なんとかF1開幕に間に合ったストロール、右手首骨折も「シミュレータでの感触は良かった」

　トレーニング中の事故により負傷し、F1プレシーズンテストを欠場したランス・ストロール（アストンマーチン）。開幕戦バーレーンGPの出場は決まったが、彼は右手首を骨折してしまっているようだ。

　スペインで自転車トレーニング中に落車し、両手首を負傷してしまったというストロールだが、その怪我の状況がようやく明らかとなった。

　左の手首は打撲程度だったものの、右の手首には骨折があったという。世界的に有名な整形外科医であり、MotoGPライダーへの施術でも数多くの実績があるザビエル・ミール医師が、手首の固定を行なったという。

　ストロールがシミュレータでの”耐久テスト”を成功させたことで、開幕戦の出場にGOサインが出たようだ。

「バイクから落ちて手首を骨折したんだ」とストロールはバーレーンで語った。

「右手首を手術したんだけど、小さな手術だった。ここに来るまでは理学療法とリハビリをしていた」

「昨日、一昨日とシミュレータをやって、かなり良い感触を得ている」

「ステアリングの重さを上げて、バンプを乗り越えてみたりした。良い感じだったんだ」

　ストロールは負傷後の数日は”荒れた”状態だったというものの、怪我は急速に改善されており、無事に開幕戦を戦えると確信している。

「こういう怪我をした時は常に判断が難しいものだけど、最初の数日は荒れていた」

「でもここ4、5日は日々すごく良くなっているんだ。医師からは、レースに出られると太鼓判を押されているし、骨の状態も良好だ」

　ストロールは、ステアリングを握った状態で「少し違和感がある」と予想しているが、普段通りドライビングできると考えている。

「少し痛むけど、いい感じだよ」と彼は付け加えた。

「本当に少し違和感があっても、普通にドライビングできると考えている。耐え難い痛みとか、ドライビングを止めるようなことはない」

「もし、それがスマートでないと感じたり、もっと怪我をする危険性があると感じたり、準備が出来ていないと感じていたら、僕はドライブしないよ」

「F1は長いシーズンであり、23レースもある。でも、僕は自信があるし、ドクターも自信があるから、ここにいるんだ」