F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。今回は、2018年7月にマクラーレンを離脱したエリック・ブーリエと、元F1ドライバーのマーク・ブランデルに話を聞いた。
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F1第5戦スペインGPが行われたカタロニア・サーキットのパドックにふたりの懐かしい顔を見つけた。
まず最初のひとりは、2018年までマクラーレンでレーシングディレクターを務めていたエリック・ブーリエだ。
マクラーレン離脱後はしばらく鳴りを潜めていたブーリエだが、今年の2月にフランスGPの戦略&運営アドバイザーに就任したことを発表している。
2018年、10年ぶりにF1に復帰したフランスGPだが、開催地となったポール・リカールにとっては1990年以来、28年ぶりの開催となったためサーキット周辺の整備が万全とはいかず、混乱を招いた。
サーキット側は2019年に向けて駐車場の拡大やシャトルバスの運行、周辺道路の一時的な使用制限など2018年からさまざまな変更を計画しており、そのアドバイザー役に就いたのがブーリエだ。
そのブーリエがどうしてスペインGPに来ていたのか。
「私は、フランスGPのアドバイザー以外にもグランプリのゼネラルアンバサダーとして、リバティ・メディアやF1チームへの対応もおこなっているんだ。このあとモナコGPにも行くし、フランスGPが終わったあとも、モンツァ(イタリアGP)や鈴鹿(日本GP)にも行くよ」
元F1ドライバーのマーク・ブランデルはFIA F2ドライバーのマネージャーに
ふたり目は、元F1ドライバーのマーク・ブランデルだ。
ブランデルにとってスペインGPは1994年にティレル・ヤマハで表彰台を獲得した思い出の地だ。
「あれは私にとってF1で最後の表彰台となっただけでなく、ティレルにとっても最後の表彰台だった。いま考えれば、ティレルのような小さなチームで表彰台に上がったなんて、夢みたいな話さ。いまじゃ、小さなチームが表彰台を獲得するなんて、まず無理だろ。昔は夢があったよ」
ブランデルがここで表彰台にあがった1994年は、ローランド・ラッツェンバーガーやアイルトン・セナの死、そしてカール・ヴェンドリンガーが大事故に見舞われた直後におこなわれた。ブランデルにとっても、いつもとは違うグランプリだった。
「ふたりめの子供が生まれたばかりで、いろいろ考えたよ。たぶん、私だけでなく、F1ドライバーはみんなそうだったと思う。走るべきかどうか、とね」
ところで、ブランデルはどうして、スペインGPに来ていたのか。
「F2に参戦しているジョーダン・キングのマネージメントを行なっているんだ」
今年は、ヨーロッパラウンドで何度もブランデルに出会うことになりそうだ。
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