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ダカールラリー、2022年大会の概要を発表。3年連続サウジアラビアで開催も「8割近くは新ルート」

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ダカールラリー、2022年大会の概要を発表。3年連続サウジアラビアで開催も「8割近くは新ルート」

 ダカールラリーを主催するアモリ・スポル・ オルガニザシオン (ASO)は、2022年大会の概要を発表。3年連続でサウジアラビアでの1国開催となるが、ルートは80~85%が新しくなり、アラビア半島南部の3分の1を占める世界最大級の砂漠『ルブアルハリ砂漠』での走行も行なわれるようだ。

 ASOはサウジアラビアと5年間の開催契約を締結。2020年に初めて中東でダカールラリーが開催された。2年目以降は独占条項が失効し、複数の国を通るルートが模索されたが、新型コロナウイルスの世界的な流行の影響で、2021年大会もサウジアラビアの1国開催となった。

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 そして2022年の第44回大会も、渡航制限により新たな地域での調査・偵察といったルート検討作業ができないことから、ラリーディレクターのダビッド・カステラは、サウジアラビアでの1国開催とすることを決定した。

 2022年のダカールラリーは、ハイルで12月30日から1月1日にかけて車検を実施。そして1日にプロローグと“セレモニアル・スタート”にあたるスタート・ポディウムが行なわれ、長い戦いがスタートすることになる。

 ペルシャ湾に沿って南下した後、2022年大会の目玉となる広大な砂漠、”エンプティ・クオーター”(ルブアルハリ砂漠)に入る。1月8日に首都リヤドで休息日が設けられた後、紅海に面するジェッダで1月14日にフィニッシュを迎える。

 2020年大会では、ルブアルハリ砂漠付近での走行で、ベテランライダーのパウロ・ゴンカルベス氏が亡くなるなど安全性が懸念されたが、2022年大会をより安全なものにするため、独自の解決策が打ち出された。

 ルートは砂漠の奥深くまで入っていくものの、最も危険なエリアはリエゾンで通過。”100%の砂丘での走行と昔ながらのビバーク”を3日間かけて行なうという。



 ステージごとの詳細やレースとリエゾンの総距離はまだ決まっていないが、カステラは「スペシャルステージが約4000km、リエゾンが2500~3000kmになるだろう」と述べている。同じビバークを中心とした2つのループステージと、砂漠内でのマラソンステージ(サポートチームの助けを受けずに2日続けてステージを走る)が用意されている。

「ダカールの準備には常にストーリーがある」とカステラは言う。

「だからハイルからスタートすることにした。砂埃を立てることなく砂地を走ることができる。簡単ではないが、静かでサプライズもない。いくらか砂丘もあって、スタートからそれぞれが適切なポジションでラリーを進められる」

「その後は南下する。エンプティ・クオーターに入り、そこからは砂丘が続く。3日間は100%砂丘のみで、途中にビバークを設けて、このラリーの原点に立ち帰る。寝泊まりするキャラバンもない。それが私の好きな精神であり、ダカールが常に持っている精神でもある」

「2週目は、より通常のラリーとなる。よりナビゲーションに重点を置き、大きな岩の中の道や谷、砂丘を探したりするんだ。全体的には過去2年よりも砂が多くなり、砂風呂のようになるだろう」

 2021年のダカールラリーは4輪やSSV、トラックなどのカテゴリーで電子ロードブックが搭載されたのが大きな変更点だったが、2022年の大会では2輪やクワッドバギーを含め全てのエリートカテゴリーで電子ロードブックが使われる。

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