トヨタ センチュリー:マイバッハGLS、ロールス・ロイス カリナンの新たな対抗馬となるトヨタSUVセンチュリー。トヨタ クラウンに続き、センチュリーもSUV化。
「クラウン」にSUVのイメチェンを施したトヨタが、さらに格調高いモデルを投入する。高級サルーンの「センチュリー」をベースに、「センチュリーSUV」というシンプルなネーミングのモデルが誕生した。
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ロールス・ロイスの「カリナン」やメルセデス・マイバッハの「GLS」に対抗する日本独自の高級車であり、販売台数は月間わずか30台と予想されている。それまでのトヨタやレクサスのどのSUVよりもはるかに豪華だが、最も高価でもある。日本円で2,500万円、これは15万8,000ユーロに相当する。
巨大な外観と巨大なサイズ
水平に分割されたヘッドライトを持つボクシーなSUVのかさばる外観は、5.21メートルの長さ、1.99メートルの幅、1.81メートルの高さによって強調されている。このため、セダンの「センチュリー」よりも幅が広いが、5人乗りではなく4人乗りになっている。SUVバージョンのホイールベースは2.95メートル、車重は2,570kgと余裕がある。
Cピラーにグラブハンドルがあり、電動で伸びるサイドステップと75度の角度で開くリアドアがあるため、豪華なリアシートへの乗り降りは楽なはずだ。また、バンのような電動スライド式リアドアも用意されている。
重厚なセダンと同様、トヨタのエンブレムはなく、より格調高い鳳凰(フェニックス)のエンブレムがフロントとリア、そしてエレガントなマルチスポークホイールにあしらわれている。
センチュリーSUVに400馬力超のプラグインハイブリッドを搭載
巨大な「センチュリーSUV」は、多くのモデルによって共有されている「TNGA」プラットフォームをベースに、ボディのねじれ剛性を向上させるなど、乗り心地を向上させている。
トヨタは、フルリクライニングシートでくつろぐ乗員に荷室からの騒音が聞こえないよう、荷室パーティションのキャビン側に透明ガラスを採用した。また、リアコンフォートモードがあり、これを作動させると、後席の乗員の邪魔にならないように駆動力と制動力を分散させる。
新型「センチュリー」の心臓部には、3.5リッターV6エンジンにCVTを組み合わせたプラグインハイブリッドパワートレインが搭載され、リアに搭載された電動モーターによって全輪駆動となっている。合計出力は412馬力で、「レクサスTX 550h+」と同等だが、セダンの5.0リッターV8、あるいはV12(ちなみに2代目セダンは、トヨタ史上唯一のV12エンジン搭載の市販モデルだった)を好む顧客もいただろう。
SUVと併売されるセダン
このモデルは日本の一部ディーラーで販売される予定で、トヨタはこのモデルのカスタマイズ性を拡大し、真にユニークなモデルを作る計画だ。しかし、SUVだけでなく、センチュリーのセダンも引き続き併行して販売される。
Text: Sebastian Friemel Photo: Toyota Motor Corporation
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