自動車技術会(大津啓司会長)は20日、第21回「学生フォーミュラ日本大会2023」の説明会を開いた。今年は海外20チームを含む90チームがエントリーしており、4年ぶりに一般来場者にも公開する。
学生フォーミュラは、学生たちが設計した車両の走行性能やデザイン性を競うもの。各チームを「ベンチャー企業」と位置づけ、販売やコスト戦略、製造管理など、企業のように総合的なものづくり力を審査する。
自動車技術会、「学生フォーミュラ2023」参加チーム発表 79チームが技術力競う
今大会は、8月21日から9月2日まで開催する。電気自動車(EV)部門のエントリーは30チームと、全体の3分の1近くを占めたため、例年は5日間だった開催期間を6日間に延ばした。静的審査はオンラインで実施し、車検・動的審査は8月28日から静岡県小笠山総合運動公園(エコパ、静岡県袋井市)で6日かけて行う。コロナ禍で設けていた制限を解除し、今年から海外チームの参戦も再開する。中国やインドなどから20チームがエントリーした。
昨年、総合優勝を飾った京都工芸繊維大学の工芸科学部電子システム工学課程・佐々木淳プロジェクトリーダーは「昨年は低速コーナーでの旋回性能が課題だった。今年は重心高の低下や車両重量の削減に取り組んでマシン性能を向上させた」と説明し、連覇に向けた意気込みを語った。
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