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【次期XC90の姿】ボルボ 新型コンセプト・リチャージ公開 電動フラッグシップSUV

掲載 更新 4
【次期XC90の姿】ボルボ 新型コンセプト・リチャージ公開 電動フラッグシップSUV

車名は「XC90」ではなくなる?

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

【画像】ボルボ・コンセプト・リチャージ【XC90や現行EVと写真でじっくり比較】 全139枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ボルボは、次世代モデルの先陣を切るEV専用の新型XC90を予告する「コンセプト・リチャージ」を発表した。

ボルボは現在、XC40リチャージとC40リチャージの2台のEVをラインナップしているが、いずれも既存のCMAプラットフォームを採用している。ボルボは、新しいプラットフォームを採用した初のEVとして、XC90の後継モデルを来年発売し、2030年までにEVのみのブランドになる予定だ。

ボルボのCEOであるホーカン・サミュエルソンは、ポールスター3と密接に関連する次期電動SUVが「XC90」の名称を持たず、次世代のEV専用ボルボをリードする役割を示す新しいネームプレートを採用することを明らかにした。

「新しいボルボのフラッグシップSUVになりますが、この種のものとしては本当に初めてのもので、同じアーキテクチャーをベースにした多くのクルマが続いていくでしょう」

「SUVには『XC』の名をつけるという、これまでの命名方法とは異なります」

サミュエルソンはその車名を明らかにしなかったが、発売に近い時期に明らかにすると述べた。

デザインチーフのロビン・ペイジは、コンセプト・リチャージについて次のように述べている。

「ボルボ・カーズの完全EVのためのマニフェストであり、新しいタイプの車両でもあります。汎用性を高めた新しくモダンなプロポーションを示し、デザイン面でテクノロジーの可能性を表しています」

ミニマムなスカンジナビアデザイン

コンセプト・リチャージは、ボルボ車のデザインがEVでどのように変化するかを表現するために設計されており、スカンジナビアの伝統デザインの延長線上にある「より少なく、しかしより良く」という哲学に基づいて構築されている。

このモデルは完全にフラットなフロアを特徴としており、バッテリーはベース部分に組み込まれている。また、エンジンを搭載していないため前後のオーバーハングが短く、ホイールベースも延長されている。コンセプトでは観音開きのドアを採用しているが、市販モデルで採用されるかどうかは不明だ。

コンセプト・リチャージは、ボルボの新しいデザイン言語を表現しており、不要なデザイン要素の多くが取り除かれている。グリルは、ボルボのロゴと伝統的なシンボルが組み込まれた新しいフェイスに置き換えられている。

このクローズドグリルは車幅いっぱいに広がり、ボルボの伝統的な「トールハンマー」ヘッドライトと組み合わされる。フロントライトはLEDを使用しており、デイタイム・ランニングライトは必要に応じてヘッドライトに切り替わる。

LiDARシステムを標準装備

自動運転技術に必要とされるLiDarスキャナーは、将来のボルボ車に標準装備される予定で、コンセプトではルーフのフロント部分、つまりフロントガラスと接する部分に取り付けられている。

ボルボは、LiDarシステムの採用により、安全性を大幅に向上させることができるほか、リアルタイムのデータを収集することで自動運転システムの開発を大幅に加速させることができるとしている。

テールライトは最近のボルボ車と同様のデザインを採用。テールゲートには高速走行時に空力特性を高める小さな「ウィング」を備えている。

ボルボのデザイナーは延長されたホイールベースを活用して、シートの位置を変更し、ボンネットを下げ、クーペ風に寝かせたルーフを採用した。ボルボは、このデザインにより、ユーザーに好まれる「高いアイポイント」を維持しながら、従来のSUVよりも優れた空力効率を実現していると述べている。

後部座席には「ブースタークッション」システムが採用されており、前部座席よりも高く上げて子供の視界を向上させることが可能だ。

ダッシュボードには15インチの大型タッチスクリーンが備わり、新しいグーグルベースのインフォテインメント・システムが搭載されている。また、さまざまなサステイナブル素材や天然素材を採用し、「スカンジナビアのリビングルームのような雰囲気」を醸し出している。

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みんなのコメント

4件
  • 一目でBEVと分かるかなり未来的なデザインですね!
    車名がどうなるかなど、楽しみな一台です。
  • 前後オーバーハング短っ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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