1人乗りの超小型車・ミニカーを対象にしたミーティング、ALL JAPAN MINICAR MEETINGが2024年9月29日、川島町役場駐車場(埼玉県)で開催された。
「ミニカーが集まって交流できるイベントをつくりたい」というオーナー有志の実行委員会の呼びかけに応え、約100台のミニカーが集まった。ミニカーとは総排気量50cc以下、または定格出力0.25~ 0.6kW以下のモーターで動く1人乗り自動車である。
参加車両中で最も多かったのが、80年代からミニカーの製造を続けているタケオカ自動車工芸や光岡自動車といった量産メーカーの市販モデル。ルノー・トゥイージーやトヨタ・コムスなどの現行EVまで、新旧の超小型車が並ぶ。
一際注目を集めていたのが、玩具メーカーのタカラの子会社・チョロQモーターズの電気自動車、Qカー。プロトタイプを含む数台が展示されていたが、いずれも実行委員の水口さんが倉庫に眠っていた車両を粘り強い交渉の末に入手・レストアしたものだ。
ミニカーの税金・保険はほぼ原付と同等で、車庫証明や車検、シートベルト、ヘルメットは不要。維持費もスペースもコンパクトな点も魅力なようだ。機構は基本的に原付バイクなのでシンプル。整備やカスタムはもちろん、オーナー自身がDIYで組み立てたワンオフの車両も参加していた。
会場ではタケオカ自動車工芸の新車試乗会や参加車両のパレードランといったプログラムも開催され、初めてミニカーの魅力に触れた来場者も多かったようだ。80年代前半には10社を超える活況を呈したミニカーだが、現存していないメーカーも多く、資料も散逸してしまっている。
今後も貴重な交流の場として、古い中にも未来への可能性を感じさせるミニカーの魅力を発信していってほしい。
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