現在位置: carview! > ニュース > イベント > JCCAニューイヤーミーティング・ファイナル 新春の定番クラシックカーイベント、42年の歴史に幕

ここから本文です

JCCAニューイヤーミーティング・ファイナル 新春の定番クラシックカーイベント、42年の歴史に幕

掲載 更新
JCCAニューイヤーミーティング・ファイナル 新春の定番クラシックカーイベント、42年の歴史に幕

日本に“クラシックカー”というカテゴリーを根付かせたイベント

「毎年1月の最終日曜日は、クルマ趣味人の新年会ともいえる・・・・・・」といった様な書き出しで今まで何度か書かせていただいた、JCCAニューイヤーミーティングのイベント・レポートですが、それも今年でひとまず最後となります。

『JCCAニューイヤーミーティング・ファイナル』すべての画像をみる

本イベントはTACS(東京自動車クラブ)およびJCCA(日本クラシックカー協会)創始者の鈴木 正吾氏が中心となり1977年に初開催されたといいます。当時の日本には“クラシックカー”という括りでの自動車趣味は一般的にはまだ認知されておらず、その普及・定着を目指して実に42年もの間続いてきた、クラシックカーイベントの草分け的存在がこのニューイヤーなのです。

今回のイベントの冒頭、開会のあいさつで岡 政由JCCA会長はこう述べられました。
「現在では毎週のように日本各地でクラシックカーのイベントが開かれるようになりました。それは“クラシックカーという趣味の普及”という本イベントの主旨が達成され、その役目は果たしたと考えます」。
また、2020年の東京オリンピック開催に向けて、会場の青海臨時駐車場をはじめとした首都圏のイベントスペースの大幅な閉鎖・縮小なども今回の決定の大きな要因であったともいいます。

いずれにせよクラシックカーを愛する人々にとっては、いままで当たり前のようにあった新春の定番イベントがひとつなくなってしまうわけで、寂しさを感じたことでしょう。しかしながら、当日の会場は例年以上にショップブースやクラブスタンドの出展も多く、会場を訪れた多くのクラシックカーファンで賑わっていました。

常連から初お披露目まで、160台強の名車たちが並ぶ

ニューイヤーの目玉といえば、会場内にズラッと並べられた個人所有のクラシックカーたち。
会場の中心に用意された展示スペースには、Eタイプにマーク2といったジャガー、ヨーロッパとエスプリだけで1列を占めるほどのロータスがいるかと思えば、“縦目”のメルセデスやナローボディのポルシェ911、ホンダ・エスにダットサン・フェアレディ、そして歴代のスカイラインといった、人気の高い旧車、さらにはプリンス・クリッパーやコロナ・ピックアップなどの商用車、三菱ミニカやダイハツ・フェロー、スバル360などの軽自動車まで、約160台あまりのエントリー車両が展示されました。オーナーの愛情を受け実動状態で保たれたクラシックカーたち。このイベントで何度か見かけた常連の安定感、そして最終回にしてはじめて目にする超レア車といった顔ぶれに、「本当に今回で終わりなの?」と感じるほどに充実していました。

檄レア車も参加のコンクール 今年は会場の全車が対象に

そして、毎年様々なテーマを決めてのコンクール・デレガンスもこのイベントのハイライトです。今年は展示コーナーおよびクラブブースのすべての車両が審査対象というからビックリです。クルマのオリジナル度やコンディション、稀少車を未来に遺していくオーナーの意気込みなどを評価、また、今回で最後となるだけに、ニューイヤーに縁のあるヒストリーを持つ車両やカークラブが選ばれ表彰されました。

コンクールの表彰式では、メインステージの前に選ばれた5台の名車たちが並び、1966年 三菱 2W400、1967年 トヨタ・カローラ、フェアレディ2000レーシング 1972年 SCCAチャンピオンカー(ダットサンSP/SRオーナーズクラブ)、1964年 クーパーT72 F3(HFR ヒストリックフォーミュラ・レジスター)、1964年 ホンダS600(HONDA TWIN CAM CLUB)の各車およびそのオーナーと所属クラブが表彰されました。

こうしてわが国初のクラシックカーイベントでもあったJCCAニューイヤーミーティングは、42年の歴史に幕を下ろしましたが、4月7日には富士スピードウェイでJCCAが開催するクラシックカー・レースイベント『JCCA 富士ジャンボリー』も開催されるなど、旧いクルマを楽しむイベントはこれからも続いていきます。そしていつの日か、ニューイヤーの意志を継ぐ新たなクラシックカーイベントの復活を期待したいですね。

49枚の写真でみる詳細レポートは、記事下の「すべての画像をみる」で公開中。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
motorsport.com 日本版
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
くるまのニュース
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
バイクのニュース
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
レスポンス
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
WEB CARTOP
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
くるくら
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
AUTOSPORT web
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
WEB CARTOP
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
motorsport.com 日本版
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
日刊自動車新聞
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
くるまのニュース
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
レスポンス
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
LE VOLANT CARSMEET WEB
平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
バイクのニュース
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
AUTOSPORT web
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
THE EV TIMES
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
レスポンス
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
バイクブロス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.9450.0万円

中古車を検索
カローラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.9450.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村