扱いづらい特性でも急激な加速は魅力だった
排気ガスの勢いでタービンを回し、その回転力でコンプレッサーを回して吸入空気を圧縮して、実質的に排気量アップと同じ効果を生み出すターボチャージャー。
【今さら聞けない】ターボ車で目にする「インタークーラー」って何?
ターボの容量が大きければ、より大きなパワーが得られるが、反面、排気ガスの勢いが弱い領域=低回転域ではターボの働きが弱く、過給が不足し十分なトルクを発生しない。ある程度、エンジンの回転数が高まると、排気ガスの勢いが増し、ターボも元気よく回り出して、大きなトルクを発揮してくれる。
ターボはもともと航空機用の技術で、船舶にも広く使われているが、旅客機や船舶と違い、クルマの場合、頻繁に加速と減速を繰り返すので、エンジンにはパワーだけでなくレスポンスが要求される。
そのため、クルマ用のターボエンジンは、排気量にあった大き過ぎないターボを選ぶのが原則で、小さなターボを2つにしてツインターボ化したり、セラミックターボで軽くしたり、軸受けをボールベアリングにしたり、羽根の形状を工夫したりして、よりレスポンスのいいドライバビリティのいいエンジンになるよう、工夫と改良を重ねてきた。
そんな使い勝手のいいターボエンジンができ上がる前、初期のターボエンジン搭載車は、ターボの制御が未熟で、過給がかからない負圧の領域では、どん亀で、過給がかかりはじめると、ドンといきなりトルクが出るクルマがあって、こうした特性を“ドッカンターボ”と呼んでいた。
扱いづらいし、褒められたものではないのだが、ターボの効果が体感しやすかったことから、当時は魅力を感じていた人も少なくなかった。そんな懐かしの“ドッカンターボ”の代表車種を振り返ってみよう。
1)三菱ランサーターボ
市販車初のターボ車は、1973年に登場したBMW2002ターボ。国産車では1979年の日産セドリック(5代目 430型)が最初。
スポーツモデル(?)では、ランエボシリーズのルーツ、三菱ランサーEX1800ターボGT、通称「ランタボ」が、走り屋たちにとって最初のターボモデルだった。
ランタボのターボチャージャーは、もちろん世界的なブランドでもある三菱重工製のTC05型ターボチャージャー。前期型は1800ccで135馬力、83年に登場した1800GSRは、水冷式インタークーラー付で160馬力だった。
2)日産スカイライン2000ターボRS(R30)
1983年に「史上最強のスカイライン」というキャッチフレーズで追加された、R30スカイラインのターボモデル。ケンメリGT-R以来のDOHC=FJ20エンジンにターボもプラスし、当時最強の190馬力を達成。翌年には、インタークーラーターボの「ターボC」(205馬力)がデビューし、スカイライン史上最初の200馬力オーバーに。
しかし、2000~3000回転はスカスカで、クラッチは重いし……。その代わり、4000回転を超えると目の覚める加速力を発揮し、それがスカイラインファンを魅了した。いまでも「鉄仮面」は人気がある。
走り屋御用達の軽量FFハッチもドッカンだった
3)日産シーマ(Y31)
ドッカンターボといえば、このクルマを抜きには語れない象徴的なモデル。1988年デビューで、V6の3シッターエンジンにターボを装着していた。
当時としては大パワーの255馬力を発生し、ATに任せてアクセルを床まで踏んづければ、リヤがグッと沈み込んで、スポーツカー顔負けの加速を! 3ナンバーの大型ボディのフル加速は大迫力で、人気車種になった。そういう意味では、リヤサスが柔らかく、加速時に沈みやすいのも、ドッカンターボの大事な味柄だったかもしれない。
4)ホンダ・シティ ブルドッグ
大人気だった初代シティ。ブルドッグは1983年に登場したシティ ターボIIの愛称。
エンジン回転数が3,000rpm以下の時にアクセルを全開にすると、10秒間だけ過給圧が10%アップする「スクランブルブースト」と呼ばれる、一種のオーバーテイクボタンが標準装備で、ドッカンターボの特性を積極的に楽しめる仕様になっていたのがじつにユニーク。
1.2リッター、インタークーラーターボで110馬力。ただし車重は735kgと超軽量! ボンネットのパワーバジルと前後のオーバーフェンダーが象徴的だった。
5)スターレットEP82
平成元年にデビューしたスターレットのターボモデル、スターレットターボGTも過激なクルマ。
830kgの車体に、DOHC1.3リッターターボの135馬力を搭載。FFでは十分なトラクションが得られず、完全にパワーが車体に勝っていた一台。面白味はあったが、完成度は……。あの時代だから許されたホットハッチモデルといえる。
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