走行30万km以上のタクシーも 耐久性は抜群
欧州を訪れたことがあるなら、空港からの移動手段として4代目メルセデス・ベンツEクラス、W212型のタクシーへ乗った経験をお持ちの方も多いのでは。恐らく、ゆとりのある車内と、高い品質や洗練性に感心されたことだろう。
【画像】過走行を乗切る耐久性 メルセデス・ベンツEクラス(W212型) 現行W214とCLEも 全101枚
タクシーのEクラスは、30万km以上走り込まれる例も珍しくなく、耐久性は抜群。いつか自分のクルマにしたいと考えてきたのなら、今がチャンスかもしれない。
現在の英国の中古車市場を調べてみると、2016年式のE 220 AMGナイトエディションが、約1万4000ポンド(約259万円)で売りに出ている。走行距離は11万2000kmで、まだまだ実用に堪えるはず。
使い勝手の良いステーションワゴンも、1000ポンド(約19万円)ほど上乗せすれば選べる。1950Lの荷室を備え、セルフレベリング機能付きのリアサスが組まれる。ほかにクーペやコンバーチブルも存在するが、それは次回にしておこう。
英国の場合、W212型は殆どがディーゼルエンジンで、ガソリンとの割合は13:1と圧倒的。サルーンとステーションワゴンの比率は3:1で、サルーンの方が多い。
ディーゼルエンジンの中心となるのが、2.1L 4気筒ターボのCDI。E 200やE 220より、204psを発揮するE 250の方が力強く、現実的な燃費も伸ばしやすい。
英国には、ハイブリッドのE 300dhも存在する。同じ2.1Lディーゼルのハイブリッドで、25.0km/Lの燃費も夢ではない。3.0L V6ディーゼルのE 350 CDIは間違いなく速いが、そのぶん多くの軽油を燃やす。
歴代で最も規模の大きいフェイスリフト
ガソリンでは、203psの1.8L 4気筒ターボのE250 CGIから。英国編集部としては、ゆとりある292psの3.5L V6エンジンを搭載した、350 CGIへ注目したい。0-100km/h加速6.8秒と速く、10.5km/L程度の燃費を得られる。
プラグインハイブリッドの、E 350eもラインナップされていた。パワー重視なら、AMG E 63がある。エンジンは当初6.2L V8だったが、後期型では5.5Lへ置き換わっている。ただし、まだかなり高額だ。
2013年にW212型はフェイスリフトを受けているが、内容はかなり大々的。Eクラスとして、歴代で最も規模が大きい小変更だと主張され、費やされた10億ポンドの予算はモデルチェンジに要する金額へ匹敵した。
2分割だったヘッドライトは一体になり、フロントグリルのデザインも一新。インテリアも大幅に変更されている。エンジンやサスペンションなども改良を受け、Sクラスに準じる運転システムを獲得し、安全性も大幅に高められた。
基本的にシャシーは快適性重視。だが、スポーティな仕様も選べた。後期型では、サスペンションのモードを切り替えられる。
同時期の、BMW 5シリーズやアウディA6の実力も高い。それでも、4代目Eクラスの快適性や耐久性は間違いなくストロングポイント。手入れの行き届いたステーションワゴンなら特に、日常へすんなり溶け込む、望ましいファミリーカーになるはず。
新車時代のAUTOCARの評価は
スチールコイル・サスペンションのEクラスでも、乗り心地は非常に滑らか。適度にソフトで、しっかり姿勢を制御する。路面の凹凸を平滑にいなしつつ、長い周期のうねりでボディが揺さぶられることはない。
ステーションワゴンは、セルフレベリング機能付きのエアサスペンションが標準。乗り心地は一層優れる。(2013年11月19日)
オーナーの意見を聞いてみる
アレックス・ザコビッチ氏
「2010年式のE 250 CDI アヴァンギャルドに乗っています。走行距離は36万kmを超えました。2番目のオーナーですが、私が乗り始めてからは2万4000kmほど増やしました。運転していると、そんな走行距離をまったく感じさせません。新車のようですよ」
「最初のオーナーが、正規ディーラーで点検整備を受けてきたおかげでしょう。私も、メルセデス・ベンツを得意とするショップへお願いしています」
「リアはエアサスペンションなので、とても快適。燃費は市街地で13.5km/L程度です。高速道路では17.5km/Lくらいまで伸びます」
購入時に気をつけたいポイント
エンジン
タイミングチェーンはコマ飛びする場合がある。エンジンが温まった状態で、ガラガラと異音がしないか確認したい。220 CDIと250 CDIでは、デルファイ社製の燃料インジェクターに不調が生じやすい。ラジエーター・クーラントの漏れにも注意。
荷室にバッテリーが積まれている。その状態も確かめる。
ボディとシャシー
2009年から2015年式では、フロントガラスへヒビが生じやすいという報告がある。リアのサブフレーム、アクスル、ホイールナットなどのサビ具合を確かめる。
トランスミッション
ATは、3年毎か8万km毎でのフルード交換が必要。すべての速度で滑らかに変速できるか確認したい。
サスペンションとブレーキ
サスペンションのモードが、すべて機能するか試してみる。ステーションワゴンの場合は、セルフレベリング機能の動作も。エアサス自体や、レベルセンサーのリンクに不具合が起きる場合がある。
フロントのブレーキディスクは、約2万kmで交換が必要になることも。一流ブランドのタイヤを履いているクルマは、これまでしっかりお金が費やされてきたと考えて良い。
インテリア
インフォテインメント・システムの動作を確かめる。製造品質が高く、インテリアは走行距離を感じさせない場合が多いため、改ざんされていないか調べたい。メーターパネルの警告灯や、エアコンの冷風も確認する。
ステーションワゴンの場合は、荷室の内装に傷が付きがち。天井の内張りにも。
知っておくべきこと
W212型Eクラスは、安全性も自慢。ユーロNCAPのテストでは、乗員と歩行者の保護、運転支援システムで5つ星を獲得している。高性能なシートベルト・テンショナーや、サンルーフとサイドウインドウを自動的に閉める機能などが高く評価された。
運転支援システムでは、衝突被害軽減ブレーキが有効とされた。システムが必要に応じてブレーキを制御し、衝突を可能な限り回避する。
2013年のフェイスリフトでは、アダプティブ・ハイビーム・アシストプラスを実装。対向車の眩惑を防止するため、自動的にヘッドライトの照射角が調整される。歩行者を認識し、明るく照らすことも可能。高機能なだけに、修理費用は考えない方が良い。
英国ではいくら払うべき?
2000ポンド(約37万円)~6999ポンド(約110万円)
2011年式までの、走行距離が多いW212型が英国では売られている価格帯。サルーンだけでなく、ステーションワゴンも選べる。
6000ポンド(約111万円)~9999ポンド(約184万円)
2015年式前後を中心に、選択肢は非常に多い。
1万ポンド(約185万円)~1万2999ポンド(約295万円)
走行距離が10万kmを切る、W212型を英国では選べる。初期のAMG Eも含まれる。
1万6000ポンド(約296万円)~1万9999ポンド(約369万円)
状態優先で走行距離の短いW212を選ぶなら、この価格帯まで予算は増やしたい。
2万ポンド(約370万円)以上
英国で良好なAMG Eを購入するなら、この価格帯から。
英国で掘り出し物を発見
メルセデス・ベンツEクラス E 220 ブルーテック AMG ナイトエディション 登録:2016年 走行距離:11万2600km 価格:1万3995ポンド(約259万円)
英国で売られている、中古のW212型Eクラスの典型例。ブラックのボディとプライバシーガラスで、精悍に仕立てられている。走行距離は短めといえ、後期型としては妥当な価格だろう。
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あたりまえの事をあたりまえに行えば基本的に問題は起こらない。