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目的別クルマ選び【9】充電いらずでEV入門

掲載 更新 1
目的別クルマ選び【9】充電いらずでEV入門

車種別・最新情報 [2022.06.28 UP]


目的別クルマ選び【9】充電いらずでEV入門

トヨタ・アクア比較ガイド【注目10車vs対抗車・10】

あなたのワガママ、かなえます!! 【目的別】大満足のクルマ選び×10
クルマ選びに際しては、こう使おう、あれもしようと、新しいクルマのある暮らしへの夢や期待がふくらむ。今回はクルマで叶えたい目的/用途から10カテゴリーを設定し、それを叶える車種をセレクトした。あなたのクルマ選びの参考としていただければ幸いだ。

●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久

01■休日をランクアップ【1】 ミドルSUV
02■休日をランクアップ【2】 コンパクトSUV
03■休日をランクアップ【3】 ラージSUV
04■休日をランクアップ【4】 軽クロカン
05■休日をランクアップ【5】 ツーリングカー
06■コスパ優秀【1】 パーソナルカー
07■コスパ優秀【2】 ファミリーカー
08■実燃費で勝負!
09■充電いらずでEV入門
10■渋滞をラクにやり過ごす!
EX■マニュアル車/大幅値引き車 etc.


充電いらずでEV入門『近未来の走りを先取りできる』【電動駆動モデル】
BEVの本格普及はまだ先の話だが、モーター(純電動)で走るクルマはかなり増えてきた。ここでは狙う価値ありの注目車を紹介するぞ。

純電動で走りも大幅進化
各社の味の違いにも注目
 ハイブリッドはシリーズ式とパラレル式に大別される。トヨタが用いるスプリット式はこの2方式を併用するタイプと考えていい。ここで採り上げるモデルはいずれもシリーズ式を採用する。
 シリーズ式を簡単に説明するなら発電機を搭載したEVであり、搭載バッテリーは駆動補助や回生充電を主目的とする。駆動力は100%電動モーターで賄われる。アウトランダーとシビックは高速巡航時の燃費改善のためエンジン直動機構を備え部分的にパラレル式で稼働するが、シリーズ式の進化型と考えていいだろう。
 駆動はEVと同じ。何が長所かといえばドライバビリティである。スロットル開度/吸気流速/燃焼等々のタイムラグがある内燃機に対して、モーターは瞬時に反応。ペダル操作に対する反応を如何様にも設定できる。ゆったりでも機敏でもプログラムで変更できる。さらに言えば、ごく短時間のトルク増減を利用して車体挙動を滑らかにすることも可能だ。内燃機車も同様の制御を取り入れているが、純電動には遠く及ばない。
 開発陣のセンス次第だが、走りの質感向上にとって、純電動は大きな役割を持つ。今後の展開が楽しみな技術でもあるのだ。


NISSAN ノート/ノート オーラ

●価格:202万9500~288万7500円/261万300~295万7900円 ※写真はノート

【ココがポイント!!】クラス超えの風格を感じる、力感溢れる走り
電動駆動の楽しさを
いち早く伝えたパイオニア
 リーフ開発のノウハウを注ぎ込むと共に、電動の走りの可能性向上に積極的に取り組んで来たモデル。フットブレーキに油圧式を採用するなど簡易型の印象を受ける部分もあるが、このクラスの内燃機車を大きく上回る低中速の加速性能と滑らかな加速感、エンジン稼働走行時の静粛性など、車格を超えた走りが楽しめる。
 さらにe-POWERの4WDは後輪駆動に強力な50kWモーターを搭載。加減速時の車両挙動や収束感、加速の滑らかさなど、上級モデルを思わせる味わいと操安性も加わる。
 専用3ナンバーボディと動力性能を向上させたノート オーラは、プレミアム志向のダウンサイザーにとって、最有力候補車になり得る存在だ。


1.2ℓ直3エンジンは発電専用。発生する電気でモーターを駆動させる。モーター出力は85kW/280Nmと出力も十分。特にトルクは2.5ℓ級ガソリン車に匹敵するスペックを持つ。

ノートオーラは上級仕立ての内外装や動力性能の向上(100kW/300Nm)などで、ノートの上を意識したキャラが与えられている。ノートとの価格差もプロパイロット装着車で比べるとそれほど大きくないので、予算が許すならオーラを選ぶのがベターだ。

4WD車にはリヤ側に50kWを発揮する本格的な駆動モーターを装着。FF車との違いは乗ればすぐに分かるほどで、落ち着きある上質な走りを味わえる。降雪地域ではないユーザーでも十分に選ぶ価値はある。

ノートオーラNISMOには空力向上を狙った専用エアロパーツやより引き締めたサスチューンが加わることで、スポーティさがさらに向上。ドライブモードにはパワフルな“NISMOモード”も用意される。

MITSUBISHI アウトランダー

●価格:462万1100~532万700円

【ココがポイント!!】先進の駆動制御はオフロードでも真価を発揮
充電環境が整っていればBEV的な運用も可能
 ハイブリッドのタイプとしては、巡航用エンジン直動機構付のシリーズ式。外部充電機構も備えており、満充電でのEV航続距離は87km。前85kW/後100kWのツインモーター4WDを採用している。
 システム的にはレンジエクステンダーEVに近いPHEV。快適で悪路にも強い実用SUVとして開発されているが、その一方で電動を最大限に活かした4WDスポーツというキャラも楽しむことができる。前後の駆動を独立制御する独自のS-AWCがもたらす操縦性も圧倒的。オンロードでもオフロードでも意のままに操れるさまは、電動による走りの極みのひとつと言ってもいい。PHEVゆえに充電環境が整っていれば、運用面でもBEVと同じ感覚で付き合うことができることも強みだ。


プラットフォームとPHEVコンポーネントは全面刷新。パワーユニットも前後モーターが大幅強化されたほか、2.4ℓエンジンは改良により発電能力も高まっている。

前後輪協調制御が組み合わされるツインモーター4WDは、オフロードでも真価を発揮。同クラスのオフローダー以上の安定した走りを披露してくれる。

HONDA シビック e:HEV

●2022年7月発売予定

【ココがポイント!!】最新世代のe:HEVの搭載でレスポンス&力強さがさらに向上
洗練の走り! 意のままにパワーをコントロールできる
 e:HEVはホンダの主力ハイブリッドシステム。シリーズ式をベースに高速巡航用のエンジン直動機構を備え、シリーズ式のウイークポイントになる高速巡航燃費の改善を図っていることが特徴。新型シビックe:HEVに搭載される新開発の直墳2ℓエンジンは、電動のパワーを積極的に活用していることも見逃せない。
 全域で伸びやかな加速感があり、フットワークもタイトターンから高速まで特性の変化が少なく扱いやすい。山岳路や高速道路での長距離走行も苦にならない操り心地のよさが見所になっている。EV感覚の強さよりも、走りの洗練感を求めるドライバー向けの味付け。純電動による味付けの懐の深さを体現しているモデルといえるだろう。


新開発の2ℓ直噴エンジンを搭載。従来タイプに比べて発電の高効率化や供給電力量が増加。この伸び代の分が動力性能の余裕に繋がっている。

その他の要チェックモデル

NISSAN リーフ

●価格:370万9200~480万5900円・・・BEVのパイオニアモデル。上級仕様のリーフ+は、WLTCモードで450kmの走行が可能と高い実用性も併せ持つ。

TOYOTA RAV4 PHV

●価格:469万~539万円・・・フル充電時の走行可能距離は95km(WLTCモード)。急速充電には非対応だが、BEV的な使い方も可能。

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みんなのコメント

1件
  • 【OUTLANDER PHEV】
    何と言っても【なかみ】が凄いです。
    長距離でもSAの充電スタンドが混んでいればガソリンで走る事ができるPHEVだから心配無し。急速充電可能なのも大きいです。

    バッテリーの劣化がどの位のものか納車されたら精査していきますが、まあ5年も乗ったらもっと素晴らしい車が出現しているでしょう。世界のTOYOTAが指を咥えて見ている筈がありません。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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