2023年の精鋭11台が勢揃い 3日間で厳正審査
AUTOCARの年末恒例企画、英国ベスト・ドライバーズカー(BBDC)選手権が今年もやってきた。英国の読者からは「ハンドリング・デイ」とも呼ばれているが、それはサーキットでクルマのハンドリング、操縦性を比較したことが由来となっている。
【画像】英国ベスト・ドライバーズカー(BBDC)選手権 2023 ノミネート車両11台と審査の様子 全71枚
2023年で35回目を迎えるが、最も優れたドライバーズカーを選出するため、徐々に内容は煮詰められてきた。日程は3日間。1日目は英国の一般道で、残りの2日間はサーキットで、徹底的に走り込む。
ノミネート車両を深く理解し、限界領域までパワートレインとシャシーを追い込み、操縦性と運転体験を探求していく。グレートブリテン島には、それを確かめるのに適した場所が複数あるものの、中西部のウェールズ州が理想的だといっていい。
今回ノミネートしたのは、2023年11月上旬までに試乗した10台と、2022年の優勝車の進化版。例によって精鋭が揃った。この選手権では最下位に沈んだとしても、属するカテゴリーで比較試乗をすれば、優勝を掴むであろう能力の持ち主ばかりだ。
日常的な利用をこなせつつ、週末のワインディングやサーキットで1番の喜びを与えてくれるクルマとは? 2024年のBBDC選手権が来るまでの間、最も運転したいと思える1台とは?
それを選出するため、5名の審査員が厳正に採点を下す。公道ステージで25点、サーキット・ステージで25点、合計50点満点で能力を評価していく。合計で250点に最も接近した1台が、優勝を掴み取ることになる。
FFのホットハッチから4WDのスーパーカーまで
ご記憶の読者もいらっしゃるかと思うが、2022年のBBDC選手権を制したのは、992型のポルシェ911 GT3だった。その進化版として、2023年は911 GT3 RSを参加させることにした。
新しい911 GT3 RSは、正しくは昨年の優勝者ではない。だが、911 GT3へ劣らず素晴らしいことは間違いない。他方、911 ダカールも2023年に私たちへ感銘を与えたポルシェだ。
例年のルールとは若干異なるものの、同じ992型が3台もノミネートするのは望ましくないと判断し、2台へ絞っている。ポルシェの強さを象徴する、悩ましい事実といえる。
まずは、そのノミネート車両11台を価格順にご紹介していこう。
ホンダ・シビック・タイプR(英国仕様)
英国価格:4万9995ポンド(約904万円)
最高速度:275km/h
最高出力:330ps/6500rpm
BMW M2 クーペ(英国仕様)
英国価格:6万6090ポンド(約1196万円)
最高速度:249km/h(リミッター)
最高出力:460ps/6250rpm
アリエル・アトム 4R(英国仕様)
英国価格:7万7940ポンド(約1411万円)
最高速度:273km/h
最高出力:405ps/6300rpm
アルピーヌA110 R(英国仕様)
英国価格:9万4990ポンド(約1719万円)
最高速度:284km/h
最高出力:300ps/6300rpm
BMW M3 CS(英国仕様)
英国価格:11万6805ポンド(約2114万円)
最高速度:302km/h
最高出力:550ps/6250rpm
アウディRS7 スポーツバック・パフォーマンス(英国仕様)
価格:11万8545ポンド(2145万円)
最高速度:289km/h
最高出力:630ps/6000rpm
トールマン・エディション205 GTi(英国仕様)
英国価格:12万ポンド(約2172万円)
最高速度:225km/h
最高出力:202ps/7000rpm
ポルシェ911 ダカール(英国仕様)
英国価格:17万3000ポンド(約3131万円)
最高速度:239km/h
最高出力:479ps/6500rpm
ポルシェ911 GT3 RS(英国仕様)
英国価格:19万2600ポンド(約3486万円)
最高速度:296km/h
最高出力:525ps/8500rpm
ランボルギーニ・ウラカン・ステラート(英国仕様)
英国価格:23万2820ポンド(約4214万円)
最高速度:260km/h
最高出力:610ps/8000rpm
プロドライブP25(英国仕様)
英国価格:55万2000ポンド(約9660万円)
最高速度:241km/h
最高出力:456ps/6000rpm
審査員は試乗レポートでお馴染みの5名
続いて、今回の審査員5名をご紹介させていただこう。AUTOCARではおなじみの、少々辛口な英国編集部のロードテスターが、厳しく冷静に配点を下す。上位3台を選出後、2023年の優勝車が決定する。
ジェームス・ディスデイル(James Disdale)
有能な自動車ジャーナリストで、ポッドキャストでも英国の読者の間ではおなじみだろう。合間のティータイムを非常に楽しみにしている1人だ。
アンドリュー・フランケル(Andrew Frankel)
AUTOCARの元編集者で、現在は経験豊かなフリーの寄稿者。BBDCではベテランの1人でもある。長年愛用するヘルメットは、グッドウッド・フェスティバルのステッカーで飾られている。
リチャード・レーン(Richard Lane)
AUTOCARの詳細データテストを、強い責任感でまとめる1人。今年は公道コースのチャレンジングな区間を選定しただけでなく、居心地の良いホテルの予約も引き受けてくれた。予算に適った範囲で。
マット・プライヤー(Matt Prior)
2023年の彼は、直接的な表現を少し避けた様子。各メーカーの関係者が抱く感情を意識したのかもしれない。それでも、反感を買うのに充分な表現も少なくなかったけれど。
イリヤ・バプラート(Illya Verpraet)
BBDCの審査には始めて参加する、若手のロードテスター。1度に通常の試乗レポートを執筆しながら、ステージ毎にノミネート車両としての配点もこなしていた。かなりのやり手だ。
5名による総合的な判断で、どの1台が2023年のベストへ選ばれるのだろうか。少し長いコンテンツとなったが、最後までお付き合いいただければ幸いだ。
この続きは、BBDC 2023(2)にて。
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