5ナンバーサイズや全高を抑えた運転しやすいモデルも存在!
子どもが生まれたら、一度は購入を検討するのはミニバンじゃないでしょうか。両側スライドドアの便利さ、オムツ替えも授乳も着替えも余裕の広さ、ジィジ・バァバも一緒に乗れる3列シート。ベビーカーや自転車も積めるし、子育ての大変な毎日をしっかりサポートしてくれる装備の数々は、やっぱり頼もしい限りです。
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ただ、運転に自信がない人にとっては、いくら便利でも快適でもちょっと気がかりなのが「あんな大きなサイズのクルマ、運転できるかな?」ということ。子どもが生まれる前までは小さなクルマしか乗ってこなかった人や、しばらく運転のブランクがあるけど送り迎えなどの必要に迫られている人は、とくに不安に思うかもしれません。
確かに、物理的な大きさはだんだんと慣れていくしかないですが、例えばボディサイズが同じミニバンでも、運転しにくいクルマと運転しやすいクルマがあります。さらに、2台を比べてボディサイズが小さい方のミニバンを買ったからと言って、運転しやすいとは限らないのも事実です。
そこで今回は、一見すると「こんな大きなクルマ、無理!」と思ってしまうミニバンでも、実際には意外にもけっこう運転しやすいと感じる5台をご紹介したいと思います。
1)ホンダ・ステップワゴン
まずは、5ナンバーぎりぎりのサイズを維持しているグレードもあり、ミニバン初心者にも人気のMサイズミニバン御三家と言えば、トヨタ・ヴォクシー(ノア/エスクァイア)、日産セレナ、ホンダ・ステップワゴン。この3台は装備も価格も拮抗しているため、どれを買っても同じように思えますよね。でも、運転しやすさを第一に考慮するならば、オススメはステップワゴンです。というのは、まずボディサイズではステップワゴンだけが、全車の全幅を1695mm、つまり5ナンバーサイズ枠に抑えてあります。
そしてホンダ独自の低床技術、広い視界を生むためのピラー処理などによって、上下左右がよく見えて安心感が高いことや、最小回転半径も他車が5.5mのところ、ステップワゴンは5.4mに抑えてあるのも運転しやすさの理由でしょう。ただし、唯一17インチを履くグレード「SPADA Cool Spirit Honda SENSING」だけは5.7mになってますので、そのほかのグレードをオススメします。
2)日産エルグランド
次に、インテリアの上質感などを求めるなら、もうひとまわり大きなLサイズミニバンに目がいきますが、運転しやすさで選ぶなら日産エルグランド。もともとは国産ラグジュアリーミニバンの先駆け的なモデルですが、全高を低めに抑えた「低重心プラットフォーム」のおかげもあって、フラつきが少なく運転席のヒップポイントも高すぎないので、コンパクトカーなどから乗り換えてもそれほど違和感なく、慣れるのが早いのではないでしょうか。
自車を真上から見たように映る「アラウンドビューモニター」もいち早く採用しているので、運転に不慣れな方のサポート技術もお手のもの。死角になりがちなところまでしっかり確認できるのも、不安を取り除いてくれる理由です。
アウトドアを楽しめたりシートアレンジが自在なものもオススメだ
3)トヨタ・ハイエースワゴン
次は、運転に自信がないだけでなく、メンテナンスにも不安がある、という人には、荷物をガンガン積んで道具のように使い倒せるミニバン、トヨタ・ハイエースワゴンです。あまり、ファミリーで子育て世代が乗るイメージはないかもしれませんが、カップホルダーやテーブル、リヤクーラーなど、快適装備はしっかり揃っているので大丈夫。シートアレンジやラゲッジのフレキシブルな使い勝手も、世界が認める便利さです。
そして何より、運転席からストンと断ち落としたようなフロントとスクエアなボディは、車両感覚のつかみやすさが抜群。耐久性も高く、もし壊れたとしても、世界中どこでもすぐに部品が調達でき、オーソドックスな修理で直るように設計されているのがハイエースです。そんな安心感も嬉しいですよね。
4)三菱デリカD:5
続いて、運転は苦手だけどそのうちアウトドアレジャーにも挑戦してみたいな、と思うなら、三菱デリカD:5でキマリ。これはサイズ的にはMクラスとLクラスの中間くらいで、全長も4.8mと長すぎず、4WDでも最小回転半径はLクラスより小さい5.6mです。
しかも、最低地上高が180mm確保してあり、段差を越える時の性能を表すアプローチアングルなどの数値もSUV並み。まさにミニバン界の本格4WDと呼べるのがデリカD:5で、これなら雪道なども安心です。積雪の多い地域で運転が苦手な人にもオススメしたいですね。
5)フォルクスワーゲン・シャラン
さて、では最後に輸入車から1台選ぶとすれば、フォルクスワーゲン・シャラン。ボディサイズは全幅が1910mmと大きめですが、全長はデリカD:5とほとんど変わらず、全高が1750mm程度に抑えてあるので威圧感も少ないと思います。運転しやすさの秘密は、フォルクスワーゲンの伝統でもある、使いやすさを優先して整然としたインパネ機能と、死角を少なくした視界です。
オートライトやレインセンサーといった、視界をいつどんな時でも最良の状態にする装備は、全車標準。ヒップポイントが高すぎないのもいいですね。安全装備がしっかり揃っているのも安心です。全席が独立型の3列7人シートのシャランは、アレンジも自在で長く乗れるミニバンでもあります。
というわけで、運転が苦手な人でもトライしやすいミニバンを5台、ご紹介しました。ただ、すべての基本は運転ポジションが適切に取れることが前提です。検討する際には実際に運転席に座って、視界がしっかり確保できるか、ペダルやハンドルが確実に操作できるか、ちゃんと確認してくださいね。子育てをサポートしてくれるミニバン生活への第一歩は、運転しやすさ自慢の1台と一緒に踏み出しましょう。
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下手なコンパクトカーよりハイエースのほうが死角が少なくて運転はしやすい!