毎月200店以上の新車ディーラーを回り、「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。
今回まずは、レヴォーグ引き続き絶好調!!! …のウラで、こちらもスバル人気車種で北米で先行して販売されているアウトバックの日本導入が先送りされる? という話題から。いったいどういうことなのか?
今夏登場予定の新型アクア全情報!! 現行型販売急落はあの新型が原因か…
ほか、アクアのオーダーがいよいよ5月ストップ? ノート・オーラは夏以降? トヨタラインアップ統合続報などなど、コロナ禍による新車開発の遅れ、半導体が調達できないことによる影響が避けられない状況だが、最新のスクープ情報、新車の販売状況、モデル消滅情報などなど多岐にわたりレポート!
※本稿は2021年2月のものです
文/遠藤 徹 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年3月26日号
【画像ギャラリー】導入先送りってマジか…新型アウトバックと国内現行型をギャラリーでチェック!
■スバル 新型レガシィアウトバックは2022年以降導入か?
スバルは次期型レガシィアウトバックの国内投入を2022年以降に先送りする見通しです。
新型レヴォーグや改良型フォレスターが好調で、新型レガシィアウトバックの国内投入は今年必要ないとの見方が強まっているようです。
新型アウトバックはサイズアップし、上級シフトによって国内のニーズに合わないとして、とりやめる可能性も取り沙汰されています。
アメリカではすでに販売されているスバルの新型レガシィアウトバック
■スバル 新型レヴォーグ絶好調!!!
スバルが2020年10月15日にフルモデルチェンジした新型レヴォーグが好調な立ち上がり。
今年1月の登録台数は4692台で前年同月比550.8%もの大幅な増加で、トヨタプリウス、ノア、RAV4、ホンダステップワゴンなどの人気車をも凌駕。
2月中旬現在の納期は3カ月待ちの5月末で、推定受注累計は1万5000台。売れ筋は中間グレードであるGT-Hで90%以上が新開発の「アイサイトX(グレード名はEX)」が占めています。
新開発「スバルグローバルプラットフォーム」にインナーフレーム構造の採用によるボディ剛性の大幅な向上、1.8Lターボの搭載などが人気要因として挙げられます。
新型レヴォーグは旧型からの乗り換えだけでなく新規ユーザーも獲得。しかし、レヴォーグの販売好調が新型アウトバックの日本導入延期の一因なのは皮肉だ
■トヨタ 現行アクアは5月にもオーダーストップか?
今年7月にもフルモデルチェンジする予定のアクアは5月にも現行モデルをオーダーストップし、在庫一掃セールをスタートさせる見通しです。
2月中旬現在でも特別仕様車の「Sスタイルエディション」中心で従来のカタログモデルはほとんど売れない状況にあり、ボディカラーの生産枠も次第に絞られる状況です。
5月中旬には次期型のティザーキャンペーンと先行予約の受付をスタートさせるものと思われます。
次期型は若干サイズアップし室内居住空間を拡大するなど上級シフトし、ヤリスハイブリッドとのコンセプト分けを明確にします。
トヨタ アクア。いよいよ、いよいよ新型登場か?
■ノートオーラの発売を今夏以降に延期へ
日産はノートのプレミアムモデルであるノートオーラを当初の2月23日発表、4月発売から今夏以降に延期する見込みです。サプライヤーからの半導体部品の供給が遅れ、生産に支障が生じているためと思われます。
ノートをベースに全幅を40mm拡大し、全長も同程度に引き延ばし、3ナンバーサイズで従来のメダリスト後継の位置付け。セレナ並みに出力アップを図った1.2Lのe-POWERを搭載します。
これによってノート全シリーズは月販1万台突破を目指すことになりそうです。
ただノートも同様の理由で生産を一時中止するものと思われ、先行発注分を売り切ると、新規成約分の納期は大幅に遅れる見通しとなっています。
■トヨタ ヤリスクロス売れ行き加速!! 6カ月待ちに!
トヨタが昨年8月31日に発表、発売した新型コンパクトSUVのヤリスクロスが絶好調の販売推移を見せています。
最近の売れゆきは月販9000台強でヤリスシリーズ全体の半分強を占めていて、それでも供給が追いつかず、2月中旬現在の納期は半年待ちの8月以降となっています。
ヤリスは納期が2カ月とここにきて落ち着いた状況にありますが、ヤリスクロスの売れゆきは引き続き加速状態にあります。
ただ同じコンパクトSUVであるライズやC-HRを食っている側面もあり、両モデルは大幅なマイナスで苦戦を強いられています。
昨年(2020年)は9月からの4ヶ月で3万2590台を売り上げたトヨタ ヤリスクロス。登録車・軽全体でも36位に食い込んだ。今年は登録車1位も狙える?
■次期型ノア/ヴォクシーの内容にさまざまな情報
2022年早々にもフルモデルチェンジする見込みの次期型ノア/ヴォクシーの内容についてさまざまな憶測情報が流れています。
ノア/ヴォクシー/エスクァイアは「新型ノア」に一本化されるのが濃厚ですが、エスクァイアだけがなくなり「ノア/ヴォクシー」が残るという見方も根強いです。
現行ヴォクシーが圧倒的な人気で売れ続け、リセールバリューも高い状況ゆえ、廃止する必要はないとの意見があるためと思われます。
現在、特別仕様車の「ヴォクシー煌III」が圧倒的な人気で、同シリーズの80%以上の販売構成比となっています。
次期型についてはハイブリッドが従来の1.8Lから2Lに排気量アップすることについても、1.8Lを継続し、ハイブリッド用バッテリーを現行のニッケル水素からリチウムイオンバッテリーに切り替え、従来の2WDのみのほか4WDも加えることで、ラインナップを強化するとの仕立て案も浮上しています。
トヨタ ノア
■トヨタ ハリアーの納期がさらに延び、最長で11月に!
トヨタが2020年6月17日にフルモデルチェンジした現行ハリアーの納期がさらに延び、2月中旬現在では標準的な売れ筋が10月、ハイブリッド4WDは11月にずれ込んでいます。
現在、月産9000~1万台のフル生産態勢ですが、推定バックオーダーは6万台以上に達しています。
売れ筋はZハイブリッドのレザーパッケージ(FF)で2L、NAのZレザーパッケージも引き合いが多くなっています。
2020年5月からトヨタ全系列店扱いになり、セールスパワーが従来に比べて3倍以上になったのもプラス要因として挙げられます。
ただ5系列店間の販売競争も激化しており、Zレザーパッケージに50万円程度のオプション&付属品の装着では35万円以上値引きする地域もあります。
デビュー以来大人気で長い納車待ちが続いているハリアーだが、その納期はさらに延びている。そのいっぽうで値引きが拡大傾向にあるのはユーザーには朗報だろう
■今年中にエスクァイア、ヴェルファイアが廃止か?
トヨタのミニバン兄弟車の中でエスクァイア、ヴェルファイアの販売が極端に落ち込み、今年中にもモデル廃止の可能性が強まっています。
1月の各モデルの登録台数と前年同月比を見るとノア/ヴォクシー/エスクァイアはノア3424台、7.3%増、ヴォクシー6666台、20.0%増と好調なのに対してエスクァイア1164台、59.6%減、アルファード1万11台、94.5%増、ヴェルファイア994台、50.3%減と極端な明暗ぶりとなっています。
首都圏にあるトヨタ販売店の営業担当者によると、「好調に売れている3モデルはほかの2車種に比べて5年後のリセールバリューで15万~20万円もの格差がついており、これを知ったユーザーが兄弟車のチョイスを売れ筋に集中させ、売れゆきの格差拡大の加速化に繋がっている」と説明しています。
今後さらに明暗がはっきりすれば、2車は早急に生産中止となる可能性があります。
ヴェルファイア人気が凋落すると誰が想像しただろうか。1万台レベルで販売推移するアルファードに大差をつけられ、このままでは予想外の早期消滅もある
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買わないのに自身の経済活動の為に押しかけてくるジャーナリストのお相手ご苦労様です。