カーライフ [2024.12.25 UP]
リアルEVライフ シーズン2 体験レポート[MINIカントリーマン]の巻
文と写真⚫︎ユニット・コンパス ※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。
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電気自動車のある生活をレポートしてきた「リアルEVライフ」。 ホンダeを購入して1年以上経過した編集部 大塚。シーズン2では、そんな彼が違う電気自動車に乗って何を感じるのか? いろいろなEVを1週間ほど借り出して、シチュエーション別にテストしていきます。テーマはもちろん「徹底的にユーザー目線」で!
前回の記事はこちら▼
https://www.goo-net.com/magazine/knowhow/carlife/243942/
[今回のテストモデル]MINI COUNTRYMAN SE ALL4 /ミニ カントリーマン SE オール4
全長4445mm全幅1845mm全高1640mmホイールベース2690mm車両重量2020kg乗車定員5名最小回転半径5.5m駆動方式四輪駆動バッテリー総電力量66.5kWhバッテリー種類リチウムイオン電池最高出力(前/後)140kW(190PS)・8000rpm/140kW(190PS)・8000rpm最大トルク(前/後)247Nm(25.2kgm)・0-4900rpm/247Nm(25.2kgm)・0-4900rpmシステム・トータル最高出力225kW(306PS)システム・トータル最高トルク494Nm(50.4kgm)充電方式普通充電:AC200V/急速充電:DC(CHAdeMO)一充電走行距離451km(WLTCモード)交流電力量消費率162Wh/km(WLTCモード) ・市街地モード158Wh/km(WLTC-L) ・郊外モード153Wh/km(WLTC-M) ・高速道路モード171Wh/km(WLTC-H)タイヤサイズ225/55R18(撮影車はオプションの19インチを装着)【オプション(消費税込み)】合計69万6000円
・ナノク・ホワイト:9万6000円
・Mパッケージ:25万1000円
「プライバシー・ガラス(リア・ガラス)、アクティブ・シート(運転席/助手席)、電動フロント・シート(運転席メモリー機能付き)、インテリアカメラ、ハーマンカードン製 HiFi ラウド・スピーカー・システム」
・FAVOURED TRIM (ファイバード・トリム):22万6000円
「18インチ アステロイド・スポーク ヴァイブラント・シルバー スポーツ・ステアリング・ホイール、ボディ・カラー・ヘッドライナー・アンスラサイト、ジョンクーパーワークススポーツ・シート、ベスキン ダークペトロール、ステアリング・ホイール・ヒーター」
・19インチ カレイド・スポーク 2トーン:12万3000円
車両本体価格が662万円(消費税込み)のため、合計731万6000円となる車両。
MINIの新車情報を見る
今回クローズアップする「カントリーマン」は、現在のMINIブランドのなかでも一二を争う人気モデル。これまで日本では「クロスオーバー」と名乗っていたが、今回のフルモデルチェンジを機に、名称が世界共通の「カントリーマン」に統一された。
従来モデルと異なるのは、BEV仕様が新たに登場したこと。ラインアップとしては、ガソリンモデルが3種類(1.5L 直列3気筒 DOHCでFFの「C」/2L 直列4気筒 DOHCで4WDの「S ALL4」/2L 直列4気筒 DOHC4WDの「JCW」)、ディーゼルモデルが1種類(2L 直列4気筒 DOHCディーゼルでFFの「D」)、そしてBEVが2種類(FFの「E」/4WDの「SE ALL4」)とかなり充実。ここだけ見ても、MINIのカントリーマンにかける本気度が伝わってくる。
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~まずは引き渡しで第一印象を~
編集部 大塚「これまでのクロスオーバーと比べると、ガラッと変わりましたね。新しくなったカントリーマンには初めて触れるのですが、本当にたくましくなりました」
スリーサイズは全長4445mm×全幅1845mm×全高1640mmで、従来型のクロスオーバーと比較すると全長で130mm、全幅で25mm、そして全高で45mmそれぞれ大きくなっています。また、新たに登場したBEV専用モデルのエースマン(全長4080mm×全幅1755mm×全高1515mm)がコンパクトなため、それと区別するためにも、もっとユーティリティに余裕がほしいユーザーに向けて、ポジショニングを仕切り直した印象ですね。ボディの大きさはもちろんですが、外観では八角形のフロントグリルやキリッとした形のヘッドライト、そして立体感のあるパワードーム・ボンネットが新しさを醸しています。
編集部 大塚「今となっては、MINIはラインアップも充実。このカントリーマンは大きくなってもMINIとわかるデザインですし、MINIをサイズの小ささで諦めていたユーザーを呼び込むキーモデルになりそうです。実際乗り込むと、、、、おお、広い!」
サイズアップしたことで、室内でもフロント・シートの肩と肘周辺の幅が約30mm、リアシートの肩のスペースも約25mm広くなっています。また、ラゲッジ・ルームの広さも見逃せません。40対20対40の分割可倒式リアシートの採用でスペースの使い方は自由ですし、BEVモデルは標準状態で460L、リアシートを倒した最大値で1450Lの容量を確保しています(ガソリン及びディーゼルモデルは標準状態で505L、最大値で1530L)。
編集部 大塚「現在ファーストカーが比較的大きいモデル(ディフェンダー)で、セカンドカーには近距離でも便利なコンパクトなモデル(ホンダe)を所有しているわけですが、ホンダeを購入して目覚めてしまったことがあるのです。それは、そのクルマの持つ独自のキャラクターを愛おしく感じるようになったこと。これは私が長らく持ち続けた『クルマは大きくカッコよく』という価値観を根底から覆すもので、ホンダeにはペットのような家族のような親しみを強く感じて日々過ごしていました。しかし、新しいMINIカントリーマンは、そんな私のホンダeとの関係を上書きする魅力を持っている気がします。走り出す前に、インテリアの魅力にすっかりヤラれてしまいました(笑)」
MINIは新しくなったインテリアを「ミニマルを追求しスタイリッシュに。そして、テキスタイルを使用してまったく新しい美学を確立した」と説明しています。実際に、高品質なリサイクル・ポリエステルを独自の2D技術で編み上げた素材を使ったダッシュパネルとドアパネルは、これまでのどのクルマにもない贅沢な雰囲気で手触りも新鮮です。これまでも内装にこだわったクルマはたくさんありましたが、意外と耐久性に難ありのモデルもあり、ダッシュ上部の革が熱で縮んだとかスイッチ類の塗装が加水分解してベトベトになるなど、かなりの知見が求められる箇所。その点、この素材は汚れた場合でも手入れが楽だったり、耐久性にも優れているというから注目できますね。
~いよいよ通勤テストスタート~
直径240mmの高品質ガラスが使われた円形センターディスプレイは、高感度タッチ機能を装備し、スマートフォンを操作するような直感的な操作が可能だ。
編集部 大塚「イグニッションをONにして、やはり驚くのはこのディスプレイ。見どころが多すぎてなかなか走り出せません(笑)」
このディスプレイは「タッチ機能付き円形有機ELセンターディスプレイ」。最新のMINIオペレーティング・システム6で直感的なユーザー・エクスペリエンスが提供されるとのことなのですが、画面がたくさんありすぎて、撮影がとんでもないことになりました(笑)。もちろん、MINIインテリジェント・パーソナルアシスタントにも対応しているため、音声認識でナビ設定などクルマとのやりとりが可能です。
編集部 大塚「これは気分が上がりますね! 毎日変えたくなるし、音声認識はMINIのキャラクターを考えると、より相棒感というか家族感が芽生えそうです。走り始めると、とてもどっしりしていて安定感がありますね。4WDの『SE ALL4』だからかな」
車両重量で見るとFFの「E」が1890kg、4WDの「SE ALL4」が2020kgと、その差は130kgとなります。また、駆動用バッテリーの総電力量は双方66.5kWhですが、一充電走行距離(WLTCモード)は、FFの「E」(タイヤサイズは205/65R17)が482km、4WDの「SE ALL4」(タイヤサイズは225/55R18)が451kmと車重が重い分、「SE ALL4」は31km少なくなっています。
編集部 大塚「通勤路を走らせてしみじみ感じたのは、やはりMINIはちょっとした高級車だなと。大きくなったボディの見切りも、私的にはまったく問題なく、車庫入れや縦列駐車もストレスは感じませんでした。また何より動的質感が高く、安っぽいと感じるところは皆無ですね。地に足がついた感じでしっかりとドライバーの意思どおりに走ってくれます。FFの「E」は未体験なのでコメントできないですが、少なくともこの4WDの「SE ALL4」はMINIらしからぬ!? 走りのパフォーマンスを持っているなと感心しました。フル加速したときも安定感は抜群! 走りのモードがいろいろ選べるところもいいですね。とくにゴーカートモードは疑似サウンドも相まって最高に楽しく、速くて気持ちがいい! これまでほかの車両ではあまりスポーツモードにいれなかったのですが、このカントリーマンでは、通勤中はほぼゴーカートモードで走っていました、それでも電費が良好なのが意外でした」
気になったところも、ぜひお願いします
編集部 大塚「わがままを言うなれば、オートホールドのON / OFFや回生ブレーキの設定、またACC使用時の前方車両との距離設定をセンターディスプレイから行わねばならず、ここは物理スイッチのほうが瞬時に変更できて嬉しいですね」
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今回は自宅から千葉県にあるキッズダムへ
編集部 大塚「今回は妻と子供が大喜びでしたね。二人ともこのMINIらしいデザインと、スクリーンに釘づけ。スクリーンは走行中にモード変更するとサウンドとともに切り替わるじゃないですか。往路は延々とこの説明をしながら運転することになりました(笑)。でも、こうしてクルマを軸にコミュニケーションできる雰囲気ができているのも、MINIの魅力だと思います」
今回のMINIカントリーマンは、MINI次世代モデルの第一弾というわけで、MINI初となるハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能に加えて、最先端の先進安全機能「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」(ストップ&ゴー機能付きアクティブ・クルーズ・コントロール、レーン・チェンジ・ウォーニング、レーン・ディパーチャー・ウォーニング、事故回避ステアリング付き衝突回避・被害軽減ブレーキ、クロス・トラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能)を標準装備しています。
編集部 大塚「このハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能は楽ちんですね。挙動が自然なため、おっかなびっくりではなく安心して手放しできました。逆に慣れるとこの機能なしのクルマでの渋滞はきつくなるかもです。あと私が感動したのは、車載カメラを使用した全方向(前後&左右)記録可能なドライブ・レコーダーの存在。これ、後付けのドライブ・レコーダーのウインドウ越しではなく、直接撮影できるため、ドライビング中の景色はもちろん、あおり運転の危険車両にばっちり記録できるという優れもの。これはもっとアピールしてもいいポイントだと思います」
ナビゲーション上で、近くのサービスエリア(SA)/パーキングエリア(PA)のマップが表示されるのは、とても便利。とくに、EV充電スペースがあるのかわかるのは、初めてのSA/PAに入るときには心理的に安心できる。
自宅で駐車の図。普通充電口が左前だったため、柱の外側をまわしてコードを装着。
自宅充電時のタイマー設定はとてもわかりやすく、簡単に設定できました。
BEV専用モデルとして、新たに登場した「エースマン」はコンパクトなサイズが存在感あるデザインが魅力。
編集部 大塚「この高い質感、そして楽しい走り。じつは、お借りしている間、ホンダeを買い換えるならこれか!とひっそり盛り上がったのですが、サイズ的にも価格的(笑)にも、これが我が家にきたらファーストカーとして迎えないとダメだなと冷静になりました。しかし、余裕あるユーティリティと航続距離を考えたら、遠くない未来、そういう選択もありかもしれません。それぐらい印象に残る試乗でした」
今回のまとめ
走りについて
○見ても乗ってもその高い質感を実感
○エンタメ感満点で、運転していて楽しい
△一部の車両設定で物理スイッチを希望
充電について
○普通充電は左前、急速充電は右後ろの設定
今回の充電データ
ロングドライブ航路
近所のカインズ(90kWh)/外気温18度
30分急速充電58%(航続可能距離が259km)→ 90%(航続可能距離が425km)
今回の電費データ
ロングドライブ航路
自宅→千葉県のキッズダム/高速道80%・一般道20%177.4km電費6.3km/kWh
次回予告
次回は「BMW iX2」をじっくりテストします!
編集部 大塚リポータープロフィール:自他共に認めるクルマ好き、キャンプ好き、ウインタースポーツ好きにして、気になることは徹底的に調べるのがモットー。今回は企画を成立させるために、ローンを駆使して自らEVを購入。これからEVにまつわる諸問題に体当たりしていきます! プロトコーポレーション 執行役員/2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。
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