幅広グリルに個性的なフォグライト
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
フォルクスワーゲンは3月に開催予定のジュネーブ・モーターショーに先駆けて、8代目ゴルフGTIの公式画像を公開した。
画像はフロント部分のクローズアップ。同じタイミングで公開された、ディーゼルエンジン版のGTDとの強い共通性も感じさせるフロントマスクだ。
バンパー部分に開けられた幅広いグリルと、個性的なフォグライトのグラフィックが目を引くが、フロントスカートの追加や伝統の赤いピンストライプも注目ポイント。
初代ゴルフGTI以降、赤いピンストライプはガソリンエンジンを積んた高性能モデルに共通する目印となっている。AUTOCARの読者ならご存知かと思う。
ニュルブルクリンクでのテスト走行時の写真でも明らかになっているが、新しいゴルフGTIには大きなリアディフューザーとツイン・エグゾーストも備わる模様。後ろ姿も明確に他のゴルフとは一線を画すようだ。
専用のホイールとGTIエンブレムも追加されるはず。それ以外の見た目は、従来どおり微妙な違いに留まると思われる。
エンジンはEA888型の2.0Lターボ
気になるパワートレインだが、当初とは異なり、フォルクスワーゲンはハイブリッドへの急進的な変更は行わない方針へと改めている。そのかわり8代目ゴルフGTIは、先代を成功に導いたハードウエアを受け継ぐことになる。
8代目GTIには、7代目ゴルフGTIにも用いられていたEA888型の2.0Lターボガソリンエンジンを、アップデートして搭載されるようだ。最高出力も、7代目と同様にグレードに応じて2段階が用意される。
標準のゴルフGTIの最高出力は244ps。GTIパフォーマンスに入れ替わるカタチの高性能版、TCRは300psに設定されるだろう。
最大トルクは、それぞれ35.6kg-mと37.6kg-mで、7代目より増強される。フォルクスワーゲンは、新レベルの走行性能を獲得すると主張している。
TCR仕様の場合、0-100km/h加速に要する時間は、6.0秒。最高速度は249km/hになるとしている。トランスミッションは、既存の6速マニュアルと、7速デュアルクラッチ・オートマティックが用意される。
3月のジュネーブ・モーターショーが楽しみだ。
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