30年前の日産サファリダカール仕様が復活

日産自動車は、1987年にダカールラリーに参戦し、クラス優勝を飾った「日産パトロール」（日本名：サファリ）のレース車両をレストアし、走行可能な状態に蘇らせた。

今回レストアされたモデルは、1987年のダカールラリーに参戦した「日産パトロール ファンタ レモン パリダカール」（パトロール ダカールラリー）。パトロール ダカールラリーはディーゼルクラスで優勝。総合で9位に入り、ディーゼル車でトップ10入りした初のディーゼル車となった。

エンジンは、2.8リッター直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、146hpを発生。最高速度は150km/hと公表されていた。

パトロール ダカールラリーは輝かしい戦績で名誉を得たが、その後、車両はバルセロナ近くのミュージアムに入庫。戦いで受けた損傷に加え、長期間の放置で車体は錆び、朽ち果ててしまった。それを日産ヨーロッパ テクニカルセンターの社員が発見、マシンを蘇らせようと決意。終業後や週末にレストアに勤しみ、2年かけて再び走れる状態にまで戻した。

日産社員達の情熱で勇姿を取り戻したパトロール ダカールラリー。映像では完全に蘇ったその姿を見ることができる。