■一部工事中の「第3の東名」とは
神奈川県で整備中の新たな道路が、渋滞の激しい「国道246号」を将来的に大きく変えるかもしれません。
そんな「厚木秦野道路」の未来像に、反響の声が集まっています。
どんなルートで、どんな声が上がっているのでしょうか。
【画像】超便利!? これが「厚木秦野道路」計画ルートと工事状況です
厚木秦野道路は、新東名と東名とともに、神奈川県の東西軸となる道路です。
その計画ルートは、新東名「新秦野IC」~東名「秦野中井IC」~新東名「伊勢原大山IC」~圏央道「圏央厚木IC」というものです。
東名・新東名にくらべてややクネクネしたルートですが、2つの高速道路と圏央道とを相互につなぎ、有機的に各交通を分散させていくのに特化したバイパス道路と言えるかもしれません。
ただでさえ大渋滞となっている東名の秦野中井IC周辺や、圏央道との厚木JCT周辺。新東名が新御殿場まで全通すれば交通分散はある程度進みますが、さらに圏央道との接続点を含めて「第3の血流」となって、混雑緩和に期待がかかります。
厚木秦野道路でルートが決まっているのは、この新秦野~圏央厚木の区間です。秦野西IC~秦野中井IC、伊勢原北IC~厚木北ICは未事業化区間で、全線事業化に向けて水面下で準備が進められています。
いっぽう、構想段階では、圏央道からさらに東へ伸びるルートも提示されています。相模川を渡って座間市内へ入り、コストコ付近で国道246号へ合流するというものです。
こちらが実現すれば、国道246号が完全に東西間でバイパスされることとなります。一般道としてはほぼ唯一の東西軸でありながら、旧態依然とした2車線のままの国道246号。これが相模川を超えた中規模エリアでまるまるバイパスする路線が誕生することになります。
気になる実現可能性ですが、神奈川県が「改定・かながわのみちづくり計画」2025年までに検討が必要とした区間には取り上げられていません。いっぽうで座間市では、2022年の市議会で、次期の「座間市総合都市交通計画」に取り上げたいという方針を示しています。
さて、事業化済みの区間では、工事が進行中。伊勢原工区、厚木工区ではそれぞれ橋梁工事が先行して進められており、橋脚がすでに姿を現しています。また一部ではすでに橋桁がかかっています。伊勢原工区では2本のトンネルが計画されており、1本は2024年着工で、もう1本は設計中となっています。
※ ※ ※
秦野~厚木~座間をまるごとバイパスでつなげる「厚木秦野道路」の最終形に対し、ネット上では「一刻も早く作るべき!一刻も早く!」「246の渋滞にはまった時は、二度と走るものかと誓った。バイパスができるのはありがたい」「相模川に別の橋かけてほしい」「まずは圏央道まででもどうにか早く開通してほしいね」「とにかく一刻も早く開通させて」など、期待する声が上がっています。
気になる「座間延伸」ですが、まずは地元計画などで「具体化への機運」が高まるのが最初のステップです。そこから国が「計画段階評価」へ動いていくこととなります。果たして実現はいつになるのか、今後の動向に注目です。
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みんなのコメント
生きてる間に完成するとはとても思えない。