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モータースポーツを始めるなら「カート」と「ハコ車」どっちが正解? オヤジには信じられない「第三の道」も!

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モータースポーツを始めるなら「カート」と「ハコ車」どっちが正解? オヤジには信じられない「第三の道」も!

カートならハコ車よりも初期費用が低コスト

 モータースポーツをはじめるとなると、とても敷居が高いような気もするが、基本的に他のスポーツと同じで、その気になれば意外に簡単に始められる。すでに免許を持っていて、自家用車(背の高いミニバンなどを除く)を持っている人なら、サーキット走行会やジムカーナ場などで開催されているドライビングスクールを受講すれば、十分本格的なスポーツ走行が味わえる。

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 それでは物足りなく、モータースポーツ=競技をやりたいとなると道が分かれてくる。例えばジムカーナ、ラリー、ダートラ、ドリフトなどに興味があれば、ハコ車と言われる乗用車をベースに各競技にあったマシンのセットアップが必要になる。

 サーキットでレースをしてみたい方に限れば、ハコ車かレーシングカートという選択ができる。ハコ車なら、マツダ・ロードスターなどナンバー付きレースや86/BRZレースのようなワンメイクレースが盛り上がっている。

レーシングカートなら原理原則から応用まで学べる

 一方、レーシングカートは運転免許証も必要ない(競技に出るためのJAFライセンスなどは必要)ため、未就学児から還暦を過ぎた人でも楽しめる年齢層の広さが魅力。車体はシンプルなパイプフレームだが、地面すれすれに座るので、体感速度は乗用車の約3倍、300km/h級のスピード感とF1やスーパーフォーミュラに匹敵する、高いGフォースが体感できる。

 競技レベルも非常に高く、F1ドライバーをはじめ、国内外で活躍するトップドライバーの大半はレーシングカート出身だ。

 カートの魅力は、ハコ車よりも初期費用がはるかに低コストで、ランニングコストも安いこと。練習する機会がたくさんあって、レースもたくさん開催されているため、どんどん実戦経験が積める。将来プロのレーシングドライバーになりたいというのなら、まずはカートでトップドライバーを目指すのが最適だ。レースの駆け引きやセッティング、タイヤの使い方、原理原則から応用まで、多くのことが身に着けられるはずだ。

 さらに最近ではレンタルカートも普及し、レンタルカートによるレースも盛んに行われている。自分のカートやトランスポーターを用意しなくても、レンタルカートでかなりコンペティションなレースに参戦できる点も強調しておきたい。

ステップアップを目指すならハコ車が面白い

 一方で土屋圭市、織戸学、谷口信輝のようにハコ車からレースをはじめ、トップドライバーになったレーサーもいる。

 ハコ車の場合、走行会からスタートして、その延長で草レースに参加。そこから本格的なレースへというステップアップもあり、その過程でチューニングショップやレースガレージとコネクションができたり、耐久レースのペアドライバーに抜擢されて、ベテランドライバーからテクニックやノウハウを盗めるといったチャンスもある。また、ハコ車のスペシャリストになれば、自動車雑誌などへ登場する機会も増え、ファンも増やせる・・・かもしれない。

 入門レースでも大きなレースのサポートレースとして大観衆の前で走ることができたり、ポルシェからトヨタ86、マツダロードスター、ホンダN-ONEまで、好きなクルマによるワンメイクレースというのも魅力的。

 スキルアップや、レースに勝つことを目的にモータースポーツをはじめるのなら、よりたくさん練習ができて、多くの実戦を積める競技をやればいいし、レースに参戦すること自体を楽しんだり、仲間とチームを組んだり、好きなクルマでというのなら、ナンバー付きのハコ車レースやレンタルカートの耐久レースなども面白い。

 結論としては目的と予算、年齢などによってモータースポーツの入口は変ってくる。

ゲームから実車にステップアップという手もある

 もう一つ付け加えるのなら、最近では第三の道として、eスポーツのレーシングゲームから入るという方法もある。すでにグランツーリスモのトップ選手を、実車のルマン24時間レースなどに参戦させる「GTアカデミー」などもはじまっているし、eスポーツのレーシングゲームから世界的なトッププレイヤーとして注目され、スポンサーがついて実車レースにデビューし活躍しているドライバーも出てきている。

 そういう意味で、免許がまだ取得できない年齢で、なおかつモータースポーツが大好きで、将来プロのレーシングドライバーになりたいと思っている人は、カートよりもむしろeスポーツの世界で名を売って、実車デビューした方が近道ではというレース関係者も少なくない。

 可能なら愛車でサーキットを走り、カートでレースもやって、シミュレーターでトレーニングも弊習するのが理想なのだろうが、モータースポーツの入口はこれしかないと考えずに、魅力があるものから飛び込んで、実践しながら情報を収集して、どんどんのめり込んでいけばいいのではないだろうか。

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