現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ジャジャ馬だけどパワー感にシビれた! 今じゃあり得ないドッカンターボの国産モデル5選

ここから本文です

ジャジャ馬だけどパワー感にシビれた! 今じゃあり得ないドッカンターボの国産モデル5選

掲載 更新
ジャジャ馬だけどパワー感にシビれた! 今じゃあり得ないドッカンターボの国産モデル5選

 扱いづらい特性でも急激な加速は魅力だった

 排気ガスの勢いでタービンを回し、その回転力でコンプレッサーを回して吸入空気を圧縮して、実質的に排気量アップと同じ効果を生み出すターボチャージャー。

【今さら聞けない】ターボ車で目にする「インタークーラー」って何?

 ターボの容量が大きければ、より大きなパワーが得られるが、反面、排気ガスの勢いが弱い領域=低回転域ではターボの働きが弱く、過給が不足し十分なトルクを発生しない。ある程度、エンジンの回転数が高まると、排気ガスの勢いが増し、ターボも元気よく回り出して、大きなトルクを発揮してくれる。

 ターボはもともと航空機用の技術で、船舶にも広く使われているが、旅客機や船舶と違い、クルマの場合、頻繁に加速と減速を繰り返すので、エンジンにはパワーだけでなくレスポンスが要求される。

 そのため、クルマ用のターボエンジンは、排気量にあった大き過ぎないターボを選ぶのが原則で、小さなターボを2つにしてツインターボ化したり、セラミックターボで軽くしたり、軸受けをボールベアリングにしたり、羽根の形状を工夫したりして、よりレスポンスのいいドライバビリティのいいエンジンになるよう、工夫と改良を重ねてきた。

 そんな使い勝手のいいターボエンジンができ上がる前、初期のターボエンジン搭載車は、ターボの制御が未熟で、過給がかからない負圧の領域では、どん亀で、過給がかかりはじめると、ドンといきなりトルクが出るクルマがあって、こうした特性を“ドッカンターボ”と呼んでいた。

 扱いづらいし、褒められたものではないのだが、ターボの効果が体感しやすかったことから、当時は魅力を感じていた人も少なくなかった。そんな懐かしの“ドッカンターボ”の代表車種を振り返ってみよう。

 1)三菱ランサーターボ

 市販車初のターボ車は、1973年に登場したBMW2002ターボ。国産車では1979年の日産セドリック(5代目 430型)が最初。

 スポーツモデル(?)では、ランエボシリーズのルーツ、三菱ランサーEX1800ターボGT、通称「ランタボ」が、走り屋たちにとって最初のターボモデルだった。

 ランタボのターボチャージャーは、もちろん世界的なブランドでもある三菱重工製のTC05型ターボチャージャー。前期型は1800ccで135馬力、83年に登場した1800GSRは、水冷式インタークーラー付で160馬力だった。

 2)日産スカイライン2000ターボRS(R30)

 1983年に「史上最強のスカイライン」というキャッチフレーズで追加された、R30スカイラインのターボモデル。ケンメリGT-R以来のDOHC=FJ20エンジンにターボもプラスし、当時最強の190馬力を達成。翌年には、インタークーラーターボの「ターボC」(205馬力)がデビューし、スカイライン史上最初の200馬力オーバーに。

 しかし、2000~3000回転はスカスカで、クラッチは重いし……。その代わり、4000回転を超えると目の覚める加速力を発揮し、それがスカイラインファンを魅了した。いまでも「鉄仮面」は人気がある。

 走り屋御用達の軽量FFハッチもドッカンだった

 3)日産シーマ(Y31)

 ドッカンターボといえば、このクルマを抜きには語れない象徴的なモデル。1988年デビューで、V6の3シッターエンジンにターボを装着していた。

 当時としては大パワーの255馬力を発生し、ATに任せてアクセルを床まで踏んづければ、リヤがグッと沈み込んで、スポーツカー顔負けの加速を! 3ナンバーの大型ボディのフル加速は大迫力で、人気車種になった。そういう意味では、リヤサスが柔らかく、加速時に沈みやすいのも、ドッカンターボの大事な味柄だったかもしれない。

 4)ホンダ・シティ ブルドッグ

 大人気だった初代シティ。ブルドッグは1983年に登場したシティ ターボIIの愛称。

 エンジン回転数が3,000rpm以下の時にアクセルを全開にすると、10秒間だけ過給圧が10%アップする「スクランブルブースト」と呼ばれる、一種のオーバーテイクボタンが標準装備で、ドッカンターボの特性を積極的に楽しめる仕様になっていたのがじつにユニーク。

 1.2リッター、インタークーラーターボで110馬力。ただし車重は735kgと超軽量! ボンネットのパワーバジルと前後のオーバーフェンダーが象徴的だった。

 5)スターレットEP82

 平成元年にデビューしたスターレットのターボモデル、スターレットターボGTも過激なクルマ。

 830kgの車体に、DOHC1.3リッターターボの135馬力を搭載。FFでは十分なトラクションが得られず、完全にパワーが車体に勝っていた一台。面白味はあったが、完成度は……。あの時代だから許されたホットハッチモデルといえる。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

東京海上日動、顧客連絡先不明の代理店を新たに2社確認 合計124社に
東京海上日動、顧客連絡先不明の代理店を新たに2社確認 合計124社に
日刊自動車新聞
WRC最終戦「ラリージャパン2024」開幕! 日本勢の「TGRチーム」活躍に期待! 会場はすごい熱気に! 高橋プレジデントや太田実行委員長が語る! 今大会の「見どころ」は?
WRC最終戦「ラリージャパン2024」開幕! 日本勢の「TGRチーム」活躍に期待! 会場はすごい熱気に! 高橋プレジデントや太田実行委員長が語る! 今大会の「見どころ」は?
くるまのニュース
アストンマーティン、技術責任者ファロウズ更迭は今季の不振が理由と説明「彼は2023年のマシン開発に大きな影響を与えたが……」
アストンマーティン、技術責任者ファロウズ更迭は今季の不振が理由と説明「彼は2023年のマシン開発に大きな影響を与えたが……」
motorsport.com 日本版
ブルーインパルスがラリージャパン2024開幕を祝う航空ショー。6機が豊田スタジアム上空で華麗なスモーク
ブルーインパルスがラリージャパン2024開幕を祝う航空ショー。6機が豊田スタジアム上空で華麗なスモーク
AUTOSPORT web
[15秒でニュース]首都高速八重洲線通行止め…10カ年計画の新環状線プロジェクト
[15秒でニュース]首都高速八重洲線通行止め…10カ年計画の新環状線プロジェクト
レスポンス
GMのF1計画に新たな動き。アンドレッティの設備引き継ぎ、2026年からキャデラックブランドで参戦か?
GMのF1計画に新たな動き。アンドレッティの設備引き継ぎ、2026年からキャデラックブランドで参戦か?
motorsport.com 日本版
約148万円! スバル新型「軽ワゴン」発表! “水平対向”じゃないエンジン&スライドドア搭載! ”大開口“実現の「シフォン」が販売店でも話題に
約148万円! スバル新型「軽ワゴン」発表! “水平対向”じゃないエンジン&スライドドア搭載! ”大開口“実現の「シフォン」が販売店でも話題に
くるまのニュース
アウディ Q6 e-tronの中国専用「ロング版」はただ長いだけじゃない…広州モーターショー2024
アウディ Q6 e-tronの中国専用「ロング版」はただ長いだけじゃない…広州モーターショー2024
レスポンス
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
motorsport.com 日本版
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
レスポンス
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
motorsport.com 日本版
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
くるまのニュース
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
AUTOSPORT web
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
くるまのニュース
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
バイクのニュース
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レスポンス
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
Auto Messe Web
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

82.7112.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

65.0222.0万円

中古車を検索
シティの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

82.7112.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

65.0222.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村