クルマを購入する際にいちばんの楽しみでもあり、悩みでもあるのが車種選び。そこで、中古車販売を行なっているネクステージが、世間ではどのようなクルマが人気を集めているのか、購入や買い替えを検討しているクルマについて調査した。現在、メーカーやボディタイプ、カラーなど、どのような車種が人気を集めるのか、その結果を紹介しよう。
購入・買い替えでは8割以上の人が国産メーカーを検討
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クルマの購入・買い替えを検討しているメーカーを質問したところ、80%以上の方が国産メーカーを検討していると回答した。内訳を見てみると、「トヨタ」が33%、「ホンダ」と「日産」がそれぞれ約12%と、3社だけで全体の50%を占めている。日本の自動車業界の主要企業といわれる3社だけあり、人気の高さがうかがえる。
一方、「輸入車」と回答した方はわずか8%程度だった。デザイン性が高く特別感もある輸入車に憧れる方は多いようだが、車検などの維持費や故障したときのことを考えると、実際に候補として検討するのはハードルが高いと感じている可能性があるのではないだろうか。
また、約10%の方は「特にない/分からない」と回答しており、メーカーはそれほど気にしない方も一定数いることがわかった。
輸入車はメルセデスベンツが1番人気
購入・買い替えを検討している輸入車メーカーについての問いには、1位が「メルセデスベンツ」で約28%、2位は「BMW」で約18%、3位は「フォルクスワーゲン」「ボルボ」でともに約13%であった。
メルセデスベンツは2位以下と10ポイント以上も差をつけており、圧倒的に人気があることがわかる。ベンツは外観の完成度が高い点はもちろん、不具合が起きにくい耐久性の高さや、流通量が多いことで万が一故障をしても部品が手に入りやすい点なども人気の理由なのではないだろうか。
ちなみに、次に多かったのが「その他」と回答した方。輸入車メーカーは国産メーカーよりもさらに選択肢が増えるため、個人の好みやこだわりにより、検討するメーカーも大きく割れるようだ。
日常や街乗りに適したボディタイプに人気が集中
検討しているボディタイプについての調査では1位が「軽自動車」、2位は「コンパクトカー」、3位が「SUV/クロカン」という結果になった。運転しやすく小回りもきくボディタイプや、アウトドアシーンにも活躍するボディタイプが上位を占めており、実用性の高さを求める方が多いようだ。
また男女別・年齢別でも傾向が異なる。例えば、男性の場合20~29歳にはSUV/クロカンが人気で、純粋に自分が欲しい車種を選ぶ傾向があると考えられる。30~39歳はミニバンが人気で、結婚や子供が生まれたなどのライフスタイルを考慮している可能性がある。50~59歳になるとセダンが人気となる。ファミリーカーを選ぶ必要がなくなり、憧れのクルマを選ぶ方が増えることが理由ではないだろうか。
一方、女性は20代・30代・40代ともに軽自動車を検討している方が最多。運転のしやすさや家庭のセカンドカーとして使用する点が理由と考えられる。なお、40~49歳では軽自動車と並んでミニバンが最多となっている点も特徴。家庭のメインカー、セカンドカーそれぞれの需要があるからと考えられるだろう。
人気カラーはホワイト・ブラック・シルバー系!
ボディカラーは飽きの来ないオーソドックスなカラーが人気のようだ。「白・パール」と回答した方が約25%と全体の4分の1を占めている。白・パールは汚れが目立ちやすいイメージがあるものの、清潔感があり万人受けする定番カラーとなっている。カラーで迷った場合も、選びやすいカラーのひとつではないだろうか。
次いで「ブラック」が約20%、「シルバー・グレー」が約17%と続く。ブラックは傷や汚れが目立ちやすい反面、大人っぽく高級感があるカラー。クルマのカッコよさにこだわりたい方や車が好きでこまめなお手入れも楽しめる方が多いため、人気を集めているのではないだろうか。さらにシルバー・グレーは傷や汚れが目立ちにくく、お手入れも楽な点が人気の理由のひとつと考えられる。
安全面と便利さを兼ね備えた装備が求められている
購入する際に外せない装備を上位3つまで回答してもらったところ、約40%の方が「ドライブレコーダー」を選択。「衝撃被害軽減システム」「前周囲カメラ・バックカメラ」もそれぞれ約20%の方が選択しており、安全面を重視している傾向があるようだ。また、「キーレスエントリー・スマートキー」や「カーナビ」といった、あると便利な装備も外せないことがわかる。
ちなみに、年齢別でも傾向に違いが見られた。20~39歳では男女ともに「キーレスエントリー・スマートキー」「ドライブレコーダー」の回答が多く、便利さと安全の両方を求めている。一方、50~59歳は男女ともに「カーナビ」が最多だった。若いころにはなかった装備に便利さを実感しているのかもしれない。
実際に購入を検討しているのは軽自動車からミニバンまで多彩
続いて、実施に購入を検討しているクルマを自由回答してもらったところ、5位以内にトヨタ車が4つランクインした。
1位 アクア
2位 プリウス
3位 VOXY
4位 N-BOX
5位 フリード、ノア
上位にランクインしているクルマのボディタイプを見ると、軽自動車からコンパクトカー、ミニバンまで多彩。購入・買い替えを検討しているボディタイプについての調査結果でも軽自動車やコンパクトカーの回答が多かったことから、運転のしやすさや狭い道でも小回りがきくサイズ感は人気のようだ。
3割近くが見や目やデザインで購入するクルマを検討している
(写真 07.jpg)
実際に購入しようと考えている車種を選んだ理由については、約30%の方が「見た目・デザイン」と回答している。車種選びを左右するのは、見た目やデザインが大きなポイントとなるようだ。長期間飽きずに乗り続けるためには、見た目やデザインが重要になるのではないだろうか。
さらに約18%が「燃費・維持費」、約10%が「車体価格」を選択している。購入時の車体価格よりも燃費や維持費を重視する傾向があるようだ。確かに、長期的な費用を考えると、車両価格が多少かかっても燃費や維持費がかさまない車のほうが結果的には経済的なので、納得できる結果だ。
まとめ
クルマの購入・買い替えを検討するにあたり、車種を選ぶポイントは年齢や性別によっても大きく異なることがわかった。こだわりの条件があったり、特定の車種を希望していたりする場合は別だが多くの方は、結婚や子供の有無などのライフスタイルに応じた車種を選ぶのではないだろうか。
とはいえ、最終的に購入しようとしている車種は、見た目やデザインで選んだ方が最も多かった点も特徴だ。検討しているボディカラーに対する回答で、飽きのこないオーソドックスなカラーが人気を集めたように、長期間乗り続けることを考えると見た目やデザインの面でも飽きずに乗り続けられる車種を選ぶ方が多いといえるだろう。
【調査概要】
調査方法:インターネット
調査期間:2022年1月21日~2022年1月26日
有効サンプル数:20~59歳の男女449名
関連情報:https://www.nextage.jp/
構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
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世間とズレてんのかな