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クラウンなんて1年前から情報出まくりなのにナゼ? 発売間近でも新型アルファード&ヴェルファイアの情報がまったく出ないワケ

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クラウンなんて1年前から情報出まくりなのにナゼ? 発売間近でも新型アルファード&ヴェルファイアの情報がまったく出ないワケ

 この記事をまとめると

■ウェブニュースをにぎわせている次期型アルファード&ヴェルファイア

新型クラウン4車種の「小出し」発売で話題性は持続! されど「販売現場」が苦悩する理由とは

■しかしクラウンシリーズなどとは異なり、情報は一切出てきていない

■トヨタによる厳しい情報統制が行われているようだ

 いつアンベール? 次期型アルファード&ヴェルファイア

 本稿を執筆している時点では、6月上旬デビューともいわれている次期型トヨタ・アルファード&ヴェルファイアに関する情報がウェブニュースをにぎわせている。最近では「ティザーキャンペーン」と称し、発売前から積極的に当該新型車の外装や内装を見せたりする車種も多いが、次期型アルファード&ヴェルファイアはそのようなキャンペーンは行われていない。

 次期型アルファード&ヴェルファイア同様にウェブニュースをにぎわせている、今年秋に登場予定とされている「トヨタ・クラウンスポーツ」はプロトタイプの試乗リポートがすでに掲載されているし、クラウン・スポーツ、クラウン・セダン、クラウン・エステートについて、トヨタの公式ウェブサイトに特設サイトまで用意されている。このように、最近の新型車は発表のかなり前から積極的に情報開示し、消費者の購買意欲を煽る「ティザーキャンペーン」を行うケースが目立っている。

 次期型アルファード&ヴェルファイアが6月上旬デビューというのが確かならば、大型連休が明ければ、トヨタ系正規ディーラーの各店頭で次期型についての告知義務が発生するものと考えらえる。この告知義務と言われているものは、1カ月後にモデルチェンジすることを知らずに現行モデルを購入してしまうという不利益を買い手に生じさせないためもあるが、告知せずに現行車を販売し、「聞いてないよ」となってトラブルになることを防止する意味からもセールスマンは次期型の存在を明かすようにしているようでもある。

 しかし、次期型アルファード&ヴェルファイアでは、大型連休明けから店頭での情報告知が始まる気配がない、というよりも探ってみるとかなり厳しい情報統制が行われているようなのである。事情通によると「話題の高いモデルなので、事前に次期型の情報が流出することを嫌って、ギリギリまで販売現場にも詳細な情報は提供されないようだ」といった状況になっているようだ。

 納期遅延も情報の制限に影響している

 また、いまどきの事情もあるようだ。深刻な納期遅延が改善傾向にあるとはいえ、依然として部品調達は思うように進んでいない。次期型アルファード&ヴェルファイアも具体的な発表日は販売現場にも伝えられているようだが、それが延期になる可能性も否定できないので情報管理を厳密にしているとの情報もある。

「販売現場では、車両価格はおろかいつから予約受注を正式に端末入力できるのかも連絡がないそうです。車両情報と同じく具体的なスケジュールも未定扱いになっているようです」(事情通)。『次期型アルファード&ヴェルファイア』という車名自体もセールスマンが口にするのを制限しているといった情報も入っている。

 なお、前述した発売前1カ月時点からの、新型車に関して購入を検討している人への告知義務は次期型アルファード&ヴェルファイアでは適用除外になると販売現場には伝えられているようである。現行アルファード&ヴェルファイアは2022年秋にオーダーストップしており、すでに新規受注が停止されているのがその理由とのこと(在庫も原則存在しないため)。

 つまり、いつになるかわからないが、正式発表前にアルファード&ヴェルファイアの受注活動が再開したとしても、次期型しか商談対象にならないので、1カ月前から購入を検討している人に次期型の情報を公開しなくても実害が発生しないとの判断によるものらしい。情報統制はとにかくハンパないようである。

 現状では人気車ほどバックオーダーを多く抱えているので、モデルチェンジに伴うオーダーストップは数カ月前とかなり正式発売以前の段階となる。今回の次期型アルファード&ヴェルファイアのロジックがそのまま踏襲されると、しばらくは正式発表直前までどんなモデルになるのかわからない新型車が多発するということにもなりかねないように見える。

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