三菱自動車は、クロスオーバーMPV『エクスパンダー』『エクスパンダー クロス』にハイブリッドEV(HEV)モデルを新たに追加し、タイ・バンコクで世界初披露するとともに、同国での販売を開始した。
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●文:月刊自家用車編集部
『エクスパンダー』『エクスパンダー クロス』HEVモデル
『エクスパンダー』はMPVならではの居住性と多用途性、SUVらしい力強いスタイリングと走りを特長としたクロスオーバーMPV(マルチパーパスビークル)。2017年にインドネシアで発売した後、アセアン、中南米、中東などに展開を拡大し、2019年には最上位モデル『エクスパンダークロス』を追加した。『エクスパンダー』シリーズの2022年度のグローバル販売台数は、『トライトン*1』、『アウトランダー』に続く3番目で13万台以上*2となり、世界戦略車として三菱自動車の成長を牽引してる。
―― 三菱車の顔ともいえるダイナミックシールドが採用された『エクスパンダー』HEVモデル
―― 三菱車の顔ともいえるダイナミックシールドが採用された『エクスパンダー クロス』HEVモデル
今回追加するHEVモデルでは、三菱自動車が得意とする電動化技術と四輪制御技術を融合することで、『エクスパンダー』シリーズの魅力が高められている。プラグインハイブリッドEV(PHEV)から派生した新開発のHEVシステムによって電動車ならではの環境に優しく気持ちのよい走りを実現するとともに、FF方式の2WDをベースに、アクティブヨーコントロールを始めとした独自の四輪制御技術による意のままで安全・安心な走り、多彩なドライブモードによる天候や路面状況に応じた最適な走りを提供。また、HEVでありながら任意でEV走行を選択できるため、早朝の閑静な住宅街でエンジン音が気になる時など、シチュエーションに応じた走りが可能となっている。
―― 多彩なドライブモードを選択でき、HEVでありながら任意でEV走行を選択できる。
本モデルの主な特徴
■PHEV派生のHEVシステムによる、環境に優しく爽快で力強いモータードライブ
新開発のHEVシステムは、EVモード、ハイブリッドモード、回生モードで構成される。走行状況や駆動用バッテリー残量に応じてシステムが自動で最適な走行モードを選択して低燃費化するとともに、力強く気持ちのよいモータードライブを実現し、発進時や低速域では、駆動用バッテリーからの電力でモーター駆動するEVモードによって、電気の力だけで走行。
登坂時や加速時は、エンジンを発電用として動かして駆動用バッテリーの電力と合わせてモーターで走行し、高速域では、エンジンの動力で走行してモーターがアシストするハイブリッドモードに切り替わる。ハイブリッド走行時でも、エンジンが滑らかに始動するため、モーター駆動が生み出す気持ちのよい走りを楽しむことができるという。
回生モードでは、減速時に回生ブレーキによって減速エネルギーを回収して電力変換し、駆動用バッテリーに蓄電。PHEV派生のHEVシステムだからこそ可能となる、燃料消費やCO2排出がゼロのEVらしい静かでクリーンな走りと、電欠の心配をすることなく長距離ドライブを楽しめるHEVならではの便利で快適な走りが両立されている。
今回のHEVシステムは。電動車ならでは滑らかで力強くレスポンスの良い加速を実現。l.6Lガソリンエンジンに、ジェネレーターと最高出力85kWのモーターを組み合わせ、本モデル専用となる駆動用バッテリーを採用。力強いモーターとバッテリーの出力によって、発進時のトルクの立ち上がりが早く、ペダルを踏みこむとレスポンス良く加速できるため、高速道路でのレーンチェンジや、街中でのUターン後の合流もスムーズに行える。
また、新開発の1600cc DOHC16バルブMIVEC*4エンジンは、高膨張比サイクル(アトキンソンサイクル)化することで燃焼効率を向上し、三菱自動車のエンジンとして初めて電動ウォーターポンプを採用することで機械損失を低減している。これにより、ガソリンエンジンCVTモデルと比べてエンジン単体燃費を約10%改善するとともに、NEDCモードで市街地走行の燃費は約34%、市街地走行と高速走行を組み合わせた燃費は約15%の低燃費化を実現したという。
―― 登坂時や加速時はエンジンを発電用として動かして駆動用バッテリーの電力と合わせてモーターで力強い走りを実現。
■積極的なEV走行と様々な天候や路面で安全・安心の走行性能を実現する、新開発の7つのドライブモード
新開発の7つのドライブモードでは、EV走行のための2つのモードと、路面状況に応じて最適な走行制御を行う5つのモードを設定。EV走行のための2つのドライブモードでは、ドライバーがシチュエーションに応じて積極的にEV走行を選択することが可能に。
エンジンを始動させることなく、駆動用バッテリーからの電力でモーター駆動する「EVプライオリティ」は、環境に優しく、静粛性が高いため、例えば早朝の閑静な住宅街などでも周囲に気兼ねなく走行することが可能。駆動用バッテリーの残量が少なくなっても、「チャージ」に切り替えれば、バッテリーに充電することができ、再びEV走行を楽しむことができるという。
路面状況に応じて最適な操縦性と駆動力を発揮する5つのドライブモードは、FF方式の2WDをベースとしながら、前輪左右の制動力を制御するアクティブヨーコントロール、前輪のスリップを検知すると駆動力を制御するトラクションコントロール、加速時のモーターやエンジン出力を調整するアクセルレスポンス制御、速度域や路面状況に応じてステアリングの手こたえを調整するステアリング制御などを統合制御することで、様々な路面状況に対応することが可能。
日常走行でのバランスが取れた「ノーマル」、ワインデイングロードなどでキビキビとした走りと意のままのハンドリングを実現する「ターマック」、未舗装路で滑りやすさを抑えて安心感のある操縦性を発揮する「グラベル」、ぬかるんだ悪路でも力強い走破性を発揮する「マッド」、大雨などでもタイヤのスリップを抑えて高い安定性を発揮する「ウェット」によって、日常で遭遇する様々な気候や路面状況において、安全・安心な走りを実現している。
―― 未舗装路で滑りやすさを抑えて安心感のある操縦性を発揮する「グラベル」、ぬかるんだ悪路でも力強い走破性を発揮する「マッド」を選択することで、どんな道にも対応する。
インテリアでは8インチカラー液晶メーターを採用し、スクリーンを広く使ってコンテンツを表示させることで、使いやすさが向上されている。アクセル操作に連動して「エコ」「パワー」「チャージ」状態を示すパワーメーターや、エネルギーフロー、EV走行比率、バッテリー残量など、HEVならではの情報を表示。また、ドライブモード切り替え時には、デイスプレイ中央に選択したモードのグラフィックを表示させることで、運転中でも直感的にドライブモードを選びやすいように。画面は好みに合わせて、先進的なエンハンスモードと、アナログメーターを模したクラシックモードを選択することが可能となっている。
―― インテリアでは8インチカラー液晶メーターを採用し、スクリーンを広く使ってコンテンツを表示させることで、使いやすさが向上された。
■家族や仲間とのドライブをより快適にする室内空間と、特別感を演出する専用エクステリアアクセント
ボデイの要所に吸音材や防音材を追加することで、EV走行時だけでなく、加速時や高速走行時などでエンジンが始動した時でも車内の高い静粛性により、ストレスなく会話を楽しめるように。
また、HEVシステムを搭載するにあたって、駆動用バッテリーを前席フロア下に配置することで、『エクスパンダー』シリーズの特長である、市街地でも取り回しし易いボデイサイズでありながら、3列7名乗車に十分なクラストップレベルの居住空間を維持。さらに、エンジンルームやバッテリー周りの床材を変更し、バッテリー保護のためにフロントサイドメンバーとフロントクロスメンバーで囲うことで、ボデイ全体の剛性を向上させるとともに、サスペンションにも専用チューニングを施すことで、優れた操縦安定性と良好な乗り心地を実現している。
エクステリアにおいては、「HEV」バッジをフロントグリルとテールゲート、「HYBRID EV」バッジをフロントドアにあしらうとともに、フロント下部、サイドガーニッシュ、リヤバンパー、ホイールにブルーのアクセントカラーを追加。
ボデイカラーは、硬質で高輝度かつ鮮明なカラーリングによって電動車らしいクリーンなイメージを与えるホワイトダイヤモンドを新たに設定するとともに、ブレードシルバーメタリック、グラファイトグレーメタリック、ジェットブラックマイカをラインアップし、『エクスパンダークロス』のHEVモデルではさらにグリーンブロンズメタリックも設定された。
―― HEVモデルには、新たなボディカラーが設定されている。
*1:一部の国・地域では『L200』として販売
*2:『エクスパンダー』と『エクスパンダークロス』を合わせた累計販売台数。
*3:車両の仕様と機能はグレードや市場によって異なる場合があります。
*4 : MIVEC (MitsubishiInnovative Valve timing Electronic Control system)は、三菱自動車の可変バルブタイミング機構の総称です。
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みんなのコメント
それはメディアの罠です。
何故ならこのクルマは、現地の需要に合わせて
育てられたクルマだからです。
もし日本で売ったらスライドドアじゃないと
自動車メディアが袋叩きするのは、
目に見えています。
そうやってウイッシュやキューブキュービック、
ジェイドやエクシーガ、そしてブーンルミナス
(パッソセッテ)などを叩いて葬った
自動車メディアの前科は忘れてませんからね。