第106回インディ500に向けた2日間のオープンテストが、4月20日にスタート。初日の走行はピットロード出口でインシデントが続いた。
雨によりセッション開始が90分遅れたが、まずはルーキー・オリエンテーション・プログラム(ROP)をすでに終えているルーキーふたり(ロマン・グロージャンとジミー・ジョンソン)を含む24人による2時間のオープニングセッションがスタートした。
■インディ500テストのエントリーリスト発表。32人参加……佐藤琢磨3勝目を目指す
ピットロードはまだ路面が濡れていたのか、アレキサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がインスタレーションラップに向かう際に360度スピン。イン側のウォールに接触してタイヤがパンクしたが、幸いマシンのダメージは大きくなかった。
このセッションでは、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が225.622mphのタイムをマークしトップ。佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング with リック・ウェア・レーシング)は221.920mphで9番手だった。
その後の2時間は、ルーキーやオーバルでのレースが久々のドライバー(リフレッシャー)のためのROPが行なわれた。このセッションには8人が参加。徐々に速度を上げながらの連続走行が行なわれた。
滞りなく進められたこのセッションの中では、カラム・アイロット(フンコス・ホリンジャー・レーシング)が66周中の57周目で222.184mphを記録してトップとなった。
一方、インディ500を2度勝っているファン・パブロ・モントーヤ(アロー・マクラーレンSP)とインディ500を8度戦っているセージ・カラム(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)はプログラムを完了できなかった。
最後のセッションは全ドライバーが参加。しかし、エリオ・カストロネベス(メイヤー・シャンク・レーシング)が2度目のコースインをする際にピットロード出口でコントロールを失い、コースを横断。アウト側のウォールにクラッシュしてしまった。
マシンは右側に大きなダメージを負ったが、それ以上に痛かったのが、このマシンは昨年カストロネベスがインディ500で4勝目を挙げた際に乗っていたマシンそのものだったことだ。
それだけにカストロネベスは大きく落胆。チームによると、カストロネベスはこれでオープンテストを切り上げることに。スペアマシンに乗ってテスト2日目に参加することもないという。
さらにピットロード出口でのスピンは続いた。カストロネベスのアクシデントからわずか20分後、今度はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が突然スピン。ピットロードとコースを仕切る芝生を乗り越え、マシンのリヤ部分がレーシングライン上に出てしまう形でマシンが止まった。
コース上を走行していたコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)はパワーのマシンを避けるためにラインを変更し、スピン状態に。後続のマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)と危うく接触するところだった。
こうした事態を受けて、インディカーのオフィシャルはピット出口を封鎖して長時間のインスペクション(検査)を実施。その結果、45分早く走行が切り上げられることになった。
各車消化不良のような形でセッションが終了。最終的にトップは227.197mph(39.6150秒)を記録したディクソン。コナー・デイリー(エド・カーペンター・レーシング)、アイロットがそれに続いた。佐藤は224.627mph(40.0664秒)で10番手となっている。
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