ける機会があるのですが、新型ハリアーに関しては行なわれないので、現場のセールスマンは現状はっきりとわからない状況です」とのこと。

　ディーラーではあえて先代ハリアーをストックしている

　ただそれでも、先代ではハイブリッドは4WDのみだったので、2リッターのガソリンエンジン車との価格差が90万円ぐらいあったが、今回はハイブリッドにも2WDが設定されたので売りやすくなったと語ってくれた。

「発売直後は値引きが厳しいんでしょうね」と話をふると、「じつはまだ弊社でも、先代ハリアーの在庫を数台ストックしています」と話してくれた。しかも、単純な“売れ残り”ではなく、新型が出た時に併売できるようにストックしているとのことであった。

　自販連（日本自動車販売協会連合会）統計によると、新型ハリアーが発表となった4月の前月となる、3月の先代ハリアーの販売台数は前年比57.3％ながら2908台も販売している。このような場合には、販売店では売り切れどころか新型登場後も売れ残りではない、意識的に先代モデルが残るように在庫をストックしていることが多い。

　いまの社会状況ではディーラー側も結果的に外出を誘発してしまうので、積極的な販促アプローチもできず、全国的に見れば在庫はしばらくの間、結構残りそうである。もちろん新型が発表となったなかで先代モデルを購入するのだから、それ相応の値引きも期待できる。気になる人は是非取り扱い店（先代ハリアーはトヨペット店のみ）へ確認をしてもらいたい。

Comments

日本人はハリアーが大好き。

うちの会社にも先代が出たときに、あえて先々代の在庫車を買った人がいます。
デザインの好みの問題だったようですが。