フルモデルチェンジした新しいレクサス「RX350」に、小川フミオが試乗した。ほとんどのグレードが電動化するなか、ガソリンエンジンのみを搭載するモデルも魅力的だった!
ファン・トゥ・ドライブ
人気の高いレクサスRXが、2022年にフルモデルチェンジした。あたらしいハイブリッドシステムの搭載など話題いろいろあるが、ガソリンエンジンのみを搭載するRX350が意外なほど良いのだ。
RX350は、2393ccの直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。本エンジンは、看板車種でもある新しいハイブリッドの「RX500h Fスポーツパフォーマンス」にも使われている。
今回試乗したRX350 Fスポーツの魅力をひとことでいうと、力があって、まわして楽しい。2.4リッターエンジンのよさを十分堪能出来る。
「運転していて、ただ楽しい」
これはレクサスのホームページに掲載されている、あたらしいRXシリーズのキャッチコピーのひとつ。
まさにそのとおりの仕上がりだなぁと、新型RX350に乗ると、つくづく思わせられる。
なりは大きめボディのSUVだけれど、運転席が特等席の、ファン・トゥ・ドライブなクルマなのだ。
「守りに入らずレクサスを壊す」
開発を担当した大野貴明チーフエンジニアがそう語ってくれたことがある。
レトリカルな表現だなぁと思っていたが、乗ると「そのとおり!」と、思わず膝を打つ操縦性をそなえているのだ。
軽快な走り新型RX350のよさは、ひとつは軽さ。大きめのバッテリーと4WDシステム搭載のRX500h Fスポーツパフォーマンスの2100kgに対し、前輪駆動モデルだと140kg軽い。
試乗車のRX350 Fスポーツは4WDシステム搭載だが、それでも1950kgに抑えられている。
カーブを曲がるときの、ノーズ部分の軽さは、4気筒エンジンだけある。すっと気持ちよく、ノーズがカーブの内側を向く感じだ。
最高出力205kW、最大トルク430Nmのパワーだけに、アクセルペダルを軽く踏み込んだだけで、すかさず加速するパワー感も痛快。
エンジンのもうひとつのよさは、サウンドだ。回転を上げていくときの乾いた音のつくりかたがうまい。耳に心地よく、心が躍るような快音だ。
最高出力の発生回転数は6000rpmと、上のほうに設定されている。なので、アクセルペダルを踏みこんでいくと、力がどんどん湧き上がる感覚を味わえる。
ステアリング・ホイールはあえて重めの設定。ただし操舵への車体の反応はとてもよく、全長4890mmのボディを操作しているというより、もっと軽快な印象だ。
インテリアも作りこみがていねいで、クオリティが高い。スイッチやシフトレバーなど、操作系のレイアウトも適切だ。
もし、さらに欲をいわせてもらえれば、デジタル技術を使った娯楽性が、メルセデス・ベンツやBMWといったドイツの競合なみになるといいだろうと思う。
本質的な走りと関係する技術ではないけれど、対話型のAI(人工知能)エージェントの機能性や、助手席乗員へのエンターテインメントなど、乗員を楽しませる装備はもっとあってもいいかも。
走りの部分がここまでよくなっているのをみると、全方位的にクルマをアップデートするのは大変だったというのは、かなり簡単に予想できる。それでも、積極的にファブリックや合皮のシート表皮を採用してアニマルフリーのトレンドをしっかりつかまえているなど、最新の高級車像を提供しようとしているのが、よくわかる。
RX350 Fスポーツの価格は706万円。もっとも買いやすいのは、同バージョンLの前輪駆動版で664万円だ。
この価格帯は、プレミアムクラスの入口として、輸入車を含めると、競合が多い。そこにあって、満足できる買い物になると思う。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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