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「ルート66」唯一の激レアなロードサインを発見! 荒れた旧路面も味わいたっぷりでオススメです【ルート66旅_58】

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「ルート66」唯一の激レアなロードサインを発見! 荒れた旧路面も味わいたっぷりでオススメです【ルート66旅_58】

峠道のルート66に並んだ白×黒のサイン

広大なアメリカを東西2347マイル(3755km)にわたって結ぶ旧国道「ルート66」をこれまで5回往復した経験をもつ筆者が、ルート66の魅力を紹介しながらバーチャル・トリップへご案内。シカゴから西に向かい、ついにカリフォルニア州に突入。今回は、ルート66を象徴する「ロードサイン」のなかでも絶対に見逃せない激レア物件を紹介します。

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長大なルート66全線のなかでも、見られるのはここだけ

路上に描かれた「ルート66」のサイン。旅をする人にとっての道標であり撮影の対象としても非常に魅力的だが、カリフォルニア東部のカホン峠には絶対に見逃せないロードサインがある。場所はインターステート15号線の出口でいうと129番、クレッグホーン・ロードで下り少し西へ走ったあたりだ。

そこにあるのは白と黒の背景にお馴染みのロゴを描いたサインで、このような並びとデザインはルート66の全線でもここひとつだけ。ロゴだけの切り抜きが並んでいるのは各地でよく見るし、背景ありのサインも決して多くないけどあることはある。でもここと同じシチュエーションはルート変更前も含め、私の5回におよぶ全線走破のなかでもまるで記憶がない。

描かれた年代は不明だけど交通量が少ないからかコンディションもよく、渋滞したインターステートの迂回路になる朝夕の通勤時間帯を除けば、あえて古いワインディングを選ぶクルマは少ないため撮影もしやすい。さらにロサンゼルス中心部から約1時間と、ちょっとしたドライブ感覚で足を運べる。夕暮れは夕暮れで焼けた空とのコントラストが見事で、私もロサンゼルス滞在中は間違いなく何度か赴く場所だ。

また白黒のロードサインが描かれた場所の横には、今よりさらに古いルート66の路面が残されている。そこにも何十年という歳月を重ねて味わいを増した、古いサインがあるのでファンなら忘れずに見ておこう。

カホン峠にはそのような場所がいくつかあり、ほとんどは封鎖されておらず立ち入りが可能だ。ただしメンテナンスされているはずはなく、ガラスが散乱していたり落石もあるので、路面や崖の様子には十分に気を配るべし。

新旧の交通網を写真に撮るのも面白い

もうひとつ、アメリカを代表する新旧の交通網を、1枚の写真に収められるのも面白いといえば面白い。廃線から地図に復活した現在のルート66と路面、ルート66に取って代わるインターステート15号線、大編成の貨物列車がひっきりなしに行き交う線路。アリゾナ西部のブラック・マウンテンと同じように、現代に比べてパワーがない昔のクルマにとっては、覚悟を決めて挑むべき難所だったのだろうと思う。

もっともマイル・トレインと呼ばれる1マイル(1.6km)を超えることもある貨物列車は、先頭/中間/最後尾を合わせて10両に迫る機関車を備えている場合があるにもかかわらず、今にも止まりそうなスピードで力を振り絞るかのように急勾配をノロノロと登っていく。

交通の要衝は事故も多発、くれぐれも気をつけて!

余談だが今でもカホン峠はクルマのトラブルや事故が少なくない。上りはエンジンの回しすぎによるオーバーヒートで、インターステートの路肩にクルマが停まり、ボンネットを開けて立ち尽くすシーンをよく見る。そして下りはスピードの出し過ぎや、ブレーキのフェードに起因する事故だ。前回のサミット・インにクルマが突っ込んだのも、原因は飲酒運転だけじゃない気がしないでもない。

鉄道も1989年に大変な事故があった。機関車と貨車で75両にもなるサザン・パシフィック鉄道が、ブレーキの故障とヒューマンエラーが重なる事態に見舞われ、麓に位置するサンバーナディノの住宅地に突っ込んで、乗員と住民の6名が亡くなる大惨事を引き起こしている。下りの急勾配に加えて大編成がゆえの重さも災いし、暴走時の速度は170km/hに達したという説があるほど。

そういった話を見たり聞いたりしていることもあり、カホン峠の下りはとくに慎重な運転を心がけている。

* * *

次回はリバーサイドと併せて都市圏「インランド・エンパイア」を構成し、東から見てロサンゼルスの入口に当たるため「ゲート・シティ」と呼ばれている、人口22万の大きな街サンバーナディノとその近郊にある名所を散策してみよう。

■「ルート66旅」連載記事一覧はこちら

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みんなのコメント

1件
  • f(ふ
    アメリカの自動車専用道路って偶数が東西、奇数が南北と分かり易くなっていて番号を見たらそのルートがどっち方向なのかがおおよそでも直ぐに判る番号になっています。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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