ヒッチメンバー装着車ならトレーラーが引っ張れる
軽自動車の場合、荷室のスペースにどうしても限界があるため、キャンプやバーベキューに出かける際の収納場所に困ることが多くあるはず。そこで注目したいのが、車外収納だ。
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車両後部のフレームにヒッチメンバーという装置を固定すれば、比較的手軽に車両の後ろにトレーラーなどをけん引することができるのだ。ヒッチメンバーは、一般的にボルトオンで取り付けできるものが多く、そこに荷物を積載できるカーゴキャリアや荷台形状になったトレーラーなどを連結して使用する。
トレーラーはキャンプやバーベキューに出かける際などに、たくさんの荷物を積むことができるだけでなく、荷台をテーブルとして使用できる便利なものもあるため、アウトドアやレジャーを満喫するにはかなりオススメの一手と言える。
ヒッチメンバーに連結できるものは、自転車を取り付けできるサイクルキャリア、水上バイクやボートを積載するためのトレーラーなど多岐にわたるが、ここでは荷物の積載を目的とし、かつナンバープレートが必要なトレーラーを導入するにあたり知っておきたい8つのポイントを紹介していこう。
ポイント 1)トレーラーで引っ張れる重量は車重で決まる
ナンバーの必要なトレーラーには、黄色ナンバーの軽トレーラーと白ナンバーの普通車規格のトレーラーがある。トレーラーのサイズや最大積載量でカテゴリーが変わってくるが、軽自動車では、軽トレーラーを引っ張るのが一般的だ。
基本的には、車両側の車検証の「車両重量」を確認、トレーラーと積載物の合計重量が、その車両重量の半分以下であることがまずはけん引ができる第一の条件となる。それ以外にブレーキの制動能力やトレーラーの性能などによってけん引可能なトレーラーが決定する。
ポイント 2)指定サイズ内ならけん引免許は必要なし
意外と知られていないが、トレーラーのけん引にはけん引免許なしの普通免許だけで運転が可能なものもある。普通免許で運転できるのは、車両とトレーラーを連結したとき、前から後ろまでの長さが12mを超えず、トレーラーと積載物の総重量が750kg未満であることだ。
ポイント 3)トレーラーの連結はほんの数分
トレーラーの連結や解除はとても簡単で、ほんの数分もあれば完了する。そのため、普段は街乗りや通勤車としてけん引なしで車両を使用し、必要なときのみサクッと連結して出かける、といったことが手軽に行えるのだ。 さまざまな規定はあるが、それさえクリアすれば見た目ほどキャリアやトレーラーのけん引実現へのハードルは高くない。
ポイント 4)トレーラーにはナンバー取得&車検が必須!
軽自動車でアウトドアやレジャーなどに出かける場合、乗車人数が多いと荷物を積むスペースがなくて困る…。そんなときに便利なのがトレーラーの存在だ。大きな荷物や機材を積むのに便利なだけでなく、レジャー先で出たゴミを車内に積みたくない、汚れたり濡れたりしたもので車内を汚したくない、といった場合にも活躍してくれるのがメリットだ。
ただ、気になるのは導入するためにかかる費用や手続き、維持費などだろう。ここでは、そのあたりを細かく紐解いてみよう。
ポイント 5)ナンバー取得には簡単な手続きと少しの費用が必要
トレーラーには軽、小型、普通といった種類があるが、軽自動車でけん引できるのは、軽自動車のナンバープレートがついた軽トレーラー。サイズとしては、全長3.4m以下で全幅1.48m以下となる。
トレーラーの連結にはナンバー登録が必要なのだが、軽トレーラーは手続きが簡単で費用が安いのが特徴だ。まずは管轄の軽自動車検査協会に行き、住民票や認め印、トレーラーの販売店などで準備してもらえる予備検査証という仮の車検証のようなものを含む必要な書類一式を提出すればナンバー登録が可能。
必要な費用は、重量税(2年分)6,600円と自賠責(25ヵ月分)5,010円、ナンバープレート代720円~(地域により異なる)の計約12,330円のみ。トレーラーを持ち込む必要もなく、手続きは比較的容易だ。
ポイント 6)車検証に「けん引する」ことを記載する必要あり
さらに必要な手続きとしては、車検証にけん引することを記載しておくこと。これが記載されていないと違法となってしまう。このやり方としては2通りある。ひとつはけん引する車両側の車検証にけん引可能なトレーラーの車両総重量を記載するやり方で、管轄の軽自動車検査協会で無料で行える。
もうひとつは、トレーラーの車検証に何の車両でけん引するのかを記載する方法。これはトレーラー販売店などで行ってくれるケースが一般的だ。いずれかの記載がないとトレーラーをけん引することができないため注意が必要だ。
ポイント 7)車検や保険について
軽トレーラーの場合、2年ごとに車検を受ける必要がある。任意保険への加入も義務づけられており、けん引車側のものがトレーラーに適用できるケースが一般的だ、ただし、加入している保険によっては例外もあるため、保険会社への問合わせをおすすめしたい。
ポイント 8)高速道路の通行料は普通車金額になる
そしてもうひとつ気になるのが、高速道路の通行料だ。それについてもそれほど高額になるわけではなく、軽自動車でけん引する場合、車種区分が1つ上がり普通車の通行料となるだけですむのだ。ETCレーンを通行する場合は、事前に再セットアップが必要で、けん引せずに通行する場合は、もちろん軽自動車の通行料となる。
トレーラー自体は、メーカーや製品にもよるが、20万円前後となるのが一般的。本体自体は高価だが、それ以外の費用については比較的低予算でOK。アウトドアを満喫するならぜひ一度導入を検討してみては?
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