現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 選ぶ、買う、走る、全てが楽しめる高級GTオープン

ここから本文です

選ぶ、買う、走る、全てが楽しめる高級GTオープン

掲載 更新
選ぶ、買う、走る、全てが楽しめる高級GTオープン

クルマを買うという行為そのものが楽しい。ハイエンドラグジュアリーカーを一度でもオーダーしたことのある方なら賛同してもらえることだろう。コンフィギュレーターを駆使して自分の好みの1台を“造り上げる”喜び。悩ましくてしょうがない、と思いつつ、楽しんでいる自分がいる。

選択肢が増えれば増えるほど当然、楽しみは増す。ベントレーコンチネンタルGTのように贅を尽くした美しいインテリアをもつモデルではなおさらだ。ベントレーというブランド自体が伝統的に素晴らしいインテリアを提供し続けてきた。代表的なマテリアルとして、ハンドクラフトされるウッドパネルがすぐに思い浮かぶ。

2019年のジュネーブショーを振り返る!──新型フェラーリからランチア・ストラトスのリデザインモデルまであらゆるクルマをCHECK!

ボディカラーを決めたあと、レザーとステッチ、そしてコンチネンタルGTの場合にはデュアルタイプも選べるウッドパネルの組み合わせを考えるだけでも相当楽しめたというのに、そのオープンモデルともなれば、そこにトップ選びが加わっていっそう悩ましく、だからいっそう楽しくなるというわけだった。

ベントレーコンチネンタルGTのオープン版は、新型モデルから以前のGTCではなくGTコンバーチブルと略さずに呼ぶように。頭文字を使わない傾向もまた、最新ラグジュアリーの特徴だ。

GTコンバーチブルのトップは従来と同様にソフトタイプとしている。エレガントなソフトトップとしたことで、ただでさえ豊富な選択肢にアウター7色・インナー8色の組み合わせがさらに加わった。なかでもアウターパターンのひとつとして新採用されたブリティッシュ・ツィード柄が個人的には気になってしようがない。どうだろう。今すぐ公式サイトのコンフィギュレーターを試したくなったのではないでしょうか?

スペインの人気リゾート、マルベーリャのホテルを起点に開催された国際試乗会には、担当者がきっと楽しんで選んだに違いない様々なコンフィギュレーションのGTコンバーチブルが16台用意されていた。そこからアンダルシアの山間を抜けてスペイン第4の都市セビーリャまで一日かけて走るという贅沢なプログラムである。

鮮やかなブルーや派手なオレンジなどのボディカラーがひと際目立つなか、個人的に最も惹かれたのがダブグレーというクリーミーな灰色のGTコンバーチブルだった。訳せば鳩の灰色のボディにボルドーブラウンのインテリアが素晴らしくマッチしている。そう、中もまた外になることの多いコンバーチブルでは、内外装のコーディネーションがいっそう大事になると思う。

クルマのボディカラーはとても大事で、だからこそ世界的な流行や地域的なブーム(たとえばアメリカ西海岸では今、内外装隅々まで真っ黒の高級車が流行っている)がある。筆者の場合、クルマそのものよりもボディカラーに惹かれてしまうことも多く、たとえば先日などもそれまで全く気にならなかったドイツ製4ドアセダンが、ただきれいな水色であるというだけで引き取ってしまった。筆者にしてみればリセールバリューで無難な人気色を選ぶほど馬鹿げた話はない。

ダブグレーの個体に乗りたい。強く念じていたら、なんと見事に割り当てられた。もうそれだけで素晴らしい一日になりそうな予感がする。自分で買ったクルマならきっと尚さらだろう。だから新車をオーダーする際にはハイエンドモデルでなくても、ディーラーマンの囁き、例えば「そんな変わった色を選ぶと売る時苦労しますよ」(=そんな色を次の新車の下取りに出された日には困るのはオレのほうなんだぜ、という意味)、に屈せず、好きな色を自由に組み合わせなさいと声を大にして言いたい(もっとも、ハイエンド系ではユニークな色を選ぶことが常識になってきた)。

ソフトトップはZ型フォールドタイプで軽量に仕上がった。そのため5層生地として静粛性をいっそう高めている。旧型クーペよりキャビンは静かになったというから驚くほかない(もちろんクローズドの状態で)。

開閉に要する時間はわずかに19秒。時速50キロ以下であれば走行中の開閉も可能だ。急に天候が悪くなっても慌てることはない。

すぐさまオープンに。開閉ボタンを押す指先でもそうと感じられるほどスムーズにソフトトップが開いた。不粋な開閉ノイズもほとんどしない。

オープン状態でのスタイルが抜群にいい。これは旧型に比べて最も違う点だと思う。前の2世代ではボンネットのラインが高く、ルーフのないコンバーチブルではちょっと腰高な印象があった。

新型は違う。前輪の位置が135ミリも前に出た結果、ロングノーズが低く強調され、同時にリアフェンダーまわりの伝統的なデザインもいっそう映えてみえるようになったのだ。端的にいってタイヤの位置とボディデザインとのバランスがいい。

そのことは、ドライブフィールにも好影響を与えている。ややフロントヘビーであるはずなのに、まるでフロントミドシップカーを操っているかのように軽々とワインディングロードを駆け抜ける。前輪が両腕の動きにダイレクトに反応する感覚があって、ボディサイズを気にすることなく、狭い道でもすいすいとこなした。

6.5リットルV12ツインターボエンジンによってもたらされる強大なパワー&トルクフィールはもちろんのこと、それを制御する安心感たっぷりの制動フィールも相まって、ついつい、ライトウェイトのオープンカーを駆っているような気分で攻め込んでみたくなる。

オープンスポーツカーという新たなキャラクターで魅力倍増となった極上のグランドツーリングカー。それが新型コンチネンタルGTコンバーチブルというわけだ。

こんな記事も読まれています

キャデラック「エスカレード」誕生25周年!ブラックアクセントの特別限定車発売
キャデラック「エスカレード」誕生25周年!ブラックアクセントの特別限定車発売
グーネット
ライダー困惑! バイクは第1通行帯以外走っちゃダメ! 沖縄の珍交通ルールがついに廃止に!
ライダー困惑! バイクは第1通行帯以外走っちゃダメ! 沖縄の珍交通ルールがついに廃止に!
ベストカーWeb
「人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA」 過去最多の出展社389社を記録!
「人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA」 過去最多の出展社389社を記録!
グーネット
アルファードがライバル!? レクサス・LM「魅惑の6人乗り仕様」
アルファードがライバル!? レクサス・LM「魅惑の6人乗り仕様」
グーネット
ペットと旅するキャンピングカー「ソラン」に全長5m超のロングモデル登場!レクビィ
ペットと旅するキャンピングカー「ソラン」に全長5m超のロングモデル登場!レクビィ
グーネット
ホンダ 新型「フリード」純正アクセサリー発売!2つのコーディネートスタイル提案
ホンダ 新型「フリード」純正アクセサリー発売!2つのコーディネートスタイル提案
グーネット
急きょ参戦のロバンペラ「チームを助けるためにベストを尽くす」/WRCポーランド 事前コメント
急きょ参戦のロバンペラ「チームを助けるためにベストを尽くす」/WRCポーランド 事前コメント
AUTOSPORT web
アストンマーティン特別車「ヴァリアント」発表 最高出力“745PS”を発揮!世界38台限定
アストンマーティン特別車「ヴァリアント」発表 最高出力“745PS”を発揮!世界38台限定
グーネット
カスハラ対策が急務!!  いい加減にしてくれマジで…販売店はディーラーマンを一刻も早く守って!!!!
カスハラ対策が急務!!  いい加減にしてくれマジで…販売店はディーラーマンを一刻も早く守って!!!!
ベストカーWeb
BMW「4シリーズ クーペ/カブリオレ」発表 新デザインのLEDヘッドライト採用の改良新型
BMW「4シリーズ クーペ/カブリオレ」発表 新デザインのLEDヘッドライト採用の改良新型
グーネット
元フィギュアスケーター小塚崇彦がコドライバーに初挑戦。寺尾悟と組み、TGRラリーチャレンジに出場へ
元フィギュアスケーター小塚崇彦がコドライバーに初挑戦。寺尾悟と組み、TGRラリーチャレンジに出場へ
AUTOSPORT web
純正パーツのようなフィット感!ジムニー専用設計のドアアームレスト発売 カーメイト
純正パーツのようなフィット感!ジムニー専用設計のドアアームレスト発売 カーメイト
グーネット
ブガッティ「トゥールビヨン」発売!最高出力1800PSの新型ハイパーカー
ブガッティ「トゥールビヨン」発売!最高出力1800PSの新型ハイパーカー
グーネット
赤ちゃんの熱中症対策に!丸洗いOKのファン付きクールシート発売 マックスウィン
赤ちゃんの熱中症対策に!丸洗いOKのファン付きクールシート発売 マックスウィン
グーネット
限界!! パンクしちゃう…残業が減って給料も下がった!?気になる整備士の待遇!!
限界!! パンクしちゃう…残業が減って給料も下がった!?気になる整備士の待遇!!
ベストカーWeb
「ル・マン24時間」決勝当日の朝は大渋滞! 高速の降り口は2つ先が正解。戦いの前のお祭り騒ぎをお届けします【みどり独乙通信】
「ル・マン24時間」決勝当日の朝は大渋滞! 高速の降り口は2つ先が正解。戦いの前のお祭り騒ぎをお届けします【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
コース上で“停車リセット”もなお最速。フォードの怪物EVトラック『F-150』が総合優勝/PPIHC
コース上で“停車リセット”もなお最速。フォードの怪物EVトラック『F-150』が総合優勝/PPIHC
AUTOSPORT web
LBXの影にしたくない! 小改良 レクサスUX 300hへ試乗 第5世代HVで198psに 喜び多き所有体験
LBXの影にしたくない! 小改良 レクサスUX 300hへ試乗 第5世代HVで198psに 喜び多き所有体験
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2945.84106.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

270.05800.0万円

中古車を検索
コンチネンタルGTの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2945.84106.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

270.05800.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村