軽トラで車中泊 「脱着式シェル」のオーバーランダー、ワイルドだろ～ ジャパンキャンピングカーショー2023

ふだんは軽トラ　週末はキャンパー

キャンピングカーの製造販売を手がけている総合メーカーの「MYSミスティック」が、2月デビューのニューモデルとなるMiniPop Parakeet（ミニポップ・パラキート）の受注を開始した。

MYSミスティックがリリースしているMiniPopは、脱着式のキャンピング・シェル。軽トラックの限られたスペースの中で、ゆとりを感じられる室内空間を追求した“軽トラキャンパー”が手に入れられる。

シェル部分のルーフをポップアップ式にすることで、広々とした使いやすいインテリアを実現。

軽トラックの荷台に載せるタイプの「脱着可能」なシェルなので、普段は軽トラックをビジネスシーンでフル活用し、休みの日になったらMiniPopを積んでアウトドアライフを満喫できる。1人でキャンパー部を外すことが可能だ。

MYSミスティックのスタッフによると、軽トラックの乗車定員が2名なので、数多くのファンを獲得しているMiniPopは、「1人、もしくは、2人で山の中に渓流釣りに行くようなアクティブなアウトドアフリークから人気」で、すでに愛用している軽トラックをMYSミスティックに持ち込み、架装して軽トラキャンパーに“変身”させるケースが多いそうだ。

オーバーランドスタイルが格好いい

ジャパンキャンピングカーショー2023にて披露されたMiniPop Parakeetは流行りのオーバーランドスタイルを採用しており、テールランプガードまで装備するワイルドなアピアランスで見る者を魅了した。

SUVブームの中で日本でも注目されるようになった「オーバーランド」は、アメリカやオーストラリアなどの広大かつ自然に恵まれた国々でアウトドア志向のカーカルチャーを指す言葉の1つだ。

森林、砂漠、岩場などを走破し、野宿をしながら陸路での長距離移動を愉しむ旅のスタイルのことである。

ツアーの場合は野営時にテントを活用するケースが多いが、個人でオーバーランドを愉しむ場合はSUVの屋根にルーフテントを設置したり、ピックアップトラックの荷台にシェルを載せたりするスタイルもある。

オーバーランドに使用されるクルマは悪路走破性に優れたSUVなどが主流で、市販車のままでは通過できない険しい道もあるので、サスペンションの強化、リフトアップ、オフロードタイヤの装着などが必須となる。

バンクベッドは1900mm　価格は？

国土が狭い日本には、クルマで入ることができる広大な原野が少ないので、オーバーランドスタイルはルーフラックやオフロードタイヤの装着、リフトアップなどをしたカスタムカーの“総称”として使われている。

「スタックプレート」「携行用ポリタンク」をはじめとした、さまざまなパーツが装着され、ポップアップテントを上げることで大人2名がラクラク休める上段ベッドが出現するMiniPop Parakeetは、その作法通りに製作された軽トラキャンパーなのであった。

「MiniPop Parakeet（完全国内生産）」のキャンピング・シェル単体価格は239万7600円。

サイドオーニング、ヒッチメンバー＆ステップ、サイドオープンテーブルといったオプションを含めた価格は352万7850円だ（軽トラ代は除く）。

左右アクリル2重窓なども特徴となるMiniPop Parakeetの「ダイネットベッド」は長さ1700mm／展開時幅800mm。「スライドバンクベッド」は長さ1900mm／幅1350mmとなる。

ワイルドなカスタムスタイルと軽キャンパーの常識を覆す広さを兼ね備えたMiniPop Parakeetでクルマ旅を愉しんでみるといいだろう。

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