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立派に成長したなぁ!初代の完成形「1962年型コルベット」をレベル製プラモデルで学ぼう!【モデルカーズ】

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立派に成長したなぁ!初代の完成形「1962年型コルベット」をレベル製プラモデルで学ぼう!【モデルカーズ】

クローム装飾は少なく、エンジンは出力を強く

ヨーロッパの小型スポーツカーに触発されてシボレー・コルベットが誕生したのは、今から70年前のことである。ファーストイヤーである1953年型は、専用に設計された車体を持ちつつも、エンジンは従来のシボレー同様の直6であるなど、パフォーマンス面で大いに不満の残る仕上がりであった。以後のコルベットは、年々スポーツカーとしての脱皮を重ねていったのである。

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1954年型ではボディカラーが増えただけで変更は少なかったが、1955年型では強力なV8エンジン(新設計の“スモールブロック”)を追加。これは265-cid(4.3L)の排気量から195hpを発揮するユニットだった。1956年型ではV8およびマニュアル・シフトを標準設定に変更。最高出力も210hp(シングルキャブ)へとアップし、さらに強力なバージョンもオプション設定された。以後、頻繁にエンジンは強化されていく。ボディスタイルもリファインされ、特にリア周りではテールフィンが削ぎ落された。

1957年型ではエンジン排気量を283-cid(4.6L)に拡大するとともに機械式フューエル・インジェクションを導入し、1958年型ではヘッドライトを4灯化。このときインテリアも大きく変更され、ダッシュボードは上面に大きな半円のえぐれをふたつ並べ、やはり半円形のスピードメーターをその上に立たせた形へと改められている。1960年型ではエンジン出力がついに300hpを突破(インジェクション版のハイチューン仕様)、またミッションがMTのみに変更となった。

1961年型では再び大きくスタイリングを変更、リア周りを大きく改修し、フラットなリアデッキの“ダックテール”を導入している。このダックテール形状は、1959年製作のコルベット・ベースのショーモデルXP-700におけるそれをフィードバックしたもので、トランク容量が増えるという利点もあった。フロント周りもグリル・トゥース(縦に並んだ歯のような装飾)が消え、ヘッドライトのリムもボディ同色となるなど、クロームが大幅に削減されている。

1962年型は前年型そのままを基本に、フロントグリルがブラックアウトされたのが大きな特徴だ。タイヤのホワイトウォールも細いリボンに変更となり、ツートンカラーも廃止されるなど、装飾的要素がさらに減らされた。エンジンは排気量をそれまでの283から327-cid(5.4L)に拡大し、これに統一。250hpを標準とし、300hp、340hp、360hp(インジェクション仕様)の合計4バージョンが用意されていた。この1962年型が、C1(初代コルベット)最後のモデルとなる。

21世紀の新金型キットはすこぶる良好な内容!
1962年型コルベットの1/25スケール・プラモデルはAMTの古いキットがあり、現在(2023年)に至るまで何度も再販されているが、ヘッドライトが小さく、その修正は手間のかかるものであった。そこに完全新金型で2012年にリリースされたのがレベルのキット(85-4277)で、当然ながらと言うべきか、全体の印象はこちらの方が良い。AMTを見慣れてしまっていると、レベルのキットではヘッドライトが大きすぎるような印象だが、このくらいで丁度良いものと思われる。キットはカスタムも選べる2in1である。

ボディは全体的に良く実車を捉えているがスジボリは少し浅めなので、出来れば手を加えるとよいだろう。パーティングラインの処理は少々厄介で、特にフロントの“CORVETTE”のロゴの上にあるそれは、あやまってロゴのモールドを傷めないよう注意が必要だ。作例では削れてしまったので、ロゴにはデカールを用いている。これ以外のパーティングラインは、曲面の途中にあるものはラインを崩さぬように注意が必要。ヘッドライトベゼルはボディとの合いが若干良くなく、段差が生じる。ここはパテを盛って整えた上でスジボリを入れておこう。

ボンネットはチリがピッタリしすぎで、そのままでは塗膜の厚みで入らなくなるので要注意だ。グリル等のメッキパーツは細かなバリがあるので、それらは丁寧に取り除く。特にグリルはかなりキツめで、塗膜の厚みによっては入らなくなる。バリ取りと同時にフィッティングの調整も行うこと。

インテリアはメリハリの利いた表現がなされており、特に手を加えるところはないが、ステアリングホイールはドリルでスポークの孔を開けると良い。エンジンも良くできており、例えばジェネレータのサポートステイもモールドされているくらいなので、特に追加すべき所もないだろう。プラグコードもシールド内を通っているため、追加は不要。クーラント・タンクはシャシーとインテリアを合体させたあとに接着したほうがいいようだ。

シャシーはヒケもなく、ディテールもよく表現されている。注意点としては、リアのリーフスプリングが挙げられる。前寄りにある押しピン跡が厚いので、パーツが薄くなっており、強度的に不安が感じられるのである。作例では、この部分に0.5mmのプラ棒を接着、補強した。また、リアアクスルの組み立て図はおかしいので、アクスルとシャシーを合体したあとの図を参考に組むこと。タイヤはホイールが入れづらいが、ドライヤーなどで熱すると入れやすくなる。

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みんなのコメント

1件
  • 60年も前にこんなクルマ作る国に
    日本が戦争で勝てるわけ、ねえだよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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