現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スバルインプレッサが大進化 伝家の宝刀STIスポーツとHV追加で仇敵に挑む!!

ここから本文です

スバルインプレッサが大進化 伝家の宝刀STIスポーツとHV追加で仇敵に挑む!!

掲載 更新 1
スバルインプレッサが大進化 伝家の宝刀STIスポーツとHV追加で仇敵に挑む!!

 スバルは2020年9月17日、2Lの水平対向エンジンにモーターを組み合わせたe-BOXER搭載のアドバンスと2.0e-Lアイサイト、そして最上級のスポーティグレード、STIスポーツを新たに追加し、同日から先行予約を開始した。正式な発表発売日は2020年10月8日。

 現行インプレッサは、スバル初のグローバルプラットフォーム、SGPを採用して2016年10月13日にデビュー。

スバルの新大黒柱となるか 新型レヴォーグ搭載の新エンジンが持つ「名機」の予感

 年次改良(1年ごとに改良)を重ね、2019年10月にはフェイスリフトやアイサイトツーリングアシストの新搭載など、大がかりなマイナーチェンジを実施。

 そして今回のモデル追加および一部改良により、インプレッサはE型となった。

 ここで直近4ヵ月のインプレッサの販売台数を同クラスのライバル、カローラと比べてみた。


■2020年5月/カローラ4位:6540台(89.5%)、インプレッサ32位:875台(28.9%)
■2020年6月/カローラ3位:9311台(110.4%)、インプレッサ18位:2907台(62.8%)
■2020年7月/カローラ3位:1万994台(124.2%)、インプレッサ20位:3050台(71.0%)
■2020年8月/カローラ3位:8751台(156.4%)、インプレッサ24位:2050台(73.8%)
※順位は月別新車販売台数ランキング。カッコ内は対前年同月比

 上のデータを見る限り、絶好調のカローラに比べ、インプレッサの販売伸び悩みが目立つ。

 さらに深堀りしていくと、2020年に入ってからインプレッサの販売台数は、フェイスリフトを受けた1.6Lモデルが発売された1月(4160台、211.7%)を除き、軒並み対前年比は2月94.2%(4186台)、3月82.7%(5459台)、4月47.5%(1794台)、5月28.9%(875台)、6月62.8%(2907台)、7月71.0%(3050台)、8月73.8%(2050台)と大きく伸び悩んでいる。

 いっぽう、2019年9月17日に発売された新型カローラ&ツーリングは2020年4月と5月を除き、対前年比は、1月129.2%(8480台)、2月129.2%(8480台)、3月154.8%(1万6327台)、6月110.4%(9311台)、7月124.2%(1万994台)、8月156.4%(8751台)と100%超えを連発し、販売は絶好調。

 この歴然とした差が出てしまったのは、インプレッサは発売から4年、カローラは2019年9月発売という差、そしてトヨタとスバルの販売力の差がありすぎる……、といってしまえばそれまでなのだが、それにしてもインプレッサの販売伸び悩みが目立っていた。

 はたして、こんな状況のなかに追加された、e-BOXER搭載車と、STIスポーツによって、インプレッサの販売は巻き返せるのだろうか?


文/ベストカーweb編集部
写真/SUBARU

【画像ギャラリー】人気グレードe-BOXERとSTIスポーツが追加された新型インプレッサの詳細写真!

まずはラインナップと価格から

ラインナップに加わったアドバンス(e-BOXER搭載)

 まず、ラインナップと価格から解説していこう。今回の一部改良で2.0i-LアイサイトのAWDモデルと、2.0i-Sアイサイトがラインナップ落ちした。

 今回、追加されたのは、2Lのハイブリッドとモーターを組み合わせたe-BOXERとSTIスポーツだ。

 e-BOXER搭載グレードは2.0e-Lアイサイトとアドバンスの2グレードをラインナップ。価格は2.0e-Lアイサイト(AWD)が256万3000円、アドバンス(AWD)が278万3000円。

 STIスポーツは2WDと4WDが用意され、それぞれ270万6000円、292万6000円。

 それ以外のラインナップとしては、1.6i-Lアイサイト(2WD/200万2000円、AWD/222万2000円)、1.6i-sアイサイト(2WD/224万4000円、AWD/246万4000円)、2.0i-Lアイサイト(2WD/224万4000円)。価格は先代モデルからの据え置き価格となっている。

 なお、新型レヴォーグに搭載されているアイサイトXはインプレッサには搭載されない。従来からのアイサイトツーリングアシストに変更はない。セダンのインプレッサG4については変更なし。

 また今回の一部改良から、JC08モードに加え、WLTCモードも表記されるようになったのもポイント。


■新型インプレッサのラインナップと価格
●1.6i-Lアイサイト:2WD/200万2000円、AWD/222万2000円
●1.6i-sアイサイト:2WD/224万4000円、AWD/246万4000円
●2.0i-Lアイサイト:2WD/224万4000円
●2.0e-Lアイサイト:AWD/256万3000円
●アドバンス:AWD/278万3000円
●STIスポーツ:2WD/270万6000円、AWD/292万6000円

各グレードのWLTCモード一覧

2Lハイブリッドのe-BOXER

新たにラインナップに加わったインプレッサスポーツ・アドバンス

エクステリアはグレーメタリック塗装をアクセントにしている

 新たに追加されたe-BOXERは、すでにフォレスターやXVに搭載されているパワートレインと同じもので、145ps/19.2kgmの2Lエンジンと、13.6kgm/6.6kgmのスペックについては変更はなし。

 気になる燃費だが、2.0e-Lアイサイト、アドバンスともにJC08モードは19.2km/L。今回からインプレッサシリーズに新設されたWLTCモードは、15.2km/L、市街地モードは11.7km/L、郊外モードは15.7km/L、高速モードは17.0km/L。

アドバンスと2.0e-Lアイサイトに搭載される145ps/19.2kgmの2Lエンジンと、13.6kgm/6.6kgmのモーターを組みあわせたe-BOXER

 エクステリアは質感の高いグレーメタリックをアクセントを使い、エクステリアデザインをコーディネイト。

 具体的には専用のグレーメタリック加飾付きのフロントグリルをはじめ、メッキ&グレーメタリック塗装のフォグランプカバー&インテークカバー、グレーメタリック塗装の電動格納式リモコンドアミラー、グレーメタリック塗装のルーフスポイラー、ダークグレー塗装の17インチアルミホイールが主な専用装備となっている。

 インテリア(アドバンス)は落ち着いた色合いのネイビーとライトグレー、シルバーを用いたハイコントラストな色合いで、シルバーステッチ入りの本革ステアリングや本革シフトノブを採用するなど、e-BOXER最上級グレードに相応しい先進性と上質さを表現している。

 価格は2.0e-Lアイサイト(AWD)が256万3000円、アドバンス(AWD)が278万3000円。

シルバーステッチが入り上質かつスポーティなアドバンスのコクピット

待望のSTIスポーツがインプレッサに追加!

SHOWA製フロントサスペンションを採用し、スポーツ性と乗り心地を両立させたSTIスポーツ

各部にブラックアウトしたパーツを装着し、エクステリア全体を引き締めている

 発売5年目にして、ようやくスバリストお待ちかねのSTIスポーツがインプレッサに追加された。

 すでにレヴォーグ(先代)やWRX S4にラインナップされ、高評価を受けている、最上級のスポーツグレードだ。

 パワートレインはFB20型2L、水平対向4気筒NAエンジンで、154ps/20.0kgmのスペックはほかの2Lグレードと同じ。

 足回りには快適な乗り心地とスポーティな走りを高次元で両立するSTIチューニングのSHOWA性メカ式減衰力ダンパー(周波数応答型ダンパー)をフロントに採用した。

 このサスペンションは通常走行時には低い減衰力で車両に伝わる微振動を低減。コーナリングなど車体に大きな入力が加わった場合には高い減衰力でロールを抑制し、タイヤの設置性を向上させている。

足回りはレヴォーグ(先代)で評価の高かったSTIチューニングのSHOWA製フロントダンパーを装備。リアサスペンションもSTIによるチューニングが施されている。足元は225/40R18タイヤ&ダークメタリック塗装の18インチホイールを装備

 エクステリアデザインは各部をブラックパーツで引き締め、上質かつスポーティな世界観を表現。光輝パーツを使うと派手になりがちだが、インプレッサスポーツではあえて光輝パーツを使わず、軽快なイメージに仕上げたという。

 専用装備としては、ブラック塗装&加飾のフロントグリルのほか、フロントフォグランプ/インテークはカーボン調+ブラック塗装加飾付きとした。

 さらにルーフスポイラーや電動格納式リモコンドアミラーもブラック塗装としている。専用の18インチアルミホイールはダークグレーとなる。

 一方、インテリアに目を移すと、質感の異なるダークトーンを効果的に使いわけてインテリア全体を引き締め、スポーティさと上質さを表現。

 またレッド/ブラック/グレーのファブリックシートでインプレッサらしい軽快さも演出している。

 本革巻きステアリングはブラックラスト塗装ベゼル+レッドステッチ+好感触感革を採用したほか、レッドステッチ&ブラックラスト塗装の本革巻きシフトレバー&ピアノブラック調シフトパネルを採用するなど、インプレッサの最上級スポーツグレードに相応しい内容となっている。

 価格はSTIスポーツの2WDが270万6000円、AWDが292万6000円。

 e-BOXER、STIスポーツ、両グレードともに、XV、レヴォーグ(先代)では1、2位を争う人気グレードだったので、おそらくインプレッサの販売はグッと伸びるに違いない。

ブラックとレッドをアクセントにしたSTIスポーツのコクピット

スポーティな走りを支えるホールド性の高いシート

STIスポーツのシートにはレッドステッチが入る

【画像ギャラリー】人気グレードe-BOXERとSTIスポーツが追加された新型インプレッサの詳細写真!

こんな記事も読まれています

『ヴェルファイア/ヴェルファイア・ハイブリッド』用が販売開始、HKSのサスペンション「ハイパーマックス S」
『ヴェルファイア/ヴェルファイア・ハイブリッド』用が販売開始、HKSのサスペンション「ハイパーマックス S」
レスポンス
【ストリーモ】「東工大発ベンチャー」の称号を取得 
【ストリーモ】「東工大発ベンチャー」の称号を取得 
バイクブロス
開催危機のMotoGPインドGP、運営ドルナも決断の時迫ると認める「数日のうちに分かるだろう」
開催危機のMotoGPインドGP、運営ドルナも決断の時迫ると認める「数日のうちに分かるだろう」
motorsport.com 日本版
シェフラーの「モーションテクノロジー」とは?…人とくるまのテクノロジー展 2024で披露を予定
シェフラーの「モーションテクノロジー」とは?…人とくるまのテクノロジー展 2024で披露を予定
レスポンス
なぜ背の高い「SUV」増えた? 新車“6割”を占める現実… 「セダン」「ワゴン」より何が優れている? シェア拡大の理由とは
なぜ背の高い「SUV」増えた? 新車“6割”を占める現実… 「セダン」「ワゴン」より何が優れている? シェア拡大の理由とは
くるまのニュース
バイクのパワーウエイトレシオってなに? 馬力よりも大事な理由とは
バイクのパワーウエイトレシオってなに? 馬力よりも大事な理由とは
バイクのニュース
カッコカワイイ「高級オープンカー」公開! 英伊合作の新型バルケッタ 50台限定生産
カッコカワイイ「高級オープンカー」公開! 英伊合作の新型バルケッタ 50台限定生産
AUTOCAR JAPAN
過信は禁物! パワーウインドウの挟み込み防止装置は運転席のみってクルマも多いぞ!
過信は禁物! パワーウインドウの挟み込み防止装置は運転席のみってクルマも多いぞ!
ベストカーWeb
ホンダ「ライフ」に「ステップバン」じゃない「ライトバン」があった! 5MTにエンジンチューンで通勤快速仕様です
ホンダ「ライフ」に「ステップバン」じゃない「ライトバン」があった! 5MTにエンジンチューンで通勤快速仕様です
Auto Messe Web
「レクサスLBX」の世界観が体験できるポップアップエキジビション「LBX LOUNGE」が5月23日よりオープン!
「レクサスLBX」の世界観が体験できるポップアップエキジビション「LBX LOUNGE」が5月23日よりオープン!
LE VOLANT CARSMEET WEB
クルマの「車庫ステッカー」廃止! 「保管場所標章」なぜ無くなる? 約33年の歴史に幕も「車庫証明書」は残る
クルマの「車庫ステッカー」廃止! 「保管場所標章」なぜ無くなる? 約33年の歴史に幕も「車庫証明書」は残る
くるまのニュース
ガソリンスタンドってなんであんなに臭いの? 無視できない給油時のガソリン蒸発量
ガソリンスタンドってなんであんなに臭いの? 無視できない給油時のガソリン蒸発量
バイクのニュース
ランボルギーニ『ウルス』最強、800馬力のPHEV「SE」を発表
ランボルギーニ『ウルス』最強、800馬力のPHEV「SE」を発表
レスポンス
スズキ ジムニー5ドア【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
スズキ ジムニー5ドア【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
ドゥカティ、没後30年を迎えたアイルトン・セナの特別モデル『モンスター・セナ』を発表。限定341台で発売予定
ドゥカティ、没後30年を迎えたアイルトン・セナの特別モデル『モンスター・セナ』を発表。限定341台で発売予定
AUTOSPORT web
苦戦するペレス、イモラ8位は残留への契約交渉に影響ない? ホーナー代表は擁護
苦戦するペレス、イモラ8位は残留への契約交渉に影響ない? ホーナー代表は擁護
motorsport.com 日本版
ハイブリッドモデルに進化した新型ベントレー・コンチネンタルGTが本年6月にワールドプレミア
ハイブリッドモデルに進化した新型ベントレー・コンチネンタルGTが本年6月にワールドプレミア
カー・アンド・ドライバー
【人とくるまのテクノロジー展2024】NTN 世界最高水準の高効率・低振動を実現したドライブシャフトを開発
【人とくるまのテクノロジー展2024】NTN 世界最高水準の高効率・低振動を実現したドライブシャフトを開発
Auto Prove

みんなのコメント

1件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

200.2295.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.8264.9万円

中古車を検索
インプレッサ スポーツの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

200.2295.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.8264.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村