今季からレッドブルに加入したセルジオ・ペレスは、昨年まで所属していたレーシングポイント(現アストンマーチン)とは異なるハイレーキ(前傾角度がついた状態)のコンセプトを採用しているマシンに適応しなければならず、それが大きな課題となっている。
2021年はプレシーズンテストの日程が3日間しかなかったことや、金曜フリー走行が90分から60分に短縮されたこともあり、チームを移ったドライバーにとっては難しいシーズンとなっている。ペレスはそんな中で、マシンを自分好みに変えようとするのが無駄なことであると早い段階で気付いたといい、フェルスタッペンのセットアップの方向性を参考にしていると明かした。
■ハース、マゼピンとペレスの”ニアミス”事件はチームの責任「コミュニケーションを改善しなければ」
「まずはマシンに適応するところから始めないといけない」とペレスは言う。
「今年はテストやフリー走行に関するルールが新しくなったので、コース上で走れる時間が限られている。あらゆることが一瞬の内に終わってしまう」
「フリー走行では、かつて時間があった時のように仕事をこなすのは難しい。今では数回走っただけで1日が終わってしまう」
「それと同時に、僕にはマックスという素晴らしく参考になるドライバーがいる。彼はFP1から日曜まで、110%を力を注いでいるんだ」
「まず最初にその(フェルスタッペンの)レベルまで到達して、それから先に進まないといけない、というのが僕の考えだ。別の方向に進んでもしょうがない。路頭に迷ってしまうだけだからね。そういう訳で僕はチームメイトと同じ原理・原則で仕事をしている」
ペレスは雨絡みのレースとなった第2戦エミリア・ロマーニャGPでスピンを喫してポイント圏外に終わったが、第3戦ポルトガルGPでは上位争いに食い込み、4位でフィニッシュした。彼曰く、第3戦ではマシンについてかなり学びを深めることができたという。
「ポルトガルでの結果は必ずしも素晴らしいものではなかったけど、レースペースは前進していた。でもそれ以上に理解を深めることができたんだ」とペレス。
「その後は、レースについて解析をして色々な観点でトップと比較をしていく。そしてマシンがどういう動きをしているのか、どうすればレースペースを上げていけるかなどを学ぶんだ」
「正しい方向に向かうための良いステップになっていることは間違いない」
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