現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 金てちょっとダサくない!? ゴールドエンブレムブームは何だったのか!?

ここから本文です

金てちょっとダサくない!? ゴールドエンブレムブームは何だったのか!?

掲載 39
金てちょっとダサくない!? ゴールドエンブレムブームは何だったのか!?

 1990年代をピークに大ヒットしたエンブレムのゴールド化。高級車からはじまり軽自動車に至るまで、多くのクルマにオプション設定されていたアレだ。

 今やブラック塗装しているオーナーさんはいるものの、あえて金色を選んでいるひとはかなり少数な印象だ。そもそもあの金色ブームって何が始まりで、あそこまでヒットしていたのはなぜなのよ……

金てちょっとダサくない!? ゴールドエンブレムブームは何だったのか!?

文/小鮒康一、写真/TOYOTA、HONDA、AdobeStock

■クラウンにカローラまで!! ゴールドエンブレムがめっちゃ流行った1980年代

1980年代のエンブレムのカスタマイズといえばゴールドエンブレムが定番だった(OceanProd@AdobeStock)

 クルマの素性を表すエンブレムは、メーカー名や車名、果てはグレード名を表すものまでさまざまなものが設定されている。小さなアイテムではあるもののユーザーの個性を演出する大切なものでもあるのだ。

 最近ではこのエンブレムをブラックアウトしてシックな装いとするカスタマイズが流行しているが、80年代のエンブレムのカスタマイズと言えば金メッキが施されたゴールドエンブレムと相場が決まっていたのだ。

 元々の発祥は不明であるが、80年代にはトヨタ車のセダン系モデルを中心にゴールドエンブレムを装着するユーザーが多く、クラウンやマークIIといった高級~ミドルクラスのセダン。

 さらにはカローラのような大衆セダンにもゴールドエンブレムがディーラーオプションとして用意され、こぞってそれを装着していたのである。

 そもそも80年代といえばクルマはまだまだ高嶺の花であり、例え大衆車であっても購入するのは一大イベント(これは今でも同様であるが)。

 そのため、そんな一大決心をして購入した愛車をより立派に見せたくなるのは人の常であり、愛車をより輝かせるアイテムとしてゴールドエンブレムが選択されていたということなのだろう。

 ちなみにトヨタのゴールドエンブレムは、上級車種用になると商品名に「ゴールドエンブレム(24金メッキ)」と堂々と書かれており、高級車である愛車をより引き立ててくれるマストアイテムとなっていたのだ。

■1990年代に再浮上! N-BOXには未だに設定アリ

 その後、ゴールドエンブレムブームはやや下火となってきたのだが、ここで再びその人気に火をつけたのが、90年代のホンダ車だ。

 当時、斬新なピープルムーバーとして誕生した初代ステップワゴンやオデッセイ、CR-Vといった新時代を彩る車種にゴールドエンブレムが設定されており、これらを購入したユーザーの多くがそれを選択し、装着していたのである。

 今でも当時の面影を残す車両をたまに見かけて懐かしい気持ちになった人もいることだろう。

 ちなみにホンダではN-BOXやヴェゼルなど、一部の車種において今でもゴールドエンブレムのオプションの設定が存在している。今では見かける機会も減ってしまったゴールドエンブレムではあるが、設定が残っているということは一定の需要があるということなのだろう。

■エンブレム内にセンサ!! グレード名の短縮が要因!? 金エンブレム廃れたワケって?

トヨタ アルファード特別仕様車 S“TYPE GOLD III”。高級ミニバンというカテゴリーにはゴールドのエンブレムもイメージに合っている

 ではなぜ、最近ではゴールドエンブレムを装着するユーザーやオプション設定する車種が減ってしまったのだろうか?

 その理由として第一に挙げられるのが、そもそも最近のクルマではメーカーエンブレムや車名エンブレムは装着していても、グレード名をデカデカとエンブレムで装着する車種が少なくなってきているという点だ。

 そしてグレード名自体も昔のように長くて立派なもの(例えばクラウン ロイヤルサルーンGなど)ではなく、「X」や「G」などアルファベット1文字で表されるものが増えているという点も要因のひとつと考えられる。

 エンブレムのカスタマイズ自体もゴールドエンブレムのように目立つものではなく、前述したようなブラックアウトして目立たないものとしたり、エンブレム自体を撤去してスッキリした見た目にしたりするというものが主流となっている。

 逆にエンブレムを目立たせたいというユーザーについては、新たに光るエンブレムなどが登場してきたことで、ゴールドエンブレム化ではなくそちらに流れたということもありそうだ。

 また近年のモデルのフロントグリルに備えられた大型のメーカーエンブレムなどは、エンブレムという役目だけではなく、運転支援システムのカメラやレーダーなどが埋め込まれているものも増えている。

 つまり、気軽に脱着できなくなってしまっているというのも交換用エンブレムがラインナップから消えてしまった一因と言えるだろう。

 このように今は下火となってしまったゴールドエンブレムではあるが、旧車ブームに乗ってゴールドエンブレムブームも再燃する可能性もあるので、手元に当時モノをお持ちの方は大切に保管しておくのもいいかもしれない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
motorsport.com 日本版
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
くるまのニュース
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
バイクのニュース
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
レスポンス
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
WEB CARTOP
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
くるくら
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
AUTOSPORT web
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
WEB CARTOP
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
motorsport.com 日本版
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
日刊自動車新聞
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
くるまのニュース
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
レスポンス
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
LE VOLANT CARSMEET WEB
平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
バイクのニュース
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
AUTOSPORT web
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
THE EV TIMES
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
レスポンス
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
バイクブロス

みんなのコメント

39件
  • 黒いアホファードに
    金エンブレム
    改造フォグ
    ローダウン
    三点セットで決まり
  • プリウスにレクサスエンブレムって何ですか~????
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.9450.0万円

中古車を検索
カローラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.9450.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村