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【10年以内に完全EVも】ランボルギーニ 3年以内に全モデル電動化 プラグイン・ハイブリッド採用へ

掲載 更新 5
【10年以内に完全EVも】ランボルギーニ 3年以内に全モデル電動化 プラグイン・ハイブリッド採用へ

2025年までにCO2排出量50%減

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

【画像】ガソリン世代最後の猛牛【ランボルギーニの現行モデルを写真で見る】 全162枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ランボルギーニは、今後3年以内に現在の3つのモデルラインすべてにプラグイン・ハイブリッド・パワートレインを導入し、10年以内に最初のバッテリーEVを発売する予定だ。

3つの既存モデルが電動化されるのは、2023年と2024年で、V10のウラカンとV12のアヴェンタドールの後継モデルとなるスーパーカーが登場するほか、SUVのウルスがフェイスリフトを受けることになっている。

ウルスは、環境規制が許す限りさまざまなパワートレインを設定する予定だが、ウラカンとアヴェンタドールの後継モデルは、プラグイン・ハイブリッドのみを販売することになりそうだ。

この動きは、ランボルギーニの新戦略「ディレツィオーネ・コル・タウリ」の一環であり、環境への影響を軽減する必要性から、今後4年間でPHEV技術に13億ポンド(約2000億円)以上を投資することになっている。しかし、ステファン・ヴィンケルマンCEOは、ブランドの「DNAを守り」、「次のレベルに引き上げる」と誓っている。

「競争力を維持するためには、信念を持って決断しなければならないことはわかっています。開発期間を短縮し、最大限の規律をもって仕事をしなければなりません。わたしはランボルギーニを、新たなミッションに向けて出発する強力なロケットのように考えています。ウルスはこの旅の最初の点火であり、今は第2段階に入っているのです」

ヴィンケルマンは、スーパーカーに搭載される予定のパワートレインの正確な技術仕様については詳細を明かさなかったが、AUTOCARに対して「一方ではCO2排出量を、他方では出力を強調することになるでしょう」と述べている。同社は、2025年末までに製品ラインナップのCO2排出量を50%削減することを目標としている。

さらに、「現在と同等、あるいはそれ以上の性能を持つクルマ」を目指している。ヴィンケルマンは、アヴェンタドールとウラカンの後継モデルには、アヴェンタドールをベースとしたシアンFKP 37に搭載されているスーパーキャパシタ・システムではなく、プラグイン・ハイブリッド・パワートレインを採用することを認めた。

スーパーキャパシタでは容量不足

また、ヴィンケルマンは、アヴェンタドールの後継モデルにはV12エンジンが採用されると述べたが、ウラカンの後継モデルにはV10エンジンが採用されるとは明言しなかった。エンジンが変更される可能性が高い。

シアンのマイルド・ハイブリッド・パワートレインについては、電動化に対する「お客様の反応を見るための良い架け橋」であるとしながらも、PHEVに比べて電気容量が限られていることから、ランボルギーニの将来的な排出ガス目標を達成することはできないとしている。

その代わりに、フェラーリのSF90ストラダーレに見られるような、内燃機関がリアアクスルを、電気モーターがフロントアクスルを駆動し、トルクベクタリングによって出力のバランスをとるシステムを採用することになりそうだ。

また、ヴィンケルマンによると、PHEV技術のパフォーマンス上のデメリットの解消に取り組んでいるという。

「バッテリーは重量を増加させ、パフォーマンスの敵と言われています。しかし、ランボルギーニでは、重量増加のバランスをとることに慣れています。多くの場合、パフォーマンスの向上は重量の増加を招きます。わたし達のクルマはパワーウェイトレシオに優れているので、ハイブリッド化の出発点としては非常に適しているのです」

ヴィンケルマンは、PHEVバッテリーの重量増加を補うためには、軽量なカーボンファイバーやその他の新技術の使用を拡大することが「重要」であると述べている。

ランボルギーニのハイブリッド化プログラムが2023年に開始される前に、ヴィンケルマンは、今後2年間は内燃機関を「祝福」し、「ブランドの輝かしい歴史と象徴的な製品に敬意を表する」ために使用すると語った。

今年は、2つのV12モデルが予定されており、そのうちの1つには電動スーパーキャパシタ技術が採用されると言われている。ランボルギーニは詳細を明らかにしていないが、少なくとも1つのモデルには、過去のスーパーカーにインスパイアされたレトロなスタイリングが採用されると考えられている。

「当社の自然吸気エンジンは、スーパースポーツカーと並んで、業界における絶対的なベンチマークです。将来的には、この種のものとしては最後のものになるかもしれません。しかし、心配しないでください。わたし達はまだ、内燃機関を祝福するために1~2つのサプライズを計画しています」

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みんなのコメント

5件
  • そもそも高額な車なので、果たして価格はいくらになるのでしょうね?
  • ランボルギーニのあのサウンドは聞けなくなるのか…。
    今のうちにいっぱい聞いとこ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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