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ブレーキロックからの生還/レクサスが全ラップ抹消/赤旗は「手厳しい」etc.【WECイモラ予選日Topics】

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ブレーキロックからの生還/レクサスが全ラップ抹消/赤旗は「手厳しい」etc.【WECイモラ予選日Topics】

 イタリアのイモラ・サーキットで4月20日、WEC世界耐久選手権第2戦『イモラ6時間』レースの公式予選が行われ、フェラーリAFコルセの50号車フェラーリ499P(アントニオ・フォコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン)がポールポジションを獲得。2、3番手にもフェラーリ勢が続き、地元・イタリアでフェラーリ499Pの3台が予選上位を独占する形となった。

 そんなイモラの土曜日のパドックから、各種トピックスをお届けする。

フェラーリ499Pが地元でトップ3独占! トヨタ2台はスピン・コースアウトも、6&8番手【WECイモラ予選】

■好調を維持するフェラーリ499P

 フェラーリ50号車のフォコは、彼のキャリア3度目となるWECポールポジションを獲得した。またこれはフェラーリにとっても、ハイパーカークラスでは3度目のポールポジションとなった。

 このイタリア人ドライバーがこれまでに獲得したポールポジションは、2023年のセブリング1000マイルレースと、ル・マン24時間レースでのものである。

 ポール獲得の取り組みについて、フォコは次のように語っている。

「今朝のフリープラクティスから、すでにフィーリングは良かった。だから、高い集中力を維持し、すべてをまとめあげるよう努力した。予選はトラフィックやその他すべての要因で常に難しいものだが、今日のマシンは本当に良かったと思うし、本当に良いラップを刻むことができた」

 マンタイ・ピュアレクシングの92号車ポルシェ911 GT3 Rを駆るアレクサンダー・マリキンは、0.693秒という大差をつけてLMGT3のポールポジションを獲得。英国を拠点とするベラルーシ人は、イモラでのイベント前テストの速さが功を奏したと語った。

「数週間前、イモラではを2日間の良いテストを行うことができた。僕らは多くのことをテストし、ちょうど今週末の最初のプラクティスセッションでマシンの準備が整った。これが今日の僕らの成功のカギとなった」

■赤旗に「少し驚いた」。規定により再出走叶わず

 BMW Mチーム WRTのドリス・ファントールは、予選の最初のセグメントでピラテラで15号車BMW Mハイブリッド V8をスピンさせた後、ほぼすぐに問題なくコースに復帰したことを考慮すると、赤旗が出たことに「少し驚いた」という。

「最終的にスタックせず、ただマシンは動き続けていたし、僕は本当に止まっていないんだ」と彼は語った。

「かなり手厳しい赤旗だったと思う。僕は自分でセッションを少し台無しにしてしまったけど、(レースディレクターが)赤旗を出したことが助けにならなかったのは確かだ」

 その後、セッションが再開されると、15号車がピット出口で停止する様子が見てとれた。これはトラブルではなく、WECスポーツレギュレーションの第10.2.4条に「赤旗原因となった車両は予選セッションに再参加することはできない」と規定されていることから、オフィシャルがファントールのコース復帰を阻止したためである。

 その姉妹車である20号車BMWをドライブするレネ・ラストは、完璧なラップを刻めばトップ5以内に入ることができたと感じている。しかしながら20号車を7番手に入れ、BMWにハイパーポール初進出を与えられたことをうれしく思っていると語った。

「2戦目ですでに達成できたことには、非常に満足できると思う」と彼は語った。

「(開幕戦の)カタールの後、ハイパーポールに進出できるということは、僕らが予想していた以上のものだ」

■「ロックを解除できなかった」とキャンベル

 カタールにおけるポールマン、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ5号車ポルシェ963のマット・キャンベルは、ハイパーポールで5番グリッドを得るまでの過程で、最初のプッシュラップでコースオフを喫した。

「タンブレロで大規模なロックアップが発生し、ロックを解除できず、タイヤに2カ所のフラットスポットができてしまった」とキャンベル。

「その後、振動が大きくなり、バランスに少し影響を及ぼした。それでも、かなり回復することがでたよ」

 アルピーヌ・エンデュランス・チームのニコラ・ラピエールは、2台のアルピーヌA424が予選17番手と18番手に沈んだ後、フランスのブランドにとってイモラの週末は「期待どおりにはいっていない」と認めている。

「僕らは縁石に乗ることと、トップスピードに少し苦労している」と彼は語った。

「これについてはもう少し詳しく調べる必要があるけど、このレースで期待していた前進ができなかったのは確かに残念だ」

■大西洋にまたがる忙しい週末

 ハート・オブ・レーシングチームは、WEC、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権、そしGT アメリカとのトリプル・デューティの週末に直面している。

 チーム代表で、WECでは27号車アストンマーティン・バンテージGT3のドライバーも務めるイアン・ジェームスは「もちろん、僕のために働いてくれている素晴らしい人材がいるし、彼らの仕事を完全に信頼しているけど、僕は関与を続けて、意思決定がどのように進んでいるのか、そして僕らの思考計画がどのようなものであるかを確認したいと思ってるんだ」と語った。

 ジェームスは、ヨーロッパ時間の22時35分にスタートが切られるロングビーチでのIMSAのレースを最後まで見届けるために起きているつもりだと付け加えた。

■トラックリミット監視カメラが追加

 リバッツァ2(ターン18)の出口に、トラックリミットを監視する追加のカメラが設置された。

 チーム WRTのバレンティーノ・ロッシとアイアン・リンクスのマッテオ・クレッソーニは、度重なるトラックリミット違反により、5分間のストップ・アンド・ホールドのペナルティを科せられている。

 また、アコーディスASPチームの木村武史も、フリープラクティス3でダブルイエローの際に減速しなかったとして、同様のペナルティを受けた。

 なお、この87号車レクサスRC F GT3は「FIA/ACOセンサーの信号エラーが発生した」ことにより、予選の全ラップタイム抹消という裁定を受け、正式予選結果では最下位に位置している。

 TFスポーツ81号車シボレー ・コルベットZ06 GT3.Rは、GMの広報担当者によると「継続的な失火」が発生したため、夜間のエンジン交換が予定されている。この車両を予選でドライブしたトム・ファン・ロンパイは、LMGT3で11番手となっている。

■ミレッシもセナ・トリビュートのヘルメット着用

 JOTAの共同オーナーであるデビッド・クラークは、病気のため2023年のシーズン全体を欠場していたが、今週末からWECのパドックに戻ってきた。

 アルピーヌドライバーのシャルル・ミレッシは今週末、アウトドロモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ(イモラ・サーキット)がブラジルのF1レジェンドの没後30周年を迎える準備をしている中、アイルトン・セナを追悼する特別なヘルメットを着用している。

 なお、この週末は、ユナイテッド・オートスポーツがオペレートするマクラーレンをドライブするブラジル籍のニコラス・コスタも、同様にセナ・トリビュートデザインのヘルメットを使用している。

 チーム代表のアール・バンバーによれば、アール・バンバー・モータースポーツ(EBM)は、以前早い段階で興味を示した後、シボレー・コルベットZ06 GT3.Rを走らせる可能性を「まだ検討中」だという。

「それはおそらく、現時点でシャシーが使えるかどうかによって決まる。それがもっとも重要なことだ」

 イモラではレースはないものの、EBMは今週末、ポルシェ・カレラカップ・アジアとオーストラリア、さらにセパンでのGTワールドチャレンジ・アジアとハンコック12時間スパ・フランコルシャンに同時参戦する集中スケジュールをこなしているところだ。

* * * * *

 WEC第2戦は、4月21日(日)の現地時間13時(日本時間20時)に、6時間におよぶ決勝レースのスタートが予定されている。

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