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今もっともカッコいいと思うクルマのオープン版が出た【九島辰也】

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今もっともカッコいいと思うクルマのオープン版が出た【九島辰也】

輸入車 [2024.08.03 UP]


今もっともカッコいいと思うクルマのオープン版が出た【九島辰也】
文●九島辰也 写真●マセラティ

ショールームが物語るブランド価値【九島辰也】

 去る7月24日、東京・目黒通りにある「マセラティ目黒」で、グランカブリオ トロフィオがお披露目されました。グラントゥーリズモをベースにした4シーターオープンモデルの登場です。

 個人的に、今新車で買えるクルマの中でもっともカッコイイと思うクルマ「グラントゥーリズモ」のオープンですから、気にならないわけがありません。デザインの責任者クラウス・ブッセ氏が描く世界は最高ですね。以前英国で行われたイベントのとき、夜のディナーが隣の席だったので、ワイン片手に大盛り上がりしたのを覚えています。ナイスガイでした。インスタで繋がっているので、さっそく褒めてあげたいと思います。


マセラティ グランカブリオ トロフェオ
 それにしても最近4シーターオープンがチラホラ目立ってきた気がします。メルセデス・ベンツCLEカブリオレがそうです。CクラスカブリオレとEクラスカブリオレを統合したことで生まれたこのモデルもかなりカッコイイ。ドイツ車にしてはスタイリッシュで艶っぽさのあるデザインをしています。きっと世界中見てもオープンモデルのマーケットはそれを欲しているんでしょうね。デザイナーの意図を強く感じました。

 話をグランカブリオに戻しますが、このクルマはクーペと同時に開発されました。多くの場合クーペが登場してから屋根開きがリリースされるので、クーペの派生と思われがちですが違います。今日ではベースを共有しながらそれぞれのキャラを出していく方向で同時に設計、開発を行います。

 ただ、かつては違いました。屋根開きはクーペの派生モデルで、市場導入後に開発されたものも少なくありません。理由は「これの屋根が開くやつが欲しい」という声に応えるためです。それが可能だったのは安全基準が今ほど厳しくなかったから。クーペの屋根を取っ払って、ボディを補強すれば出来上がりだったんです。まぁ、当然ボディはよれますけどね。それもまた愛嬌でした。ポルシェ911を例に出せばわかります。今と違って昔は911カブリオレの人気はそれほど高くありませんでした。本気で911を走らせたい人はボディ剛性の高いクーペボディを選ぶのが鉄則だったからです。


マセラティ グランカブリオ トロフェオ
 ですが現在は屋根を取っ払ってもしっかりボディ剛性を出せるようになったので人気は逆転。どんなに走り系のモデルでもオープントップに人が集まります。フェラーリもその例に漏れませんね。GTSが欲しい人はGTBを買って待っているとか聞きました。まぁ、そのクラスになると想像の範囲を超えるので、よくわかりませんが……。

 グランカブリオのトップは幌型、いわゆるソフトトップとなります。ちょっぴりクラシカルな雰囲気がいいではありませんか。資料によると複数のカラーバリエーションから選択が可能とか。さすがイタリア車。その辺はカラバリを用意する方も選択する方もこだわって欲しいところです。稼働はもちろん電動式で、時速50キロ以下であれば走行中も開け閉めできます。突然の雨でも大丈夫ってことです。ずぶ濡れになって走っていたらエレガントではありませんからね。そこは大事。

 この他のトピックスは、首元に温風を出すネックウォーマーがフロントシートに標準装備されること。これはメルセデスでいうところのエアスカーフと同じ。彼らはずいぶん前からSLやSLKなんかにそれを装備していました。この効果って絶大なんですよね。真冬でも首から上はポカポカ。これにシートヒーターとエアコンがあれば、日本の冬はクリアできそうな気がします。


マセラティ グランカブリオ トロフェオ
 パワーソースは3リッターV6のネットゥーノエンジン。MC20なんかと共有します。パワーはなんたって550psありますから不満ありません。あのエキゾーストノートは健在でしょう。甲高いサウンドにシビれます。しかもオープントップでその音がキャビンに入ってくるのですから、もはやそこは特等席としか言いようがありませんね。

 という内容のグランカブリオ トロフィオですが、まだステアリングを握る機会は先でしょうか。早く乗ってみたいです。とはいえ、最近の気温はハンパないですからもっと秋深くなってからが気持ちいいでしょう。紅葉の日光なんていいかな。かつて西洋の要人が集った中禅寺湖へドライブ。こいつはかなりオツな旅になりそうですな。

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